_山城げんき村 神戸大学経済学部中川ゼミ3回生 演習田 はじめの七歩

実地演習7コマ目

カワラナデシコ

河原撫子は、ナデシコ科ナデシコ属の多年草。秋の七草の1つです。

日本では本州以西四国、九州に広く分布するほか、沖縄諸島(久米島・渡名喜島)に少数が自生します。日本国外では朝鮮、中国、台湾に分布し。主に日当たりの良い草原や河原に生育しますが、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等でも生育している。

多年草で、高さ30〜50cm。茎は根から叢生し、節が膨らむ。葉は対生、線形〜線状披針形で長さ4〜7cm、先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きこみ(抱茎)、無毛で、粉白色を呈す。葉柄は無い。花期は6〜9月。花は茎の頂端に付き、直径4〜5cm、がく片は3〜4cm、苞(ほう)は3〜4対ある。花弁は5枚で、先が糸状に細裂している。雄蕊は10本、雌蕊は花柱2本。色は、淡紅色が一般的だが、白色も多い。また、淡紅色と白色が混ざっている個体もある。栽培していると白色のものが淡紅色に変化したりもする。

日本では、自生地の開発や園芸用の採集、動物による食害、外来種の影響等で減少している地域もある。また、カワラナデシコは草原等の開けた環境を好む種であり、そのような環境が遷移の進行に伴い、日当たりの悪い陰的な環境に変化すると生育に適さなくなる。これは自然現象ではあるが、昔は、草原や山地、河原等の環境は人の手により草刈や枝打ち等され、里山的な利用が行われてきた。これで、日当たりの良い開けた環境が継続してきたという背景がある。近年の人間の生活習慣の変化で、このような「人為的なかく乱」が行われなくなると、カワラナデシコに代表される人間と密接な関係のある普通種が、その自生地や個体数を減少させてしまう結果となりうる。

秋の七草の1つであることから分かるように観賞用として利用され、園芸・ガーデニングにも用いられる。また、江戸時代には変わり花の栽培が盛んで、古典園芸植物の一つともなっていたが、現在ではほとんど見られなくなった。

また、薬用としても利用されており、種子を乾燥したものを瞿麦子(くばくし)と言い、利尿作用や通経作用がある。

ナデシコの花言葉は純愛・無邪気・純粋な愛・いつも愛して・思慕・貞節・お見舞・女性の美・など女性的なイメージが強いが、才能・大胆・快活なども。ヤマトナデシコ(カワラナデシコ)の花言葉は、可憐・貞節である。

カワラナデシコ(河原撫子)は、女子W杯で優勝した“なでしこジャパン”のイメージフラワーです。国民栄誉賞の授与も決定しました。パチパチ

シオカラトンボ

塩辛蜻蛉は、湿地帯や田などに生息する中型のトンボ目トンボ科の昆虫。日本全土のほか、ロシア(極東)、中国、韓国、台湾などに分布します。平地の湿地やため池にごく普通な種で、市街地などにも広く見られるため、日本では最もよく親しまれているトンボの一つでです。

成虫 体長50-55mm、後翅の長さは43mm前後の中型のトンボ。雌雄で大きさはあまり変わりませんが、老熟したものでは雄と雌とで体色が著しく異なっています。雄は老熟するにつれて体全体が黒色となり、胸部〜腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになってツートンカラーの色彩となります。この粉を塩に見立てたのが名前の由来で。食品の塩辛との関係はありません。雌や未成熟の雄では黄色に小さな黒い斑紋が散在するので、ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)とも呼ばれます。稀に雌でも粉に覆われて”シオカラ型”になるものもありますが、複眼は緑色で、複眼の青い雄と区別できます。

コバネイナゴ

小翅稲子は、バッタ目イナゴ科に分類されるバッタの一種。エゾイナゴ(蝦夷稲子)ともいいます。

日本国内では北海道から南西諸島に分布しています。

成虫の体長はオスが28-34mm、メスが40mmほどで。体色は明るい緑色、側面には黒色の線が頭部から尾部まで走っています。背中は肌色、または緑色、まれに紅色。名の通り翅は短く、腹端を越えない場合が多いが、長翅型のものも見られます。

イネ科の植物の葉を食べます。そのため水田に多く生息し、イネの葉を食べるので害虫として扱われています。地方によっては佃煮などで食用になるところもあるようです。

成虫は7月ごろから現れ始め11-12月頃までみられ。卵で越冬します。

天敵の存在を感じると、止まっている草などの反対側に回り込んで身を隠そうとする習性があり。比較的逃げ足が早く。跳躍力に優れ、また長翅型は飛ぶこともできます。

ショウリョウバッタ

精霊蝗虫は、バッタ目・バッタ科に分類される昆虫の一種。日本に分布するバッタの中では最大種で、斜め上に尖った頭部が特徴です。別名ショウジョウバッタ。

オスの成虫は体長5cm前後で細身です、メスの成虫は体長8-9cm、全長(触角の先端から伸ばした後脚の先端まで)は14-18cmほどにも達し、オスよりも体つきががっしりしています。メスは日本に分布するバッタでは最大で、オスとメスの大きさが極端に違うのも特徴です。

頭部が円錐形で斜め上に尖り、その尖った先端に細い紡錘形の触角が2本ついています。他のバッタに比べると前後に細長いスマートな体型をしていて。体色は周囲の環境に擬態した緑色が多いが、茶褐色の個体も見られます。また、オス成虫には目立った模様はありませんが、メス成虫は体側を貫くように黒白の縦帯模様が入ることが多いです。

幼虫は成虫とよく似るが、幼虫には翅がまだ見られません。

ユーラシア大陸の熱帯から温帯に分布し、日本でも全国で見られます。ただし北海道に分布するようになったのは20世紀後半頃からと考えられています。

成虫が発生するのは梅雨明け頃から晩秋にかけてで、おもに背の低いイネ科植物が生えた明るい草原に生息します。都市部の公園や芝生、河川敷などにも適応し、日本のバッタ類の中でも比較的よく見られる種類です。食性は植物食で、主にイネ科植物の葉を食べます。

生息地に踏み入ると、オス成虫が「キチキチキチッ」と鳴きながら飛行します。これは飛行する際に前後の翅を打ち合わせて発音することによります。メスは殆ど飛ばないが、昼間の高温時に希に飛翔することもあるようです。幼虫は飛行せず、後脚でピョンピョンと跳躍して逃げます。

羽化後間もない若い成虫は灯火に来ることもある。

成虫は秋に産卵すると死んでしまい、卵で越冬します。卵は翌年5〜6月頃に孵化し、幼虫はイネ科植物の葉や双子葉植物の花を食べて急速に成長、6月中旬から7月の梅雨明けにかけて羽化し、11月頃まで生息します。

俗説で、8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ることから、この名がついたと言われています(同様の命名にショウリョウトンボがいます)。また、オスメスの性差が非常に大きく、別の名前が付くくらい違って見えるので「天と地ほども違う」という意味の「霄壤」から、ショウジョウバッタ(霄壤バッタ)と呼ばれます。

オスは飛ぶときに「キチキチキチ……」と音を出すことから「キチキチバッタ」とも呼ばれ。特にメスは捕らえやすく、後脚を揃えて持った際に身体を縦に振る動作をすることから「コメツキバッタ」(米搗バッタ)とか「ハタオリバッタ」(機織バッタ)という別名もあります。

ヒルガオ

昼顔は、ヒルガオ科の植物。アサガオ同様朝開花するが昼になっても花がしぼまないことからこの名があります。

つる性の多年草で、地上部は毎年枯れます。春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂します。夏に薄いピンク色で直径5〜6cmの花を咲かせ。花の形は漏斗形。苞葉が萼を包み込むので、帰化植物のセイヨウヒルガオ(西洋昼顔)と区別できます。

アサガオと違って鑑賞用に栽培されることは、殆ど無い。また、結実することはまれであるが、地下茎で増え、一度増えると駆除が難しいため、大半は雑草として扱われます。

黄色のヒルガオは無い。 ヒルガオの花言葉は「絆」。 根で組み合っているので、「絆」という花言葉になったと思われます。