宝塚すみれ発電所見学

2014.4.19 宝塚すみれ発電所第2号 見学会 参加者10名
市民手作りの市民発電所
資金は市民が出資、土地の整備工事も設置工事も市民の手で行ったという市民発電所が、宝塚市西谷に1号、清荒神に2号ができたと聞き、お話を聞きたいと見学に行きました。
清荒神駅から歩くこと40分、荒神さんの駐車場の隣が大林寺の駐車場、目の前の長〜い階段を上がったところが集合場所の大林寺、予想以上に時間がかかり、他の見学者方(7人)をお待たせしてしまいました
まずは発電現場に向かいました。お墓を通り抜け、山道を上がると、太陽光パネルの並ぶ発電ファームが開けました。思いがけなくその向こうには住宅地が広がっていました。パネルは地面に杭を建てその上に並べてあります。

モジュール(パネル):カネカソーラー製 薄膜シリコンハイブリッド太陽電池342枚、
パワーコンディショナー:新電元製 10kW (三層三線式)4台
発電量:47.88kW、一般家庭12軒分(年間見込み52,668kWh)
設備費:18,000,000円
敷地:大林寺境内、借地代:120,000円/年 期間:2013年11月〜2033年10月
売電:固定価格42円/kWでエナリスに (金額は国で決められているのでどこに売っても同じ。売電した電気は近くの家庭に送られる)
管理・運営:非営利型株式会社 宝塚すみれ発電 
非常用コンセントがついているので、災害時にはそこから電気が使える。

雑草でパネルに日陰ができないようにと地面にはクローバーを植えたそうだが、期待したほどには繁茂せず、もう一度種をまくとの事。パネルは保水力がないので、雨が降ると地面に溝ができてぼこぼこ。敷地には雑草も生えており、会員の方たちが草引きをされていました。これらはこれからの課題とのこと。

近隣住民への説明会を何度も行い、景観を考えて道路に面したところには県民まちなみ緑化事業の助成金を使って、オタフクナンテンが植えてあった。

お寺に戻ってパワーポイントでこれまでの経過や市との関係、全国への発信など説明を聞きました。
会員の皆さんの情熱と実行力に感銘を受けました。

2004年の明峰中学校屋上太陽光発電パネル設置は、宮坂さんが中心になって運動したものです。でもこのような市民発電所となると、太陽光発電は設備投資の減価償却に20年はかかり、長期にわたる安定稼働が不可欠で、今のひらく会のメンバーが取り組むのは残念ながら難しいと思いました。