川西市のギャラリーカフェレストラン「HANARE」さん

※もう2か月ほど前の記事になるのですが、
 どうしてもご紹介したいので、どうかお許しを。

阪急宝塚線川西能勢口駅から、
トコトコと歩いて約20分くらい。
とってもシックな古民家を改築した
「ギャラリーカフェレストラン HANARE」さんがありました。

ずっと以前から行ってみたいと思っていたレストランです。
やっと念願がかないました。ですが、、、ですがです…。
残念ながら、2月23日(日)で、「HANARE」さんは、
レストランを一時休業されたのでした…。
最初で最後になるかもしれない(いや、なるわけがない)
「HANARE」さんに、2月22日(土)に行って、
目いっぱい、楽しむことに決めました。

先ずは、前菜、焼き立てパンです。
外はカリカリ、中はもっちりと、
とっても美味しくて、(おなかも減っていて)、
すぐに食べてしまいました。
サラダもシーチキン風味のドレッシングが効いていて、
あっという間に平らげてしまいました。

クラシックでありながら、あたたかみのある店の趣。
言葉にするのは簡単ですが、とても難しいことだと思います。
ですが、「HANARE」さんは、それをされているわけですね。
そこがすごいのです。古民家のやさしさとぬくもり。
それはスタッフさんが接客にて醸し出しているものでもある。
こんな良い店が閉まるのは、本当に残念でたまりません。
何とかせねば…。何とかなってほしい…です。

メイン料理のパスタは「アラビアータ」を選びました。
クリームケチャップという感じの味付け、
エビとブロッコリーのアラビアータの独特の味。

初めてなのですが、食べ心地がよく、
エビがダシになっていて、エビ風味なのかもしれない、
でも、一つの味わいだけではない、いくつもの素材の良さを
存分に使った、パスタの美味しさに対する貪欲さのようなもの。

ピリ辛さは唐辛子が入っているから。
そんなことを私のような素人に一から丁寧に教えてくれるような、
丁寧に丁寧に作っている料理。

私が料理を食べるのがいかに下手くそでも
(テーブルマナー等を知らないので…)、
やさしく見守ってくださるような、スタッフさんの接客。
勇気を出して来て良かったあと心から思わせてくれるのですね。

アイスコーヒーも甘みのある苦みというか、
もちろん、シロップも入れたわけですが、
それだけではない、コーヒー本来の持つ、
甘みのある苦みが、一口、口の中に入れただけで
広がって、「これはゆっくりと味あわないと、もったいない」
と心から思わせてくれるのですね。

アイスではなく、ホットコーヒーならどうなっていたのだろう、
と空想心すら広がらせてくれます。今、これが飲みたい、
食べたい、味覚のタイミングって、けっこう大事だと思います。

そんなことさえ、吹き飛ばしてくれる「この料理を楽しむ」
という行為のホントの楽しさ(おいしさ)感が「HANARE」にはあるのですね。

デザートのクルミとラムレーズンのパウンドケーキと
アイスクリームはしっとりと甘さ控えめで、
でもしっかりとした甘さ・コクを持っているので、
甘いアイスクリームと一緒に食べても、
双方の甘美味さが楽しめるのですね。

どちらも美味しい甘さを消さないでいる
「コーディネート」をしていると、思わず唸ってしまいしました。

とにかく、来れてよかった。
ギャラリーカフェレストラン「HANARE」さん。
再オープンしたら、いの一番に来るぞ、と心から
固く誓った帰り道でした。