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NPO法人 認知症予防ネット
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ジャンル:理解者・ネットワーク
Blog数:49件
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2011/03/17のBlog
[ 09:02 ] [ 理解者・ネットワーク ]
ネットで、海外からの応援のメッセージ、日本人をたたえる新聞記事、国内のHPやブログを見て、感激の涙を抑えているところです。
「一人ではない」
という言葉をこの災害の時に聞くと、大きな手がそっと裂けた傷口を覆うような気がします。
いつもの通り教室を開けたことを感謝しています。

(伏見認知症予防ネットの活動から)

~~~~~~~~

遠隔地からでは、義援金を送るしかない身では、日常の本分をつくすことが今為すべきことと考えます。同じ考えで、京都市伏見区のスリーA方式認知症予防教室「スズメの学校」では、高齢の方達に心身の元気を取り戻す教室が、いつもと同じように開催されました。
主宰者にも元気を取り戻す教室であったようです。左のメニュー欄から「スズメの学校n認知症予防教室」のブログをご覧ください。(高林実結樹記)
2010/12/12のBlog
私は、池田市さわやか地域包括支援センターの社会福祉士をしております。

介護や福祉の相談をお受けするのが仕事なのですが、超高齢社会を迎え、年々認知症に関するご相談が増えてきているなあと感じています。

例えば、ご家族は、認知症について何となく聞いたことがあるという程度の方が多いので、いざ介護に直面したらどう対応していいか分らなかったり、高齢者ご自身は、認知症にならないようにするにはどうすればいいのかしら?と不安に思われています。

地域包括支援センターでも、認知症に関する取り組みは重要な課題です。そこで、認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせるように、厚生労働省が進めている「認知症サポーター100万人キャラバン」を池田市でも広げていくため、本年度より包括支援センターの全職員がキャラバンメイトの講習を受け、市民の方を対象に「認知症サポーター養成講座」を開いています。

また一方では、自分自身や家族が、できるなら認知症にならないように予防する方法はないのか?という考えに行き着くと思います。現在、認知症を予防すると言われているプログラムは多種多様に紹介されていて、何をすれば本当に効果があるのかわかりにくいところです。

そのような中で「認知症予防ゲームスリーA」に出会いました。本年6月に高林実結樹理事長、福井恵子さんに池田市までご足労いただき、4日間の講習を受けました。ゲームを通して「優しさをシャワーのように浴びせる」という高齢者との関わり方の真髄を学びました。その方の自尊心を高める関わりこそが脳を活性化させ、結果的に認知症予防につながるという理論に感銘を受けました。ゲームは指先から全身の運動に広げていくため、適度な運動になり、血流改善に役立つという効果もあります。

研修終了後は、ふれあいサロンや高齢者施設などでご紹介させていただいておりますが、参加者の楽しそうな笑顔に出会えることを幸せに感じながら多くの方に知っていただきたいと思っています。しかし、私達だけでは広めるにも限界があります。今後は地域の方の中からリーダーとなる方が出て下さればと考え、11月29日に福井恵子さんに来ていただき、池田市内全域の民生委員・地区福祉委員の方を対象に「地域ネットワーク連絡会議」の中で講習会として取り入れ、お話と実技をしていただきました。

講習会では初めてお会いする方も多かったのですが、福井さんの楽しい進行と、さすがに普段から地域のお世話をされている方々ですので、和気あいあいとゲームに取り組まれていたのが印象的でした。講習を終えて、皆さんの感想は「ぜひ、地域での集まりでもこのゲームを取り入れて行きたい」といった前向きなご意見が多かったです。早速、地域で紹介してほしいということで、12月8日に池田地区のふれあいサロンにお呼ばれし、ゲームの紹介をしてきました。「体があったまったわ~」「大笑いしたわ~」とおっしゃって下さいました。今後も、地域で認知症予防ゲームスリーAが広がればと思います。

池田市さわやか地域包括支援センター 形 山 美 保



2010/07/26のBlog
[ 22:03 ] [ 理解者・ネットワーク ]
物忘れ予防教室が、去る6月23日に一般城陽市民対象で開催されました。

私はNPO法人友愛ホームでのスリーA方式の認知症予防教室や、NPO法人認知症予防ネットの講演や、スリーA予防ゲームの勉強に度々参加し、スリーAはとても素晴らしいと感じ、実地の教室にて予防ゲームの実践勉強をしています。

そういう関係から今回の教室に講師として出席いたしました。

26名の方と一緒に、スリーAの予防ゲームを色々と行い、出来たからと笑顔になり、出来なかったからと笑いがうまれ、あっと言う間に時間が過ぎました。

最後に、私がリードさせてもらっている友愛ホームの教室での成果をお話する事になり、何回か行ったアンケートの感想、出席者の教室での改善の様子等を話しました。

話終わったとたんのハプニングです。

この日の教室には、友愛ホームの教室に出席されている方も何人かいて、その中の一人O氏が突然話し出されたのです。

O氏は、友愛ホームの教室に出席された当初は、表情も暗く、硬く、あまり会話もされない方でした。

 「近頃は家で夫婦でよく会話をするようになりました。嫁さんが『お父さん変わっ た ね。 明るくなって、用事もよく手伝ってくれて』 と言います」と、奥様の喜びの声をとてもにこやかな表情で話して下さいました。

一瞬出席されていた方々が 「へ~、すごいね~」と賛嘆の声をあげられ、すごくなごやかなムードがただよいました。

このようにいつとはなしに明るい前向きの笑い一杯の日々が過ごせるようになるスリーA教室は、私のリードでも良かったのかと、本当にうれしく思いました。

 そして、スリーA教室が各地で益々発展する事を願い、新しいパワーをたくさん頂き、もっともっと精進しなければいけないと思いました。
(山田昭子)
2009/12/31のBlog
[ 23:14 ] [ 理解者・ネットワーク ]
第3章 認知症予防教室

開始まで

1.実行委員会の設置と役割

 ワークショップで自主的に結成された各班の責任者の方に実行委員になって頂き、運営委員と協力して今後の会の活動について、審議決定に加わって頂くことにしました。最終的に9組の班が成立、9人の実行委員さんが決まりました。運営委員会・実行委員会の合同会議を9月の30日に開くことにしました。
9月15日 運営委員会において合同会議に出す議題について検討を行い 

9月30 日 第1回の合同会議を開催しました。
会議の内容
① 実行委員会の結成 
② 実行委員の役割と「運営委員・実行委員の合同会議」の位置づけと役割 
③ 会の再編成に当って、会則の変更、新会則の作成(会費の設定とその必要性 、班の活動について、スリーAのゲームを実行するときの基本的な基準、 ( 認知症予防ゲームの実施に当たっての留意事項、)などについて話し合い、確認しました。さらに、
④ いささか抵抗を感じる「認知症予防の会」の愛称をつくること(会の愛称は後に 「スリーAチャレンジ」に決まりました。スリーAという名称とその精神を大切にしたいと考えた、実行委員さんの思いからです。 
⑤ 慢性的手不足の運営委員になっていただけるようにお願いし、後にお二人の方が就任してくださいました。
さらに
⑥ 総会を11月22日に開催すること及び総会の案内を9月24日、全会員に発送したことを報告(安部)し、
 総会の資料作りと、その内容についての検討を依頼しました。

10月15日 第2回合同会議では 予防教室の持ち方、役割、及び総会の資料の審議しています。

11月4日 第3回合同会議 には
地域包括の担当者青木さんも出席して、改めて、地域包括支援センターが開催する
「スリーA方式による「認知症予防教室 “脳いきいき元気アップ教室”」
の日程と「スリーAチャレンジ」への協力を依頼されました。一応12月末までの予防教室の担当班と人員配置を仮決定し、12月15日教室終了後、実行委員会を行い、それ以後の張り付き(人員配置)を決定することにしました。

このようにして、実行委員会は正式に発足し、主として今後の予防教室の運営に関わっていくことになりました。

2.教室の開催への過程

(1)担当者は青木洋子さん
予防教室の開催は、すでにゲームリーダー養成講座が終了する以前から、地域包括支援センターと「認知症予防の会」の間では、既成の事実でしたから、折に触れて相談を進めていました。
① 予防教室は地域包括センターの事業として実施し、会場も確保する。
② ゲームリーダーボランテ -イアの派遣は市から、「認知症予防の会」への委託という形にする。
③ 教室の始めの4回は、NPO法人認知症予防の会から、指導講師を招いて、適切な報酬を払う
福知山市の役割として
④ 参加者(お仲間さん)の募集、連絡 
⑤ ゲームに必要な道具は市が保管し予防の会が市に貸与する。
⑥ 教室において、毎回、市の保健師・看護師がスタッフとして従事し、参加者の健康チェックや緊急事態のへの対応を行う。
⑦ 教室参加による対象者の変化を評価するためのMMSテストやアンケートの実施----------などです。

養成講座が終了して、青木洋子さんが、地域包括の担当者に決まりました。青木さんは、地域包括支援センターの職員の保健師さんで、養成講座の全過程を終えて、修了認定書を獲得された方です。頼もしい味方が増えました。

(2)教室開催への過程
9月14日の地域包括支援センター運営協議会において、「福知山市在宅高齢者支援体制構築モデル事業」の審議があり、認知症予防教室の開催をモデル事業として採り上げることが正式に決まりました。
9月15日 運営委員会で運営委員さんに報告し教室開催へ一歩を踏み出しました。 

10月23日に予防教室の日程が決まりました。11月24日から今年度中2月23日までの13回です。20回できないのは残念ですが、日程が予定より、少し遅れたので、今年度中には13回しかできませんでした。
10月27日 第10回運営委員会 で運営委員さんに日程を報告、実行委員さんにもできるだけ早く報せて、11月4日の第3回の合同会議までに、班のメンバーさんと連絡を取って参加できる人をピックアップしていただけるようお願いしました。(10月27日発送 )

11月4日 第3回合同会議には
青木さんも出席して、改めて 
① 「スリーA方式による認知症予防教室 “脳いきいき元気アップ教室”」の募集要項
 広報の方法 11月5日付で、自治会長文書で組回覧
 11月2日付で民生委員・老人会に周知依頼の文書を郵送
② 予防教室の実施計画、 
③ 市の役割と認知症予防の会への依頼状を提出して協力をお願いされました。
 市の役割としては、前掲の事項のほかに
・参加者の個人情報の管理、教室終了後の対象者へのフォローアップ
 ・湯茶の準備
 ・苦情処理及び事故等が発生した時には、実施主体として、その責任を負う-------などです。
とりあえず、12月末までできている限り、責任班と人員配置を行い、12月15日教室終了後、実行委員会を開いて、それ以後の張り付き(人員配置)を検討すると決めました。

11月9日、 婦人の船の同窓会「ステップあけぼの」講演会終了後、NPOの原口講師と予防教室の持ち方についてさらに細部に亘って打ち合わせをしました。
 
翌11月10日 前日の打ち合わせ事項を、地域包括の青木さん、係長さんと相談し、実際の教室における市と会の役割分担などについて検討しました。 
後は、実際に始めてから、その都度考えていくことになると思います。

3. 総会
 
「認知症予防の会~スリーAチャレンジ~」は、養成講座修了生を仲間に加え、会員数が、90人あまりのメンバーとなりました。養成講座が済んで、今後の活動への課題もチェンジし始めています。予防教室を実施する前に会員さんに審議していただかなくてはならないこと、していただきたいことも一杯あります。予防教室が始まる2日前、ぎりぎりの日程で、11月22日に総会を行うことにしました。3連休の真ん中、翌日は、市を挙げてのイベント、恒例の福知山マラソン大会というとんでもない日程でしたが、招待状を差し上げた来賓の方も6人参加していただき、盛会としておきます。

時 : 2009年11月22日 午後 1時30分~3時まで
ところ :: 総合福祉会館 34・35 号室
出席者 : 46名、 委任状18名 合計 64名

議事終了後には、会員が、各所で行った予防ゲームの実践報告を行って盛り上がっていました。

 ( 村岡洋子 記 )
[ 22:31 ] [ 理解者・ネットワーク ]
スリーA増田方式認知症予防教室ゲーム指導者養成講座

第5回

と き: 2009年8月29日
ところ: 福知山市総合福祉会館 第34号、第35号室
出席者数
午前の部 受講者 19名 地域包括 2名 予防の会のメンバー 4名
午後の部 受講者 25名 市保健センター0名 地域包括 2名 予防の会のメンバー 5名
講師: 松島慈児 原口熱美
(28日の夜学の受講者は20名 予防の会のメンバー3名でした)

最終日のために原口講師が作ってくださったプログラム「教室のミニ体験」です。

1) お出迎え
2) 日付の確認
3) 自己紹介
4) 夢の旅行
5) ゲームその1
6) ゲームその2
7) ゲームその3(机の上のゲーム)
8) ゲームその4
9) 茶話会・夢の旅行の確認
…①自由に話す
…②テーマを決める(戦時中のおやつ、子どもの頃の遊び、このごろ思うこと)
10) お見送り

松島講師のお話
当時所属していた修道院に依頼があって、初めて鎌倉の特養に行ったときには、先ず、ひどい辱そうにショックを受けた。入所者と介護職の比率は、6:1、殆どの方が寝たきり状態で、どうすればよいのか分からなかった。ベッドから落ちられて、アイタタ、何するんだと言われて、初めて口がきけるのかと分かったという方もあった。入浴は1週間に一度、夜勤は、1人という劣悪な状況であった。

 以前は、認知症の方は、特養に入所できなかった。宇治のM園で 初めて認知症の方のための施設ができたときは、個室で鍵を掛けていた。1980年には「ぼけ老人をかかえる家族の会」もでき、三宅貴夫先生にお願いして研修を受けたりして、少しずつ認知症について学び、理解を深めていった。 

改めて認知症とは、どんな病気かを復習してみよう。と、認知症の原因、症状(中核症状と周辺症状) などについてお話があった。認知症は誰にでも起こりうる脳の病気であり、人格の崩壊ではない。ケアのあり方しだいで病状の進行を防ぎ周辺症状に陥るのを防ぐこともできる。誰もが認知症に対して正しい知識を持ち認知症になっても地域で“尊厳のある暮らし”ができるような社会を創ろうと「認知症サポーター100万人キャラバン」事業も始められた。
 
認知症の方へのかかわり方としては、できるだけ早期に発見して、ゆっくり穏やかに伴走支援をしながら、認知症の進行を食い止めていくような関わりが必要だと思う。
スリーAに出会って優しさのシャワーという言葉に感動した。優しさのシャワーは、スリーAのときだけではなく、ゲームのときだけに浴びせるものでもない。認知症の方に触れ合う私達は、自分自身に優しさが欲しい。心から、目線から、言葉掛けから、動作から、あふれ出るものでありたい。ゲームの道具つくりにも「優しさのシャワー」をしみこませることだ。(これは、前回の平山講師のお話にも通じるものです)。

では、具体的に、どうすることなのだろうか。例えば、施設長として、新しいデイサービスの設計をするときに、「優しさのシャワー」を活かしたいと思った。設計の不備によって職員同士の連携がうまくいかなかったり、情報の共有に時間や手間がかかったりして、いらいらしたり、効率が悪くなるのを防ぐにはどうするか。いつもお年寄りさんと正面から向き合い、直ぐに対応できるようにするためには、どのような設計をすればよいか、を考えて介護職や、看護職、事務所が、連携して動けるための設計に心を砕いた。施設の管理者としての「優しさのシャワーの設計」という松島講師の視点は新鮮であった。

松島さんの設計されたデイサービスの食堂は、大きな円形のカウンターがあり、職員はその中と外に配置されている。配膳もすばやくでき、利用者さんにいつも目を注ぎ、向き合い、言葉を掛け、直ぐに対応できる体制でいられる。食器棚なども円形の一角を占めているし、カウンターの下にも収納場所があるので、必要なものはいつでもすぐ取り出せる。職員の移動距離は極端に少なく時間がかからない。デイサービスが新しくなったときに、見学に行ってヘエーと感心したのを思い出しました。

原口講師のゲーム指導
 原口さんのゲーム指導は、これまでのおさらいを中心として、全ての流れの中に「優しさのシャワー」を発揮できるように、厳しく指導していただきました。今日はお茶とお菓子も用意して、茶話会の実践も行いました。
 夜学には20人もの受講生が参加して、 時間の短い分熱心に取り組んでいました。この人たちが最終講を受けられなかったら、と考えると、本当にありがたかったと感謝の気持ちで一杯でした。4回以上参加した受講生には、修了認定書も渡して、気をつけて帰ってね、と送り出しました。
 さすがに28日の夜学、29日の午前と午後と同じ講義を3度も繰り返していただいた、松島講師は、何を喋ったか、途中でわからなくなって、冗談も言えなくなってしまった。もうこんな講義はこらえてね、と悲鳴を上げておられました。松島先生、本当に申し訳ありませんでした。

終わりに
前泊を含み1日に2度も同じ講義をしていただくという、前例の無い形の養成講座は、講師の方々の犠牲的ご協力のおかげで、受講生の9割の73名(運営委員も含む)の修了認定者を育成することができました。まとまって、予防教室を実行するには、多すぎる人数ですが、これだけの方が、スリーA認知症予防の講義を聞き、
実技を学んだことは、いつか、福知山市の中に認知症予防教室の理解者を増やし、福知山市の市民憲章である「共に幸せを生きるまち」「認知症になっても、地域でその人らしく生きていけるまち」づくりに活かされると信じたい思いです。

この教室をモデル事業として取り上げて頂き、各方面に亘って力強く細やかなご支援を頂いた、福知山市の地域包括支援センター、立ち上げる時点から、各団体への呼び掛けの機会を作っていただいたうえ、すべての会合・ゲーム指導者養成講座の会場まで一貫して無料で貸与していただいた福知山市社会福祉協議会、会を立ち上げるための方法や京都府の補助金の申請のための書類の作成、講座の技術的な面についてご助言いただいた、西保健所、福知山市保健センターのかたがた、呼び掛けに応じて様々な機会を与えていただき、ご支援いただいた、市の老人クラブ連合会、ボランテイア団体、など、そして、何より、養成講座に参加し、積極的に、認知症予防教室の活動を学び参画して頂いた大切な受講生の皆様、その他多くの方々のご厚情によって、シンポジウムや養成講座は、何とか無事に終わることが、できました。ご指導をお願いした、「NPO法人認知症予防ネット」の6人の講師の方の犠牲的なご協力は何にも増して、スリーA認知症予防教室を理解し、学んでいく上で、力強いご支援となりました。

とはいっても、講座が終わって修了認定証をお渡ししても、この講座が終わったわけではありません。今後、ゲームリーダーボランテイアとして実際の教室の中で、スリーAの理念を自分達のからだと手と言葉と態度で、どうやって具現化していくか、さらに、「認知症予防教室」に参加し、教室をこの街にどのように根付かせ、育てていくか、これからの活動の大きな課題です。

人は地域社会に受け容れられたときに成長する ~ 私なりに学び取ったスリーAの特性~
最後に、私の今一番大切にしている言葉、
 「全ての人は、誰でも、いつでも成長する権利と能力を持っています。人はどんなときに成長するのでしょうか。人は地域社会に受け容れられたときに成長するのです」(*)をご紹介したいと思います*。

 現在、認知症に関する社会の関心は強く、“認知症にならないため”或いは“認知症を進行させないため”の講座やリハビリ教室は、各地で、数多く行われています。そのどれもが、認知症の症状緩和に何らかの関わりを持っていると思われます。

からだを鍛え、知力の衰退を防ぎ、積極的に様々な活動に参加するのは、大切な、自助努力です。
しかし、年をとっても、障害を持つようになっても、地域の人たちが、その症状をできるだけ正しく理解して適切な支援の手を差し伸べ、いつでも一緒に生きていく仲間として、あくまで一人の尊敬できる個人として丸ごと受けいれて行くことによってその方のこれまでもっておられた能力を発揮してご自分らしい生活を取り戻し、さらに成長していこうとする気持ちと力を引き出していく、-------これが、「優しさのシャワー」であり、スリーA方式の特徴であり、他のリハビリとちがうところです。

スリーAのゲームは楽しい笑いの中に歌を歌う、ルールを覚える、少しずつ早くしたり、難しくなるのに対応する、リズム感を取り戻す、簡単な計算を随所に織り交ぜる、いろいろな言葉を思い出して口にするなど頭を同時進行で幾とおりにも働かせる工夫が凝らされている優れたリハビリです。運動量も指先から初めて少しずつ全身へと広がって行き、自然に脳活性化が身に付いていくのです。さらにこのゲームは、輪になって座ったお仲間さんと自然に触れあい、協力し、繋がりを次第に深めていく働きも持っています。

その随所に「優しさのシャワー」による癒しが縒り合わされて、大切にされている、受け入れられている、尊敬されている、と感じ自信と意欲を取り戻し、お互い同士の間にも優しさが醸し出されるのです。
この目的をスムーズな流れとするためにスリーAの予防教室では、2:1の割合でお仲間さんの間に位置するスタッフの役割はとても大切になります。ボランテイアさん達は、優しくお世話好きで、人のためになりたいという気持ちがあふれている人が多いのです。ともすれば、先回りして、世話を焼いたり、自分がやってあげてしまったり、教えてあげたくなります。でも、それが、70年も80年も社会の中で生き抜いてきた高齢者の誇りを傷つけていることに気付いて初めて本当のボランテイア・スタッフに成長するのかもしれませんね。

福知山は、「共に幸せを生きる」という市民憲章を持つまちです。スリーAが定着し育っていくのにふさわしい街のはずです。これからのこの会の役割の大きさとそれを進めていく方法の前途を思うとむしろ不安が先に立ちます。どうぞ、今後もしっかりと見張っていただいて、ご指導ご鞭撻いただきますようお願い申し上げます。
* 「街に暮らす-スエーデンの知的障害者福祉の実践」

(福知山認知症予防の会 村岡洋子)

[ 22:06 ] [ 理解者・ネットワーク ]
スリーA増田方式認知症予防教室ゲーム指導者養成講座

第4回

とき: 2009年8月22日
ところ: 福知山市総合福祉会館 第34号、第35号室
出席者数:
・午前の部 受講者 33名 市保健センター 1名 地域包括 2名 予防の会のメンバー 4名
・午後の部 受講者 28名 市保健センター0名 地域包括 2名 予防の会のメンバー 5名
講師: 高林実結樹 原口熱美

講座の内容:今日は雨で流れた8月1日の内容を実施します。

高林講師のお話
 ゲームの内容を少し理解したこの段階で、高林講師から改めて予防教室を進める上での「優しさのシャワー」に関するお話です。

スリーAの真骨頂は優しさのシャワー
具体的な行為のこと
優しさのシャワーが必要なわけ
ゲームの中での優しさのシャワー
* 共感を伝える
* ゲームの中では
* 良くなってからの保持
 講演の内容は貴重なものでした。この講演の内容は、「認知症予防ネットのホームページ
認知症予防 あかるく あたまをつかって あきらめない スリーAの認知症予防」
の中に、~福知山市認知症予防の会のゲームリーダー養成講座第4回講義より~
として、福知山での講義録が詳細に記載されているので、それに譲ります。

 スリーAの真骨頂は、具体的な行為で表せる“優しさのシャワー”で本人を癒しささえることと、練り上げられた脳のリハビリを同時並行でたがいに縒り合わせたように行うことです。今回は特に、“優しさのシャワー”がなぜ必要なのかという視点から、ゲームの中で、“優しさのシャワー”を具体的な行為として、どのように表現していくか、態度・言葉掛け、ゲームの運び方など一つ一つについて、丁寧に解説して頂きました。 今の時点で、みんなが、一番知りたかった事です。これから、教室に参加して、進めていくたびに今日の言葉の一つ一つが、少しずつ、深い意味を持って、何度も繰り返して指針になっていくと思います。

原口講師のゲーム指導
ゲームその4
 これまでのおさらいの上に
(1)ことば集め、 (2)ビンゴゲーム、 (3)広告パズル、 (4)追っかけ将棋 の学習です。

(1)言葉集め
(2)ビンゴゲーム
リーダーさんの出された課題に適った言葉を即座に、発表するのは結構難しいものです。
懸命に探していると、そのモノにつながる人生の一場面が目の前に浮かんできたりします。昔畑で作ったえんどう豆のびっくりするほどおいしかった記憶や、椿の花が一面に敷き詰められた近くの神社の境内とか--------長く生きてきて、経験豊かな高齢者のために作られたゲームかな、と思うような、或いは遠くなった記憶の中から、それに関する情景が蘇ってくる機会になるかもしれません。ここでは、あんまり変わったものは出ませんでしたが、野菜の中に、この地の名産品である「満願寺とうがらし」や魚の「太刀魚」などが、しっかり登場していました。

(3)広告パズル: 色鮮やかな広告を、両手でいくつにもびりびり破って、それをつなぎ合わせて再生させるパズルです。木村拓哉の顔が載っていたりするとそこは破かないように気を遣っていたり、思わず一人で笑ってしまいます。再生するのが難しい方には、少し言葉掛けなどして、時間を掛けさせて頂きます。広告の内容に関して話題を拡げたりするのもよいでしょう。

(4)追っかけ将棋:
10以下の足し算がたくさん出来てすごく面白い。勝負事の醍醐味やスリルも味わえて、結構夢中になります。保持能
力に直接関係のない勝負ですから、スタッフのコメントが一工夫されていれば、和やかさと笑いでその場が活気付きます。まさに「計算」を集中的に「訓練」するゲームはこれです。

組織作り
講座終了後の組織作りのため、今日からは新しい時間設定で合同会議を行います。
 少し強く、講座を修了した受講生の方は、全て「認知症予防の会」の会員になって頂くこと。この講座を開催する一つの前提であった地域包括支援センターが実施する「認知症予防教室」にゲーム指導者ボランテイアとして、是非参加して頂いて、“腕を磨いて”もらい、“地域や利用者さんのお役に立てる”機会を活かして欲しい、と訴えました。

市の高齢者福祉課の係長さんにも来ていただいて、地域包括支援センターで開催する「認知症予防教室」に関して説明と協力依頼のお話をしていただきました。
それを受けて、今日は、全員が顔を合わせて、ワークショップを行い、自主的に数人~10人前後の班を作り、班の名前をつけ、代表を決めました。“惇名はつらつ会”や“お茶の間探検隊”などユニークな名称もありました。少しずつ、今後の活動への視野も開けてきたかのようです。うまくいきますように、祈るばかりです。


[ 21:41 ] [ 理解者・ネットワーク ]
スリーA増田方式認知症予防教室ゲーム指導者養成講座

第3回

とき: 2009年8月8日
ところ: 福知山市総合福祉会館 第34号、第35号室
出席者数:
午前の部 受講者 35名 市保健センター 1名 地域包括 2名
 予防の会のメンバー 4名
午後の部 受講者 28名 市保健センター0名 地域包括 2名
予防の会のメンバー 5名
講師:平山眞砂美 原口熱美

 前回の第3回が豪雨のためお流れになったので、今日は、第3回のはずでしたが、講師の都合により第4回の講師、平山・原口さんをお迎えしました。

平山講師のお話
「スリーAの認知症予防ゲーム(テキスト20種目)の中で、9種目に道具が必要となります」。
 まず、例によってスリーA予防教室に関する自己紹介です。
「おばあちゃん子で、若いときからお年よりは大好きだった。子育てが一段落して、何か始めたいと思ったとき、やはり高齢者に関するボランテイアをと思った。高林さんの認知症予防教室に出会い仲間に入れていただいた。認知症の方が、笑顔を取り戻されるのも嬉しかったが、特定高齢者の方や、一般高齢者の方が、人が変わったように優しく自分より弱い方に手を差し伸べて接していかれるようになられるのに、感動した。この教室が増えて行ったら地域の人の認知症に対する優しさや理解が広がって認知症になっても地域でいきいきと暮らせるような社会になるのでは、と思った」。

 そうです! 平山さん! それこそ私達が願っていた、地域づくりなのです。短いけれど勇気を貰えるお話てした。
 今日の予定は平山さんにゲームに使用する道具作りを教えていただくはずでしたが、やはり、ゲームをしっかり習いたいという希望もあり、5日という限られた時間の中では、20種のゲームを全て手に入れるのは時間的にも厳しい状況でした。すでにお手玉やシーツ玉入れのシーツ、竹太鼓などは受講生さんの手作りでできていましたから、平山さんからは、用意していただいていたレジュメに沿って、丁寧に道具の目的や必要な配慮を教えていただき、道具の製作は、宿題になりました。

原口講師のゲーム指導 
 原口講師のゲーム指導は、その1、その2のおさらいと集団で行う新しい分野のその4、 
(1)2種類の太鼓の合奏、(2)風船バレー、(3)風船サッカー、(4)シーツ玉入れ、(5)じゃんけんゲームです。

(1)運営委員の芦田さんが、夫さんの協力を得て、裏の竹やぶから伐り出して、丁寧に太鼓を支える台までを竹材で作成した竹太鼓(4日間もかかったそうです)と作成途上のため、ダンボールの箱を持ち込んだだけの紙太鼓を使って、平山さんの名リードで賑やかな合奏です。交代でリーダーも務めて、子どものように満足の笑顔が輝いていました。その土地の民謡などを演奏に取り込めば、いっそう盛り上がるでしょう。リズミカルな感覚と手ごたえが素敵なゲームです。
(2)風船バレーは、誰もが、手持ち無沙汰にならないように、という配慮で、ゲームをする人の半数以上の数の風船を-ふんだんに使います。輪の真ん中にスタッフが入って落ちてきたたくさんの風船を参加者に投げ返します。カラフルな風船が一杯飛び交って誰もが、“はずれ”にならない奇麗で楽しいゲームです。真ん中に入ったスタッフは大忙しで大変ですけれど、彼女が笑顔でいれば、よけい和やかに。ご苦労様!!と、思わず声を掛けたくなります。

(3)風船サッカーでは 思わぬ方が正確にボールをけってみんながびっくり。暮らしの中では、普段使わない筋肉が、刺激されて、快い。

(4)シーツ玉入れに使うシーツばかりは、プロに頼むにしても仲間で作るにしても、“手作り”が絶対条件。ボランテイ
ア暦25年の「いずみ会」のメンバーが腕に覚えのお裁縫魂で縫い上げた、可愛い模様つきのシーツです。惜しむらくは、ボールを入れるための左右の穴が一寸大きすぎて、ボールがあっという間に吸い込まれてしまいます。後から、少うし小さく補正しました。足や腰の辛い人も思わず立ち上がって、興奮するスリリングなゲームです。

(5)じゃんけんゲームに使う、うちのたすきは運営委員の一人が何かの役に立つかも、と取り込んでいた、ボイル地
のカラフルでふんわりとした長いものです。200本近く首に掛けても軽くて、天女の羽衣のようにひらひらとまつわりついて優しい雰囲気を作ります。早くにたすきが失くなってしまった人、もう一寸で優勝だった人、優勝してしまった人、へのリーダーさんの巧みな声掛けで、和やかさと笑いが倍加され、さらにたすき1本1万円としたら何に使いますか-----と伺って、「夢の旅行」にもつなげる、多面的な可能性があり、リーダーの手腕が100%発揮されるゲームです。

組織作り
 養成講座が順調に進んでいるとはいえ、この講座の重要な目的の一つは、修了生が、地域で実施される「認知症予防
教室」にボランテイアとして参加し、さらに、教室を広めていくことです。そのためには、まず、組織作りをこ
の講座が終わるまでに行っておかねばなりません。大切な講義と実技の時間を割くのは、とても残念でしたが、今
日から組織作りのために講座の時間を30分短縮していただきました。
 
 今日は、第1回目として、アンケートをとり、この講座の感想を聞くと共に、講座終了後に
① 「福知山市認知症予防の会」の会員になる意思があるか
② 講座で習ったことをどのように活用しようと考えているか
③ 地域包括支援センターの行う、認知症予防教室にゲームリーダーボランテイアとして参加する意思があるか
④ 組織作りのために班を作ることについて賛成するか。
⑤ 班の世話役になってもよいという意思があるか
等を質問しました。

 結果は、あまり思わしいものではなく、⑤の世話役になる意思のある人は、10 人あまりあるものの、習ったゲームは、これまで行ってきた ボランテイア活動の場で活用する、という人が多く、会員になる人③に参加する人はほとんど無いといえるものでした。講座の参加者は、これまでも何らかの形でボランテイア活動をしている人が多く、すでに自分達の活動の中でゲームを取り入れており、それ以上のことは望んでいないようです。少し、組織作りにせいをだす必要があります。

会の組織作りのための講座の時間変更
また講座終了後のこの会の組織作り、活動方法の検討のために、次回からは、午前の講義が済んだあと、午前のクラスと午後のクラスが、合流できるように40分の合同会議をすることにし、受講生に時間割変更の説明をしました。午前のクラスは、30分開始時間が遅くなり、終るのが40分おくれます。 午後のクラスは、開始時間と終了時間蛾が30分早くなります。
講義の時間が30分短くなるのは、残念ですが、講師の方にご無理をお願いしました。

第5回目の夜学について 
第5回目の講座は、講師の方のご協力もあって、8月29日に順延となりましたが、ここにも問題がありました。施設や、会社にお勤めの方は、5回の講座に出席するために、かなり勤務のやりくりに無理をしておられます。
29日には既に予定が入っていてやりくりがつかずに出席できない方がかなりおられるようです。せっかくここまで頑張ってこられたのに、最後の講座に出席できないのはいかにも残念です。講師の方に相談すると、前泊するのだから、その夜に出席できない方のために夜学をしてはどうですか、とご提案を頂きました。願ったりかなったりではありますが、講師の方には、28日夜、29日午前・午後と大きな負担を掛けることになります。京都に帰ったら、5回目の講師松島さんに、都合を聞いて返事する、ということで、お別れしました。
 翌日、松島さんの都合が付くので、28日の夜学が実施可能になりましたよ、と言うご連絡を頂きました。.
 考えてみれば、前日泊からはじまって、第3回の中止、予定の順延、第3回目からの講義時間の短縮、8月28日の夜学、とご無理をお願いするばかりの「認知症予防教室ゲームリーダー養成講座」でありました。最後まで、寛容に「優しさのシャワー」実践そのもののご指導をいただき、言葉もないくらい、ありがたく感謝しています。忙しい講師の方の日程のやりくりができたのも奇跡のようです。


(福知山市認知症予防の会 村岡洋子)

福知山市認知症予防の会「その6」につづく
2009/11/14のBlog
[ 23:44 ] [ 理解者・ネットワーク ]
スリーA増田方式認知症予防教室ゲーム指導者養成講座

第2回

とき: 2009年7月18日
ところ: 福知山市総合福祉会館 第34号、第35号室
出席者数:
午前の部 受講者31名 市保健センター2名 
 地域包括2名 予防の会のメンバー6名
午後の部 受講者33名 市保健センター0名 
 地域包括3名 予防の会のメンバー7名
講師:赤松ふさ枝、原口熱美


 今日は2日目です。例によって講師の自己紹介とスリーAとの関わりについてのお話。

赤松さんからは、看護師の視点から、「グーパーの意味」、「看護のお墨付きである慰撫的タッチとゲームの相関性」について、 スリーAがなぜ優れているかを、看護師であればこその造詣の深いお話を伺うことが出来ました。

軽費老人ホームで高齢者介護の一番先端で働いてこられ、高林理事長と一緒にNPO法人「認知症予防ネット」を立ち上げ、支え続けてこられた、原口さんからは、貴重な実践の体験を伺うことが出来ました。シンポジウムや第1回の講座の高林さんや松島さんのお話に加えて、受講生達は、改めてなぜ、スリーAなのか、という確信を深めて頂けたと思います。

ゲームの内容
(1) リズム遊び: 第1回のおさらいに続いて、輪になったままで、「ゲームその2」に入ります。軽いタッチを伴う2拍子、3拍子、4拍子のリズム遊び。一斉に動く、手の流れるような線の美しさと軽い触れ合いの感触が、何とはない幸せと温かさを感じさせ、「故郷」や、「富士山」、「紅葉」など、古い日本の小学校唱歌の歌詞の美しさに魅せられる、生き生きとした、動的な時間でした。肩へのタッチに、一寸抵抗感がある、と言う感想も出てきて、受講生さんは、なかなか敏感です。それを乗り越えたところにタッチが優しさのシャワーやお互いのつながりを深めることになるのでしょう。タッチの仕方も会得したいですね。

前回のおさらいで、グッパー体操の腕を突き出すときに、「よいしょ!」というかけ声がかかって、原口さんからほめられていた人もいました。右手の親指を予め折っておいてそこから10を数えるゲームでは、しまったと思ったら最後に右手の親指を折って、知らん顔をしていたらいいし、お茶壷のときには、終わった時に,底ができていればいいのよ、と言っていただいて、安心して、また、笑います。

 (2) お手玉回し: 講師持参の可愛いいオーソドックスな小さなお手玉と、運営委員の荒木さんが、勤務先の施設から、お借りしてきた、手のひら一杯の大きくて柔らかい感触の物と2種類あって、その相乗効果が、面白く感じさせました。

「お手玉」とこの後の「泥鰌さん」は、お手玉のような「もの」のやりとりや「泥鰌さん」の究極の「タッチ」を介してお互いの触れ合いが動的な流れとなって目に見えると共に、つながりが感じられて、私の大好きな、ゲームです。

笑い声も一際賑やかになります。赤松さんの言われるように、手と頭の情報のつながりが遅くなり、手の体制感覚連合野と運動連合野の連携が悪くなっている、後期高齢者の私は、直ぐに「とりおとして」しまうので、つくづく年を感じる一面も。利用者さんの気持ちがよく分かります。

 (3) 「 泥鰌さんゲーム」は、一瞬のうちに二つの動作を両脇のお仲間さんを相手に競い合う、集中力と機敏性のいるお年寄りには難しいゲームです。それを究極のタッチを介して行うことで、親近感と、笑いが、救いとなります。肩へのタッチよりさらに一歩進んだ触れあいと言うところに、高林理事長が言われた、ゲームの順序を大切にして欲しいという言葉が実感として感じられました。

 受講生の一人の方が、ゲームの説明の時に、「泳いでいた泥鰌さんは、逃げます。泳がせていた池は、泥鰌さんを捕まえます」。と表現されて、原口さんに、的確で簡潔で、きれいな説明ですね、とほめられてにっこりしていました。

 原口さんのリードは、丁寧で簡潔で、大切なところはきちんと押さえて、静かでありながら、ワクワクさせてくれる、さすがプロと言うものでした。インタビューに飛んで行かれて、みんなを笑わせたり、注意するところを指摘したり、指導者が、一人で遊んでしまってはいけないという基本をきちんと身を以て教えて頂けたと思いました。 

 受講生さん達は、まだ若くて、やはり「失敗」するのはイヤみたいで、凄く真剣に取り組んでいます。きっと以前のシンポジウムや第1回のゲームを家でこっそり練習してきているらしく「失敗して大爆笑」という場面は、やや少なかったようです。しかし、少しずつ、お互いの親近感も増えてきて、和やかさが醸し出されてきた様です。積極的で賑やかな午前の部と午後の部の違いも、笑いと親しさが、漣のようにゆれて、それぞれにいい個性となってきているようです。

 バウムテストを忘れて、やり直したり、失敗だらけの担当者ですが、どんなふうにこの講座が、育っていくか楽しみです。


<その3顛末記> その3を行うはずの8月1日は前日から雨が降り続き、たいしたことは無いという予想を裏切って、8時ごろからものすごい豪雨となりました。お城の崖が崩れたとか大江町への道はすでに川のようになっているとか、情報が次々と入り、急遽取りやめにすることに。

受講生名簿の連絡先に、大急ぎで電話連絡です。

私達運営委員とすでに来てくださっていた、受講生のかたたち数名の方と携帯電話をフル活用し、電話のつながった方から、また他の方へと繋いでいただいて10分近くの間に、何とか、なりました。ボランテイアの底力を見る思いでした。

この後の講座をどうしようと講師のお二人に相談すると即座に、「一週間延期しましょう。私達なら大丈夫、必ず伺います」ときっぱり、言っていただき、一応は安堵。しかし今度は講師の方の帰路―JRがまともに動いているかが、心配です。大急ぎで駅までお送りしましたが、やはり、1時間以上延着したそうです。まず講師の方のことから心配するべきなのに、本当に申し訳ありませんでした。後日、調整の結果、次回は予定通り第4回の講座を行い第3回は、その後にもってくることにしました。第5回は、予定を一週間延長して、8月29日に行います。


 (福知山市認知症予防の会 村岡洋子)

福知山市認知症予防の会 「その5」につづく
[ 23:27 ] [ 理解者・ネットワーク ]
第2章 スリーA増田方式認知症予防教室ゲーム指導者養成講座
 
第1回 

とき: 2009年7月11日
ところ: 福知山市総合福祉会館 第34号、第35号室
出席者数:
午前の部 受講者29名 市保健センター1名 地域包括2名 予防の会のメンバー6名

午後の部 受講者33名 市保健センター1名 地域包括3名 予防の会のメンバー7名

講師:高林実結樹、福井恵子


今日から、いよいよゲーム指導者養成講座の始まりです。前述のように、受講生は、午前と午後の2組に分かれて講習を受けます。午前と午後は全く同じ内容の講座です。2つに分けたのは、受講生の人数が多いことにもよりますが、なるべく休んで欲しくないので、自分の登録した時間に参加できないときは、できるほうに出席してもよいことにしました。おかげで、欠席者はぐんと少なくなったと思います。

ところが、困ったことが一つ。京都から、AM10時までに到着するJRの特急が無いのです。講師の方には前泊をお願いするより仕方ありません。前泊して、一日に2回の同じ内容の講座、なんとも過酷なお願いですが、NPOの優しい講師さんたちは、6人全員が了承してくださいました。ただただ感謝あるのみです。

村岡は、まず、この講座は、講座の修了生が、地域包括支援センターが実施する「認知症予防教室」にボランテイアとして参加することを前提に開催していること、講座を修了した後には、必ず、ボランテイアとして「認知症予防教室」を援助して欲しい、とくどいほど強調しました。

 また、認知症予防教室による、効果を測定する方法として、かな拾いテストとMMSテストについても資料を準備して説明しました。出来れば、受講生さん達についても、この二つのテストを講座開始前と後とに実施したいと思ったからです。講座に参加してくれていた保健師さんを壇上に呼んで、説明をお願いしました。当然MMSテストについては、ご存知でしたが、現在、保健所や地域包括支援センターでは、採用していないそうです。とてもこのような多数の参加者に対して、テストを実施することは、不可能ですので、今回は、あきらめることにしました。 

 高林さんのお話は、プレシンポのお話をなぞりながら、丁寧に、認知症の方の思いと症状をフォローし、スリーAのゲームと“優しさのシャワー”によって、認知症の症状を引き戻していった状況を、「お経を思い出しお葬式を一人で取り仕切ることが出来るようになったお坊さん」や、「長いこと放置していたセーターを編み上げた」女性、全てのことに興味を失っていたのに、しだいに、色彩豊な絵を描かれるようになられ、帰宅後絵画教室に通って展覧会に入選、ついには個展を開くまでになられた女性」、「思いあまってスリーAの門を叩いた頃の自分の混乱していた様子を振り返ってきちんと文章に書くことが出来るようになられた男性」の話など、初期の合宿型の様々な事例を提示しながら解説されました。

さらに、一見、認知症の症状など無いように見えた特定高齢者や、健康な男性が、全く無関心であったお仲間さんに対して、笑顔を示し始め、自分より“弱い”方を優しくいたわるようになって行かれ、ついには、市民運動を始められて市の事業化を成立させた通所型の男性の事例や、施設でこれまで腹を立ててはとがめ立てしていた、認知症の方をかばうようになって行かれた女性入所者の例を通して、“これこそが予防です”とわかりやすく示して頂きました。

 福井講師は、お母様の在宅での引き戻しの様子を話して頂きました。一階と2階に棲み分けていながら、一緒に土いじりをしてお花を一杯咲かせていた、お母様が、ある日特にご自慢であった沢山の桜草をすっぽり忘れてしまわれた時のショック、考えてみれば、いくつかの“思い当たる”前触れもあった、

90歳になって面倒がる食事を届けるようになったことがいけなかったのか-------口をへの字にした険しい無表情な顔、日に何度もの捜し物、料理が出来ないなどその症状は急速に進行して行きます。

 福井さんは3ヶ月目、思い切って、妹さんに留守を頼み、静岡のスリーA予防教室指導者研修会に参加されました。「認知症は、病気である、寂しい病気であり、不安がとても強い、恐怖感がある」事を頭にたたき込み、優しさのシャワーの第一歩は、何もしないでひたすら傍にいること、から始めたと言われました。

家族や、親戚にも協力を頼み、様々な行動に対して、その都度、適切に懸命に対応していった結果、もの忘れは戻りませんが、母上に昔の笑顔が戻り、煮物がおいしく炊けるようになり、桜草の自慢、福井さんの留守中にあったことをメモして伝言する、一人でバスを乗り継いで外出する、など「100日目の奇跡」が実現した経過は、ゲーム実施の時間を気にされて短い時間ながら、受講生が知りたかった、在宅でのスリーAの取り組みを伺えて聞く人の心を励ますものでした。

 ゲームは、40名近い大所帯ながら、机を片付け、輪になって高林さんの名リード、福井さんのお隣さんへのフォローの仕方の例、後半は、福井さんの優しいリードなどで、「その1」のゲーム―“指を使って数えよう、歌いながら1,2,3、グッパー体操、でんでん虫、お茶壷、グーチョキパー”など、初めての体験に笑いの漣と「エーツなんで?」という喚声のうちに進められました。

高林さんの、簡単なゲームの中にこめられた、からだの各部の運動、集中力、ルールの理解と記憶の継続 、歌詞を思い出す、歌いながらからだを動かすなどの相乗効果が脳活性化につながる原理と何より気をつけなければならないリードの仕方や優しさのシャワーの注ぎ方など丁寧に解説してもらって納得していました。

歌いながら1,2,3、グッパー体操、でんでん虫、お茶壷、グーチョキパー”などでは、みんな大間違い、難しいねー、何で間違えるんやろ、自分がこんなにドンくさいとは思わへんだわ等と笑いながら、人の間違えるのを見て安心して、また笑い、なんとなく慰められ、自信と連帯感が生まれてきて嬉しくなる、など、ゲームの狙い通りにはまっていました。

3時間という長い時間をとったので、一人ひとりが交代でリーダー役を務め、充実した一日でした。まずは、体験学習は大成功です。

(福知山市認知症予防の会 村岡洋子)

 福知山市認知症予防の会「その4」につづく



[ 23:17 ] [ 理解者・ネットワーク ]
シンポジウムの記録 

2009年6月27日にはこの事業の最初のプログラムには、以下のように

「福知山市認知症予防の会」発足記念シンポジウム
 ~共に幸せを生きるまちづくり~


福知山の市民憲章のキャッチフレーズ“共に幸せを生きるまちづくり ”を、サブタイトルに置きました。
福知山の人たちに、スリーA増田方式による認知症予防教室の目的、理念、方法を知ってもらい、認知症予防の効果と必要性を理解していただくためのシンポジウムです。

このシンポジウムによって、認知症予防ゲームリーダーの大切さを知っていただき、養成講座に応募してもらうつもりでしたが、養成講座の申し込みはとっくに満員になっていましたので、もう一つの目的「スリーA方式認知症予防講座とは何か」を啓発するシンポジウムになりました。


次は、シンポジウムのプログラムです

(1) 講 演 13:20~14:10
 「NPO法人認知症予防ネットのめざすもの」
 ~ 認知症 くいとめよう 引き戻そう 予防しよう ~
 
認知症予防ネット理事長 高林実結樹

(2) 講 演 14:10~14:40 
 「老人ホームの現場で願い続けた認知症予防」 
認知症予防ネット運営委員 松島 慈児

(3) 体験学習 14:50~15:50
 認知症予防ゲームの楽しい体験学習  
高林実結樹 松島慈児
スリーA方式認知症介護予防職員研修修了者 介護福祉士 荒木早苗

(4) 質問と交流 15:50 ~16:10 

ぞくぞくするような、楽しみなプログラムではありませんか?
満席になることを予想して、90名の講義室の机を取り払い、椅子を補充し、110の席を作りました。

結果は、
1)参加人数: 119名+運営委員8名+市の高齢者福祉課より3名 社会福祉協議会より2名 計132名
2)支援募金 : ¥33,440 


図ったように、ぎゅうぎゅう詰めにして、何とか入っていただくことができました。

直接、経済的な援助はなかったものの、社会福祉協議会からは、会議や講座の場を全て無料でお借りし、福知山市の地域包括支援センターからは、各機関への広報、講座に必要な人手(毎回2人ずつ)や、100部にいたるレジメ・資料の印刷などを全て引き受けるなど、また、両者から後援の認可も得て全面的に支えていただき本当に助かりました。福知山市を挙げての事業の形が出来たと思います。

 シンポジウムと養成講座を通して最も大切にしたことは、なぜ、スリーA増田方式が優れているのか、引き戻しや予防が可能なのか、孤独に陥りがちな方や認知症の人の心を癒せるのか、幸せな家庭生活が可能になるのか、つまり本物であるのか、を納得して頂くことです。それには、今現在この活動に関わり、それを実感しておられる講座のリーダー、NPO法人認知症予防ネットの皆さんにそれぞれの立場から、スリーAに関わりを持たれた動機や、この運動を続けてこられた手応えや感動や、たくさんの実践例をお話しして頂くことが一番良いと思い、お一人、お一人にお願いしました。

 高林理事長からは、「頭がぼーっとする。どんな治療でも受けるから、医者へ連れて行って治して」と訴えられた実母の願いを叶えることが出来なかったこと、当時の認知症に対する、知識と対策が皆無で、ただただ“家族が優しく”というアドバイスしかもらえなかった、また、寝たきりにちかくなった状況の時に、拘縮を防ぐ手段さえ知らないままに寝たきりとニンチ症の症状を進行させてしまった苦い介護の体験が、話されました。

 「母の死後、ボランテイア活動に明け暮れていたが、それだけではどうにもならない、国の制度を変えなければ、と単独で厚生省まで“「ぼけ老人」も介護・施策の対象として法律に明記する”ことを直接要求しに行ったりもした。手紙による訴えには全く反応が無かったのが、丁寧に聞いてもらえ、一定の成果が出て、“黙っていることは黙認だ”声を上げなければ何一つ変わらない、と思い知った」。

 スリーA増田方式の「認知症予防教室」に出会い、これだと思いつめて、全国を“追っかけ”て、増田末知子さんに教えを乞いついに仲間を得て教室を立ち上げた経緯は、皆様ご存知の通りです。

 高林さんは、増田末知子さんの紹介を詳しくされ、認知症予防ゲームが、きわめて、緻密に計画された脳と身体の各部の機能の活性化を図るものであること、同時に老年期特有の喪失感や認知症の予感からくる不安と人間関係の変化から来る不信の念に苛まれているかたがたに、心の底から笑っていただきながら、一人ぼっちではない、みんなと同じだ、大切にされている、いつでも見守られている、と感じていただけるような“優しさのシャワー”を降り注ぐことの2つの要素から成り立っていることを説かれました。

 さらに、この方法によって、初期の認知症患者の方に現れ始めたたくさんの本質的な効果の実例を挙げて、日本全国に、ポストの数ほど教室を広げたい、という願いに言及されました。


次の講師松島慈児さんは、NPO法人認知症予防ネットの運営委員です。府内で始めての特養「寿荘」から、1976年宇治市「明星園」で養護老人ホーム、次いで明星園内に 8年越しのお年寄りの願いがかなって設立された特養での勤務、さらに養護老人ホームの総園長として、施設福祉一筋に歩んでこられました。

当時、痴呆という言葉さえなく、ぼけ老人、とか幼児化とか呼ばれていた、認知症のお年寄りの介護に遭遇して何の方策も無いことに悩んだこと、三宅先生に出会って認知症の勉強をしたこと、「ぼけ老人を抱える家族の会」との出会い、心を砕きながらも忸怩とした思いに 明け暮れていた時代、現在の認知症介護の状況などを ヘルマン・ホイヴェルスの詩集「人生の秋」の中の「幸いです」という詩を引きながら、話されました。介護を受ける本人の思いを、世界の人にわかってほしいという立場から書かれたものです。

親の介護やボランテイア活動を通しての高林さんの熱い思いと、スリーA方式認知症予防教室を広げることへの熱意、施設に中にあってお年寄りさんの介護に常に悩みながら、懸命に対峙してこられた、松島さんが、今予防教室に関わっておられてのスリーAへの評価が、車の両輪となって、効果と感動をかもし出すことになりました。

 「認知症予防ゲームの楽しい体験学習」では、高林さんの名リードで、福知山でただ一人、増田さんが静岡で開催されている「スリーA方式認知症介護予防職員研修修了者」であり、京都短期大学卒業生の介護福祉士である荒木早苗さんも加わって、ゲームその1、「指を使って数えよう、グッパー体操、でんでん虫、お茶壷、グーチョキパー」などを習いました。最初のゲーム体験に、笑いが漣のように広がり、誰の表情も生き生きと笑っていて、楽しさが溢れているようでした。

 最後には、参加者の協力で移動し、全員が輪になって、タッチと上半身の運動を使ったリズム運動の後、とうとう「泥鰌さん」にまで辿り着き、大きな声と笑いの渦の場となりました。ただし、高林さんの「泥鰌さんは、最高に楽しくて面白いゲームですが、このゲームに至るまでには、おたがいのタッチと触れ合いとリズムの段階的なリハーサルが必要です。いきなり、泥鰌さんを持ち込んで、なれない濃厚なタッチにほんの少しでも、戸惑いや嫌悪感を感じさせる様なことがあれば逆効果です。人の心はそれくらい繊細で微妙なものですから気をつけて」という言葉にシンとして頷いていました。最後にNPOさんにお借りした、シーツを使って「シーツ玉入れ」まで頑張っていただき、福知山の人たちも心の底から納得し,満足出来ていました。

 お二人の講師に感謝し、実り豊な予防教室の存在と体験学習に陶酔したかのような、一日でした。

 (福知山市認知症予防の会 村岡洋子)


 福知山市認知症予防の会「その3」につづく
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