今日の参加は、3組の夫婦と、1人のお父さん、そして1人の
お母さんの計8人であった。最近は新しい人の入会が全くない。

 一番年輩のお父さんは、もう2,3年で80歳になるとか。
すごくお元気であるが、今日はこのような話をされた。

 「自分が逝った後のことを、真面目に考えないとと思っている。
子供はもう来年50歳になる。大学を卒業して以来、世の中に
出たことがない。世の中のことは全く知らない。

 精神年齢も全く成長していない。自分で生きて行くという自覚もない。
昔の子供のままである。

 今まで25年間、なんとか子供が変わってくれないかと、色々やって来たが、
変わらなかった。本人を自立させるのは、無理だと思うようになった。

 彼は我々が死んだ後、自分がどうやって生きて行くかなど考えられないのでは
ないか。したがって、何をどうすべきかを親が考えて、書き残しておく必要がある
と思っている。兄妹の仲も良くないし・・・・・。私の人生で唯一悔やまれることは、
子育てに失敗したことである。」と しみじみと話された。

 ひきこもりの子を持つ親としても私よりかなり先輩だし、以前からよく勉強されて
いる方だったので、早くからこのままではだめだ、と気がつかれていたと思うが、
色々の理由で自分の生き方や考え方を変えることが出来なかったのであろう。

 不登校やひきこもりの問題解決は、親にとってそれ程の大事業なのであるが、
最近の若い親御さんには、その覚悟が無いように思え、心配である。 (石塚 記)