今日の参加は12名 (お父さん6名,お母さん6名) でした。

 今日は初めて参加されたお母さんがおられました。彼女も含め
最近参加される方の多くが、息子が大学に入学したが、しばらく
して行かなくなってしまった。何とか学校へ行ってほしいんだが
という悩みを持って来られる。

 今はほとんどの人が大学に行く時代である。行くのが当たり前
になっているから自分も行くのであるが、そのうち行く目的が
わからなくなって来るのか、それとも大学に入学することが目的
だったのだろうかと思う。

 とは言っても私の場合だって、もう50年も前のことだが、特に強い目的を持って
大学に行ったわけではないが、勉強するうちに次第に専門科目に興味が湧き、
関連する仕事をしたいと思ったし、また、多くの会社が採用した社員の教育を自社で
やっていた時代であったので、就職することに何の不安もなっかた。

 それに反し、今の日本の社会は世界との競争にさらされ、即戦力となる人材を
採用しようとするため、今の子は大変である。

 私の息子は高卒で、29歳でやっと介護の仕事についた。給料は安いとぼやいて
いるが、何とか生活出来ているようだ。

 今は大学を出ても人とのコミュニケーションがうまく出来ないとか、希望する仕事が
ないなどで就職しない人が増えているが、私には長く不登校やひきこもりをした子
には、普通のサラリーマンがつとまるように思えない。しかし、子供が自分の意思で
動き、自分で生きようとすれば、出来る仕事はまだまだあると思う。

 そういう子になってもらうためには、親子共に価値観を変える必要がある。子を
変えるのはむずかしい。まず親が変わらなければと思うのであるが。 (石塚 記)