最近、自分はコーチとして大きな一区切りを迎えようとしている事を実感してきた。3年生の引退は自分にとって、コーチとしての大きな節目となります。今までずっと5年間一緒になってがんばってきたみんなも、いよいよそれぞれの道を歩く事になります。もちろんファルコに入らずに部活で終える子もいるわけだし、どっちが良かったとかそれは個々の問題なので分からないけど、少なくともファルコを選んでくれたみんなのおかげで自分は楽しい時間を過ごす事が出来た。まだ活動が終わってないのに、こんな言い方おかしいかもしれないけど、今日はこの一番重要な3年間について考えてみた。。。
自分は、部活との差は『好きな事を思い切りやれる環境作り』だと思っている。部活は部活の良さがあり、学校が終わるとそのままグランドへ直行出来るので直接生徒の顔を見れるので休む子ともコミュニケーションが取り易い。でも、ファルコは自分の判断に任せている為、電話一本で休む事が出来る。これが悪いのではないけど、元気に学校に行ってたのにファルコには来ていない?そんな事も何回かある。一回家に帰ると気持ちが緩んでしまって次に出るのがしんどくなる事は絶対にあると思う。それでも、サッカーが好きならそこはがんばれるはずです。『好き』って気持ちは『いい時』だけではダメなんだと思う。しんどい事や嫌な事があっても、『やっぱり自分はサッカー好きなんだなぁ』と思えるぐらいじゃないと、嫌な事一つで辞めようとか考えていては何をしても続くはずがない。自分はこの3年間をこのチームで出会った仲間との大事な思い出の時間にしてほしいと思う。

この中学校の間に同じ学校との友達以外との出会いはきっと将来の宝物になる。ただ、会って楽しいだけの友達ならなかなか印象にも残らないかもしれないけど、一緒に悩んだり、苦しんだり、笑ったり、喜んだりする仲間だからこそ、これからのみんなの人生に必ず生きてくると思う。なかなか、今その価値は分からないかもしれない・・・コーチだって中学校の時の選抜で初めて違う地域の子と一緒にやって楽しさを感じた経験があったしそれが高校でも生かせた。みんなもこの出会いを大切にしてほしいと思う。
特に3年生は、この仲間との生活も最後の一年を切っているので十分に楽しんでほしい。写真の雄太くんはこんな意味のない事をしているけど(笑) こんな事も思い出となるでしょう(%笑う男%)

思い出とは、がんばった中身が濃いほど、強く残る。練習を休んだりしてしまった子は、それを反省しない限り、きっとそれもいずれ後悔となる。思い出とは本当に素直なものでがんばった分だけがきちんと残る。その思い出を今、作っているみんなはやっぱりがんばって今出来る事をやりきるしかないと思う。真面目過ぎる性格があるみんなだけど、それがみんなの長所でもあると思うし、今、社会に足りないものだと実感している。簡単に仕事を辞めたり休んだり、続かない子が増えている現代の中で、この『真面目』さが一番大きな力になるように思う。もちろんサッカーで上を目指す子もいるし、それはサッカークラブとしてもいい事だと思う。夢や目標のない人生ほどつまらないものはないからな(%笑う男%)

がんばれば必ず明るい未来が待っている。若い時にはお金を出してでも苦労を買え!という言葉がコーチは好きなんだけど、やはり苦労を知った人間、そしてその事でありがたみを知った人間は強いと思う。この一番大事な中学年代において、苦労をする、がんばる、というどんどん希薄化している現代社会の中で最も大切な事のように思う。みんなは本当に今、大事な時を生きている。そして、すばらしい仲間と生きている。喧嘩や言い合いをしても、みんなはお互いを一生忘れないだろう・・・この経験と気持ちがいつか自分の中での自信へとつながっていくと思う。
今日みたいな活動のない日になると、こうした事をフト思うこの頃です・・(笑) また明日からの活動も、毎回の練習で誰かが大きなきっかけをつかむかもしれない‥と思いながら気持ちを入れてやりたいと思います。
