ヒタキ(平成22年10月12日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

皆さま長い間ご無沙汰いたしました。
1ケ月ほど自宅のメールが使えなくなり、不動谷便りを送る
事ができませんでした。
その間も2度は孟子に行っていたのですが、ネット難民状態
で如何ともしがたい日々でした。

本当に久々ぶりの書き込みです。

7:30
孟子不動谷到着です。

入口の榎さんの水田を除き、殆どの水田で稲刈りが終了し
ました。

満開のコスモス咲く休耕田に、ノビタキが来ています。
孟子ではあまり多い渡り鳥ではありませんが、毎年このあ
たりで確認できます。
いつも出会うときはカメラを持っていないことが多く、今まで
撮影できずにいましたが、今日は幸いカメラを持っているの
で、初撮影です。

この小鳥はツグミの仲間なのですが、立ち居振る舞いがヒ
タキの仲間に近いのが特徴です。
時折地面に降りて探餌もしますが、ほとんどはフライングキ
ャッチ法で羽虫を捕えて食べます。

ありもとの住む貴志川町ではこの小鳥のことを「オケヤドリ」
と呼びます。
理由はよくわかりませんが、昔地元のオッチャンたちは撞木
状の糯ざおをはざかけしたイネの上に仕掛けて、この小鳥
を捕えていました。
捕えたノビタキを囮にして、モズを採るのです。

モズは貴志川界隈のオッチャンたちの貴重な蛋白源になっ
ていて、ノビタキを囮に1羽捕えると、その瞼を糸で縫いつ
け、盲目状態にして囮とし、何羽も何羽もモズを捕えていま
した。

少年時代からそんな思い出のあるノビタキは、ありもとを楽
しかった少年時代にタイムスリップさせてくれます。

犬飼池への道を登ります。

タタッ タタッ
懐かしい声に見上げると、目の前の梢にオオルリの♂幼鳥
が止まっています。
ここで何度かオオルリに出会ったことがあるのですが、いつ
も若い♂です。
ノビタキ同様、いつも出会うときはカメラ不携帯のことが多く
今回初めて撮影させてもらいました。

ありもとから数mの距離・・・
画面いっぱいです。

頭のトラフ模様が無くなり、「第一回冬羽」と呼ばれる羽衣に
換羽を済ませています。
背面の鮮やかなブルーがまぶしく輝きます。

オオルリは成鳥夏羽になると背中の青がやや黒っぽくなる
のですが、この「第一回冬羽」の頃はわずかに薄めの青な
ので、本当に鮮やかに見えます。
ありもとは成鳥夏羽よりもむしろ、♂の第一回冬羽の背中
の青のほうが好きです。

小学生の頃、糯ざおを使ってこの齢のオオルリを捕え、竹
かごに入れて1日眺めていたことがあります。
このオオルリの若鳥もまた、ありもとの少年時代の思い出
の鳥です。

ジュジュ ジュジュ
紅葉しはじめたヤマザクラの枝先で、メボソムシクイに出
会います。
地味な褐色の小鳥ですが、毎年出会う「旅人」です。
10月に入ると、9月まであれほど見られたセンダイムシク
イはいなくなり、このメボソムシクイばかりになります。
数年前、このメボソの群れにキマユムシクイが混じったこ
とがあるので、今日も注意深くあたりをさがしましたが、今日
は残念ながら、この1羽のみでした。

クリリ クリリ
キビタキがそこここで鳴いています。
おそらく渡り途中と思われる若いキビタキが、一挙に不動谷
に渡来したようです。
孟子で繁殖した個体は抜け、渡り途中の個体に入れ替わり
を済ませたようです。

ヒタキたちはみな、このように、次々と通り過ぎて行くのです。

オオアオイトトンボの個体数が一挙に増加しました。
孟子にトンボ暦も、いよいよクライマックスです。

参道沿いにヤマジノホトトギスがたくさん咲いています。
今年はススキの穂の出が大幅に遅れ、晩夏〜初秋の高温が
秋に草花の開花に影響を及ぼしていたのですが、漸く秋らし
い陽気になり、秋の花が開花をはじめました。

アサギマダラが飛んでいます。
後翅に性標がなく、♀のようです。
このマダラチョウも、渡りの途中、不動谷を通過したのです。
孟子では毎年数頭の確認ですが、このチョウを見ると、やは
り秋を感じます。

マンジュシャゲの花が終わりかけ、ヤマハッカやイヌコウジュ
ツリガネニンジン、ヒメジソ等が盛期を迎えています。

いよいよ高い紺碧の秋空を、1羽のカケスが翔けて行きました。
今年は山のミズナラの実りが、悪いようです。
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<鳥類>
カイツブリ、アオサギ、コガモ、キジバト、コゲラ、アオゲラ
ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ
キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、ノビタキ、ウグイス
メボソムシクイ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ
ホオジロ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガ
エル、トノサマガエル、ニホントカゲ、ニホンカナヘビ
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<昆虫類>
オオアオイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ
マユタテアカネ、リスアカネ、ヒメアカネ、ウスバキトンボ
オオカマキリ、サトクダマキモドキ、ヤマクダマキモドキ、ササ
キリ、ウスイロササキリ、オナガササキリ、クサヒバリ、エン
マコオロギ、カネタタキ、マダラスズ、アオマツムシ、オンブバ
ッタ、トゲヒシバッタ、ヒシバッタ、ツチイナゴ、コバネイナゴ
クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、アメンボ、ヒメアメンボ
ヤスマツアメンボ、チッチゼミ、ツマグロオオヨコバイ
クロヤマアリ、クマバチ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ
コガタスズメバチ、セグロアシナガバチ、ハナアブ、ホソヒラ
タアブ、キリウジガガンボ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ナガサキアゲ
ハ、キアゲハ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウ
ラナミシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、アサギマダ
ラ、コミスジ、キタテハ、ルリタテハ、アカタテハ、ヒメジャノメ
クロコノマチョウ、ナカグロクチバ、ホタルガ、ホシホウジャク
クロウリハムシ
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<花>
ススキ、チカラシバ、キンエノコロ、エノコログサ、カヤツリグ
サ、ツユクサ、イボクサ、ヤマジノホトトギス、ヒガンバナ
カラムシ、ヤブマオ、イヌタデ、ボントクタデ、ミゾソバ、イタド
リ、ミズヒキ、キツネノボタン、キンミズヒキ、ワレモコウ、オト
ギリソウ、ヒメノダケ、クサギ、イヌホオズキ、イヌコウジュ
ヤマハッカ、ヒメジソ、アゼトウガラシ、ツリガネニンジン、ヒ
ヨドリバナ、オニタビラコ、カンサイタンポポ、セイヨウタンポポ
タカサブロウ、アメリカタカサブロウ、ノコンギク、ヨメナ、シラ
ヤマギク、セイタカアワダチソウ、ヒメムカシヨモギ、オオアレ
チノギク、アキノノゲシ、ハルノノゲシ、コメナモミ、ツルボ
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