今日は朝から自分が非常に敬意を持っている先生にお話を聞かせてもらいに行く機会がありました。もう立派な役職をお持ちの先生ですが、突然の自分のお願いにも快く応えてくださって2時間弱色々とお話させていただきました。

今、自分が置かれている立場は過去に自分がなりたかったものなのか?と考える事があります。自分自身、チームの監督という立場を預からせてもらっていますがそうなりたいとか、そうなると考えていたか?と聞かれると『ノー』です。まさか自分がチームをまとめる立場になるなんて夢にも思っていませんでした。考えが浅はかだった事もありますが、自分にはずっと師匠のような人が上におられたのでずっと任せっきり、頼りっきりでした。そんな自分でもファルコという場所で仕事でコーチをさせてもらうようになってからは本当に、コーチという仕事に真摯に向き合い、色々な場所で勉強をさせてもらったり、思いっきり赤っ恥をかいたり、泣いたり、怒ったり、悔やんだり、ってそんな事をやっていく中で本気の気持ちといつも向き合いながらやってきました。若い頃は、『もうええわ・・・』ってすぐに投げやりになって逃げる事しか考えていませんでしたが、今は絶対に逃げないという気持ちは芯の部分として残るようになりました。

今日、先生とお話させてもらう事で自分が今やるべき事を頭と心で整理させてもらいました。自分という個性は自分にしかないという中で、どうすれば一番良い形で発揮出来るのか?は選手が選手としてチームの中で発揮するのと同じ。自分のやりたい事をやるだけでは通用しないスポーツなので、もう一度原点から色々考え直していこうと思います。

そんな勉強の時間から加美スクールへと行きました!!

一ヶ月前に骨折をした聖斗くんも元気に復帰!まだギブスは取れていませんでしたが、3日後に取れるようで今日はしっかりとがんばってくれました♪やはり5年生からは『ボールが好き・サッカーが好き』って気持ちがよく伝わってきます。自分の意思で、自分の考えで、自分自身で、って事を3年生の頃から伝えてきたし、見てきたのですが本当に変化してきたな〜って感じます。自分が何かをしたとかではなく、間違いなく子供達自身が、何かに気付き、何かを変えようとしてくれたんだと思います。

今日は個別に頭の中を今日は出来るだけ覗いてみたいと思ってスクールに参加をしました♪

それぞれがどう思っているのか?何を考え、どう向き合っていくのか?をまずは知ろうと思います。何となく、コーチが思う『うまさ』を教えた所で、受け手がそのつもりがない場合はやはり入っていかないものです。だから、自分自身がどのようにしたいのか?何がしてみたいのか?どうしてなのか?をしっかりと持つ事!そこからだと思います。

加美スクールも2年生〜5年生までがそれぞれ混在しています。

学年によって、人によって、それぞれ思う事ももちろん違いますし、受け止め方も違います。同じ事をやった時にも、根気強くやれる子とすぐに飽きてしまう子、自分はやれると言い聞かせられる子と、どうせ僕には無理だと思ってしまう子。何とか獲得したい子と、別にどっちでもいいと思っている子。

十人十色ですから同じ言葉が同じように入る、響く事はありません。それを理解している上で全体に伝える事もあれば個別に伝える事もあるし、スクールでは特に個別に声を掛けます。今日は2年生の凛玖くんがたくさん質問をしてきてくれました。だから一緒にがんばっていきながら、それでも途中からは那月くんを先生にさせて子供同士の関係性に移行させました。自分が主役になるのではなく、子供同士、参加者同士で学びあえるのが絶対にベストだと思っています。その為の環境作りを最初から強引にさせるのではなく、橋渡しのような形で作れるようにしていきたいと思います。

ボールをどのように扱うのか?

ここに疑問を持てる選手にしたいのです。

『うまく』って抽象的な言葉ではなく、『こういう事が出来るようになりたい』という具体的なものが出てくるようにしたいのです。最初はどうしてもボヤ〜っとしているかも知れないけど、それがちょっとずつ具体的になっていくような形にしていきたいのです。

最初のレベル6キャッチからボールの音を消す、ボールを優しく扱える、という事を目指して取り組んでいますがだいぶ『あ!こうだ!!』という自分なりの形が見えてきているようです。今までは回数、記録ばかりに目が向いていたのが『こうやればこうなる』って理屈の部分も出てきています。体に染み込ませる経験も大切ですが、頭で理解する経験も本当に大事!その両方がうまく噛み合ってこそ選手として育つ時だと思うので、子供がどんな状態にいるのか?何で悩んでいるのか?などを色々探りながらやっていこうと思います。

間の各自で取り組む時間も、うまくなってきました!!

型にはめなくなったほうが自分の目に余裕が生まれる。なりたい形を引き出せるし、一緒に考えられる。どうしても型にはめてしまうとそれをさせようと躍起立ってしまって本来の目的が薄れてしまう事があります。

一緒に寄り添い、一緒に考えて、一緒にやってみる。このサイクルから今『自分で工夫する』というものに繋がってきている子も出てきています。いずれその形に全員がなってほしいのですが、『させた』ではなく『いつの間にかなった』という形を目指していきます。

最後のゲームを見ればまだまだ目的がズレている子、場面が多い事に気付かされるし、それは子供だけの問題ではないので自分が慌てて改善しようとせずに変化と、きっかけ、タイミングを大事にして声を掛けたり流したり、色々挑戦していこうと思います。