特定非営利活動法人しゃかのこし事業実施状況

1 平成22年度事業実施状況

① 車駕之古址古墳歴史講座

 日時 平成22年11月6日(土)午後1時〜3時

 場所 和歌山市立児童館 

講師 和歌山市役所 文化振興課 額田 雅裕氏

 木ノ本(釜山)古墳群について (研究紀要き5参照)

 和歌山市木ノ本周辺には、釜山古墳・車駕之古址古墳・茶臼山古墳の前方後円墳 やⅠ〜Ⅲ遺跡・西ノ庄など弥生〜中世紀まぜの遺跡が立地している。これらの遺跡は、従来、和泉山脈南麗の複合小扇状地と海岸の砂席堆に位置しており、中間の低地にはほとんど分布しない。

そして和歌山の条理制は、一般に奈良盆地の施行期をさほど下らない時期にされたと考えており、木ノ本付近は、陸化したいたことが知られている。

一方、考古学の森浩一氏は「車駕之古址古墳は紀ノ川北岸を治めた海の大王の墓」といい、車駕之古址古墳は港のあったラグーンに臨む位置で造られたと考え、古墳時代には港のあったラグーンの潟港として機能していたという。したがつてラグーンは古墳中期まで存在して、それ以降に陸化し8世紀中頃に墾田と記されて、樹めて短期間に環境が変化したと考えられます。