猛暑の中に秋の気配(平成22年9月6日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

6:30孟子不動谷到着です。
今年は記録的な猛暑(残暑)が続いています。
気象庁の観測史上初の暑い夏(もう秋ですが・・・)になって
いるそうです。

今朝も7時になり、陽が高くなるにつれ、猛暑日に向けて、
水銀柱はウナギ登りです。

しかしそんな中、秋の気配も漂っています。

犬飼池の堤体では、スズサイコ、ヒメノダケ、ワレモコウ、ヒ
ヨドリバナが咲いています。
秋の草花が漸く花を開きはじめ、ようやく「秋」の実感がしま
す。

オナガササキリもやかましく大合唱しています。

ピヨォ〜 ピヨォ〜・・・
上空から懐かしい声が降ってきました。
ハチクマの幼鳥の声です。
久々に孟子でハチクマを見ました。 それも幼鳥です。
1羽しか確認できませんでしたが、無事巣立ったということ
が確認できてひと安心です。
あと2週間もすると、渡りの途につきます。

池畔の林でエナガの大群に出会います。
この時期、エナガの群れを見つけることが、孟子で小鳥を

観察する一番手っ取り早い方法です。

エナガの群れにはたくさんの渡り鳥が混じっています。
この群れにもサンコウチョウの幼鳥が3羽にコサメビタキ
が1羽、そしてざっと数えただけで5羽のセンダイムシクイ
が混じっていました。
どれも今年巣立った幼鳥です。
エナガの群れに付くと、餌場を巡回してくれるので、渡り
途中の彼らにとっては好都合なのです。
この時期の混群の調査は、ありもとの楽しみでもあります。

とんぼ池の畔のネムノキにサメビタキが1羽止まっています。
サメビタキは孟子では繁殖していないので、渡り途中のお
客様です。
胸に明瞭な縦斑を持つ個体です。
いよいよ黒く色づき始めたクマノミズキの果実をフライングキ
ャッチして食べていました。

上空をマルタンヤンマの♀が飛んでいます。
老熟個体です。
真夏を象徴するマルタンヤンマですが、9月に入り、そろそ
ろクライマックスなのです。

とんぼ池の畔で休むベニイトトンボもそろそろなくなる頃です。

その代わりに、電線に一直線に並んで、赤く色づいたネキ
トンボが休んでいます。

したたる汗は疑うべくもなく真夏の陽気なのですが、渡り鳥の
姿にも、アカトンボの真っ赤なお腹にも、秋が色濃く漂ってい
ます。

10:30
海南高校の諸君のために、わんぱく公園を開けるために、
チッチゼミとツクツクボウシが合唱する孟子不動谷を後にしま
した。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<鳥類>
ハチクマ、サシバ、キジバト、カワセミ、コゲラ、アオゲラ
キセキレイ、セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ
モズ、コサメビタキ、サメビタキ、サンコウチョウ、ウグイス
センダイムシクイ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ
ホオジロ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<トンボ類>
ベニイトトンボ、クロイトトンボ、モノサシトンボ、オオアオイトト
ンボ、ハグロトンボ、タイワンウチワヤンマ、オニヤンマ
カトリヤンマ、マルタンヤンマ、オオヤマトンボ、シオカラトンボ
オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、マユタテアカネ、ヒメ
アカネ、リスアカネ、ナニワトンボ、ネキトンボ、コシアキトンボ
ウスバキトンボ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@