平成24年度夏期集中講義「共生博物学」

こんにちは、コーディネーターの三村です。

9月11日〜14日、全県キャンパスプログラム夏季集中講義「共生博物学」が開講されました。

4日目の野外巡検に参加しました。

最終日のご担当は兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
古谷裕先生、三枝春生先生、田中哲夫先生

参加学生は姫路14名 三田25名
姫路よりは学生同行コーディネーター三村です。

8:30 JR姫路駅 (発)(学生6名、三村)

9:00 兵庫県立大学・書写キャンパス 経由 (学生8名)
 一般道〜(姫路西IC)山陽自動車道(神戸北IC)〜六甲北有料道路〜一般道

10:00 兵庫県立人と自然の博物館 経由(古谷先生・三枝先生、学生25名)
一般道〜(三田西IC)舞鶴自動車道(篠山IC)〜一般道

(写真は丹波竜化石発掘現場です。)

移動中のバスの中で、古谷裕先生から「篠山層群、篠山盆地とその周辺、恐竜化石、中生代白亜紀の地層」などについてのお話しがありました。
日本は、地殻変動や木が多いので化石が出にくいのだけど、川原なので発見できた。恐竜の化石が赤っぽい泥岩の中より発見。恐竜化石は、福井県・熊本県・兵庫県で見つかっている。丹波竜化石の7次発掘の予定はない。

11:00 丹波市山南町・元気村かみくげ(着)
・恐竜化石発見地、旧上久下村営上滝発電所記念館を見学

12:00 元気村かみくげ(発)

12:15 山南住民センター(着) 
 ・昼食
 ・丹波竜化石工房「ちーたんの館」を見学

三枝春生先生の恐竜についての講義では「化石ができるまで、第1次から第6次発掘の様子」などについてお話しいただきました。
丹波竜化石は2006年8月7〜9日、村上・足立両氏によって発見されました。土砂や火山灰に埋まり時を経て化石ができる。丹波竜は大きな洪水によって埋まったと考えられている。地層が地殻変動で傾き、その後の浸食などで姿を現した。恐竜化石氾濫原椎種物中に含まれる
2007年に第一次発掘調査に入る。

(三村メモ)恐竜について、竜脚類の首の可動性、獣足類の脱落葉(ティラノザウルス)、小型の恐竜(1億2千500年前)についての話に興味がそそられました。特に羽毛の恐竜がいた根拠として」1億6千500年前の巨大ノミの化石が発見されているので、どれほどの大きさか想像してみると大変興味深いと感じました。

14:00 山南住民センター(発)
一般道〜(篠山IC)舞鶴自動車道(三田西IC)〜一般道

15:00 キリンビール神戸工場(着)
・工場内のビオトープを見学
 
田中哲夫先生のフィールドワークでは、班ごとにビオトープ池にて「カワバタモロコ」のトラップによる採集、調査を行いまし
た。

その後、会議室にて講義「希少淡水のレフュジアビオトープ(一時避難場所)〜キリンビール神戸工場の環境への取り組み〜にて」を受講しました。「里の水辺の再生、絶滅危惧種や普通種、企業・住民・博物館協働の継続調査、遺伝的多様性を考慮して放流ガイドラインの策定」などについてお話ししていただきました。「魚が増えればトンバは減少する。カワバタモロコは難しい生息要因を要求していないらしい。」などについても学びました。

16:30 キリンビール神戸工場(発)

16:40 兵庫県立人と自然の博物館 経由
一般道〜六甲北有料道路〜(神戸北IC)山陽自動車道(姫路西IC)〜一般道

17:40 兵庫県立大学・書写キャンパス 経由

18:10 JR姫路駅 (着)