大河内発電所と映画「ノルウェーの森」ロケ地見学バスツアー

10月13日(木)会主催で、バスツアーを行いました。
福島原発事故後、電力不足が問題になり始めた4月の定例会で、エネルギーについて、学んでいこうということが決まりました。
それを受け、夜間の余剰電力を利用するという「揚水発電」とはどのようなシステムなのか、施設を見学することになりました。

発電所見学だけでは、人は集まらないだろうと「映画・ノルウェーの森のロケ地見学」と
銘打ったところ、参加申し込み者が殺到し、申し込み開始二週間で、早くも50人の定員は一杯になり,主催者側としてうれしい悲鳴をあげました。
中国自動車道から途中、播但道に入り、神埼郡神河町が目的地です。「リラクシアの森」では、あいにくの雨模様でしたが、昼食後に訪れた「砥峰高原」では、晴れ間も広がり、一面のススキが生い茂る素晴らしい景観に皆、感嘆の声を上げていました。
この高原は、映像の美しさで知られるベトナム系フランス人の監督トラン・アン・ユンも絶賛したということで、ロケ地誘致に尽力した神河町役場の方々の仕事ぶりに拍手です。

夜間の余剰電力を利用した揚水発電

高原を後にし、いよいよ今回のバスツアーのメインイベントの「関西電力大河内発電所」
施設見学です。
砥峰高原から少し下った所に、見学施設「エルビレッジ」があります。
太田ダムと長谷ダムという二つのダムの高低差を利用し、夜間の余剰電力で、下方のダムの水を上部に汲み上げて、電力をおこす仕組みになっています。
ビデオによる説明では、ダム周辺の美しい風景を映し出し、一見、自然エネルギーのように思われますが、宮坂議員による、「一度稼働すると止めることが出来ずに発電し続ける原子力エネルギーのシステムがベースとなっている」との話を聞き、皆、少し驚いたようです。

私たちは、4月の時点では、とてもいい発電システムだと思いましたが、学び、情報を集めたりする中で、揚水発電についても、知識を得ることができました。
このように、私たちのような一市民でも、少しづつでも知識を得ていくことは、とても大切なことで、その小さな力が結集することにより、大きな力に実を結ぶことを信じたいと思います。