子供が子供らしく育つ環境!!多可こころねさん見学♪

今日は以前から興味があって、今回初めて『森のようちえん 多可こころね』さんの活動を見学、参加させていただきました!!

元々ここの活動を知っていた訳ではなく、スクール生に一人ここの出身の子がいて、自分はその子がどういう育ち方をしてきていたのか?が興味があったので、色々子育てについての話を保護者の方に聞く機会があった際にこの場所を教えてくださいました!同じ多可に住んでいながら知らなかった事も恥ずかしい事ですが、そこから自分なりに調べたり活動の報告などを拝見させてもらいながら興味が湧いてきたので、直接指導者の方に連絡させていただき、快く見学を承諾してくださいました!

いつもは勉強に参加している日だったのですが、今日はキャンセルをしてこの時間を作らせてもらいました。そして、朝から1時過ぎまで一緒に活動させてもらう中で何と言うか、うまく言葉には出来ませんが・・・心を打たれたり、自分のやっている事に恥ずかしいと思う気持ちだったり、子供ってすごいと思ったり、色々な感情が入り混じってきました。子供を育てる・・・一言で言っても何を?どうすれば?良いか?は分からない事が多く、その為の大きなヒントをもらえたような気がします。

この多可こころねさんの活動は、場所が決まっている訳でもなく、本当に『自然』の中で、『自然』な子供達のやりとりが行われています。

指導員の中には自分の知っている方もおられて、話も聞いていると最近の子供を取り巻く環境にずっと違和感がある自分の考えがスッキリするような事ばかりでした。この多可こころねさんで行われている事、言われている事、全てが自分の理想に近いものでした。

子供が主役!子供が遊ぶ。子供が考え、子供が動く。その場に『寄り添う大人』となれる環境がとても新鮮で、本当に素敵でした♪

自分も最初は見慣れない男性だし、なかなか寄って来てくれなかったけど周りの指導員さんの関わり方なども参考にし、自分も子供に寄り添うように努力をしていくと段々寄って来てくれたし、自然と同じ空間の中に混ぜてもらっている時間も最後のほうには出来ました!

今日の活動拠点は西脇の高田井にある『矢筈山』という自分も行った事のない山でした。そこの麓に集合し、そこから一日の活動がスタート!!

今日はこれをやります!は一切なし!!

ストーリーも、段取りもない中で起きる『リアルな出来事』の連続だから、本当の感動だったりがそこにはありました。整えて生まれるものではなく、ごく自然に出てくるものだから感慨深いものがある。

普通の幼稚園、保育園の感覚からは程遠いやり方。全部が子供主体!遊ぶ場所、方向、やる事、タイミング、いつまで、方法まで全て子供が決めます!幼稚園、保育園にはカリキュラムみたいなものがあって、大人主体でやるべき事をさせていく、経験させる、という考え方ですが、ここでは『子供同士で考えて生み出す』ものがほとんど。だから感性、行動力、思いやり、助け合い、責任感、全てが非常に高いものでした!!

本当に制限もほとんどなく、伸び伸びと子供は行動していました!

見守る大人に余裕がたくさんあるから、目の前の子供達も当然のようにスクスク育つ。この法則は間違いない事!!逆に大人の余裕がなく、忙しくしてしまうと目の前の子供にはプレッシャーばかりが伝わってしまう・・・。発表会、行事、イベント・・・成功させる為にあれやこれやと指示をされ、役を決められ、セリフを決められる。。。それも一つの責任ですが、与えられる責任と自分がやります!という事で発生する責任とは全くの別物。今日それを痛感しました!

道中、色々な遊び場があり、危険な箇所もたくさんありました。普通の大人の感覚だと『そこに行っちゃダメ!』『それをしちゃダメ!』『それはダメ!』って言うような場所、遊び方だらけ!!自分も正直ビックリした遊びもありましたから(笑)

自然の土で出来た坂を『滑り台』と呼び、ズボンのまま滑ってはズボンを破ったりしていました(笑) それがここでは当たり前なのです!やってもいいけど、破れるよ、って事をここで教えるんですよね。どうしてもそういう結果が分かる大人が『ここでそれをやると破れるからやめなさい!』と先に静止させるものです。それがない事で、子供は自分で破れる事の責任も持つから破れても『あらら〜破けちゃった!!まぁいいか!』って言ってました(笑)

危ない箇所で、子供達は自分の判断で、自分の口で、

『手貸してください!』とお願いしてきました。それが2歳の子なんです!!

簡単な事じゃないんです。自分が普段見ている中学生でも出来ない事。勝手に先回りして助けて自己満足している人間が多い中で、きちんと自分から必要な時に必要なものを求める事が出来る判断と行動。絶対に大切なんです!だから自分も敢えて『手貸そうか?』は言いません。山道も急だし、きつい道の連続。助けたい思いはあるけど、絶対に自分からは言いませんでした。

すると、はあはあ言いながらも自分で達成する力は底知れないし、この力って大人が力を貸す事で出なくなっているような気がします・・・。『だろう』って気持ちで先回りする大人が子供をダメにしているんだって改めて思いました。

頂上で最高の景色を見せてもらいながら、道中のしんどさなど忘れてしまいながら見下ろす『いつも過ごしている場所』を違う角度から観る事で『あ〜俺ってまだまだ知らない、出来ていない事だらけだな〜。。。』って痛感させられました。

純真な子供と向き合い、そこから出てくる『自然』な言葉や姿に頭でっかちになっただけの自分が本当にしなければいけない事がまた具体的な形として見えてきました。

今日、この場に『何があるかな?』と期待、ワクワクしてしまっていた自分でしたが、その期待を遥かに越える出来事、時間でした。すごい人がたくさんいます!!良い刺激をもらえた事でまた自分もがんばろうと思えます!大切な時間、経験をまた現場で活かしていきながらいつかこの子供達とうちの中学生も交流させてみたいと思います♪

多可こころねさん!貴重な楽しい時間をありがとうございました♪