■「子ども安全連絡網」第1回ワークショップいよいよスタート(1)■

学校・地域ぐるみで、子どもの安全を確保するために学校も保護者も安心して利用できる緊急連絡網が求められています。子どもの安全安心面でのリスクが高まっているにもかかわらず、個人情報保護への配慮などから従来の連絡網は機能しにくくなっており、それらにかわる新しい手段の開発・導入に向けた取り組みが今、生駒小学校・生駒小学校育友会で始まります。

充実した内容となった第1回ワークショップ
9月28日午後1時から、生駒小学校会議室において、生駒小学校・生駒小学校育友会・事務局総勢20人近い参加者を得て生駒小学校における「子ども安全連絡網」実証実験の第1回ワークショップが開催されました。
終始活発な雰囲気で出席者から多くの質問や意見が出され、現在の学級・地区連絡網にかわる新しい連絡網として「子ども安全連絡網」(仮称)の実現に向けて生駒小学校と生駒小学校育友会が一体となって取り組むことになりました。

〜第1回ワークショップでの出席メンバーからの発言要旨〜

第1回ワークショップでは、学校・保護者の立場から連絡網について様々なご意見をいただきました。生駒小学校では、学級連絡網と地区連絡網の2つの連絡網を必要に応じて使い分けて活用されています。特に学校と保護者の連携に支えられている地区連絡網は、学校や育友会の活動になくてはならないものになっています。

一方、最近の個人情報保護意識の高まりに伴って名簿の公開や、保管しておくこと自体への不安、連絡網を支える保護者間の連絡が困難になりつつあること、このままでは現在の連絡網のしくみが機能しなくなってしまう恐れがある、等のさまざまな意見が出されました。

生駒小学校の連絡網
▽学級連絡網と地区連絡網の2種類がある。相互が連携して活用している。
▽情報の入手先は、保護者からが多い。当学校から教育委員会に流す情報もあれば、他の学校や、警察からの注意事項などは教育委員会から入手する情報もある。
▽生駒小学校の場合は地区連絡網があるが、都心部の学校では学級連絡網だけの場合が多い。コミュニティのないところでは、地区連絡網は働かない。新学期に必要な通達事項をプリントで出し、保護者へはその都度の連絡はしないことを原則としている学校もある。
▽学校のホームページでは、リアルタイムで情報を流せるようになっている。昨年、課外学習からの帰りに児童の乗ったバスが渋滞に巻き込まれたが、逐一ホームページに情報をのせていただいて、たいへん役に立った。