今日は八千代スクールがありました!!

およそ一ヶ月間は体育館が使えなかったので久しぶりの室内での活動となりました。天気は雨模様となったのですが、室内の良さでしっかりとトレーニング出来て良かったと思います。今日も集まって来たメンバーから順番に思い思いのサッカーをしていたのですが、3,4年生の中町軍団は試合をしました。残りはバスケットゴールへひたすらシュートをしていました。

やっぱりこういう光景を観ながら『あ〜感覚がなかなか変わらないな〜』って思います。この大人が与えてしまった価値観を変えるのは簡単ではありません。一人一個の素敵なボールを持たせてもらっているにも関わらずそのボールの使い方にやっぱり問題があると痛感します。『大事にする』ってなんだろうか?どういう使い方が正しいのだろうか?子供は考えた事もないと思います。ですが、今日も最初に数名に話をしましたが、泥のついたボールを体育館に持ち込んできてしまう感覚。人に当たるかも知れないという場所へ向けて蹴ったり投げたりする感覚。そういう部分が自分の成長を妨げているんだとコーチは思います。状況を観る、判断する。生きる力とも言えますね。

スクールは今日も、教え合い、学び合いのやり方でやっていきました!

お互いが先生と生徒になる。生徒は自分で先生を選べる。どういう先生が良いのか?は何となく感覚で分かる。『楽しそうにしている先生がいい』のはみんな同じなんです。ひたすらストイックに、一生懸命やっている人には『そっとしておこう・・・』ってなるものです。もしくは近寄り難いのです。だから、先生として前に出ている子はそういった空気を自分が出してしまっている事にもゆっくり気付いてほしいなと思います!

でも、子供同士で教え合う事によって進歩は早いです!出来なかった事が出来るようになるのは、やはり『聞きたい事が聞ける』のが大きいようです。コーチや大人には少し遠慮してしまう部分を聞けるからどんどんと良くなる。教える側も言葉選びが上手になってきているし、お互いにとってメリットの大きい成果だと思います。

八千代スクールのメンバーは『一番失敗を恥ずかしがる』という雰囲気を感じていて、それはやっぱり根強いです。どうしても家や学校では失敗はしないほうが良い、という感覚で育っている気がします・・・。

失敗が成功の為にあるものだと思えていない。失敗はしたらいけないものだと教わっている。そういう硬い雰囲気がどうしてもチャレンジをしない選手を育てる。出来る事しかしない。出来そうにならないとがんばらない。そうではなく、『出来ない事がどうして出来ないのか?どうすれば出来るのか?』を考える事が子供にとって一番重要な事だと思うのです。元々学校、勉強だって、全員が出来ない事から始まり、ゆっくり教わっていくのです。出来ない事がないと出来た喜びもない。だからこそ、出来ない事への向き合い方が指導の中で一番伝えるべき重要課題だと思っています。

出来ないと落ち込む。出来ないと恥ずかしい。

そうさせているのは我々大人ですからね・・・。子供のせいではありません。

今日も色々なタッチをやってもらいました!

観て、聞いて、感じて、学ぶ。

この『5感』をフルに使えている子・・・感性の良い子は成長が早い!でも、『こうするんだ、こうするべきだ』なんて認識で教えてもらい過ぎている子は自分が成功するかどうか?が基準になってしまい、なかなか伸びない。多くの子供を観てきて、伸びる子とそうでない子との差はそこにあると実感します。

だからこそ、みんなにそのきっかけを与える場を提供していくのが使命だと思っています。チャレンジし、葛藤し、考え、発見し、失敗し、気付き、成功する。そんな経験を積ませる事の大切さ。みんなが平等に得られるものではありません。自ら得ようと思った子だけが得られるものです。待っているだけの子にも、『獲得する意味や価値』をゆっくり伝え、それでもやるかやらないか?の最後の選択は本人にさせる事。それが大事。

大人が焦らない。大人が決めつけない!自分に言い聞かせている事です。

リフティングをし、ドリブルをし、最後は試合をやりました!

全員がうまくなるチャンスを多く得られるようにボールは3個でやりました。絶えず何かが出来る!・・・のですが、やはり見えない、見ようとしない子には見えないという事。それは仕方がないと感じました。

その見えないという状態はこちらの判断ではなく、感想で聞いてみるとよく分かります。

『分かっているけど、うまく出来なかった』という感想ではなく、『一つのボールしか見ていなかった』という答え。3つあると始める前から分かっているにも関わらず一つしか見ていなかったという感想。サッカーって攻め、守りという二つの事しかないシンプルな形ではあるのですが、その攻める中にはボールがある子、ない子、があり、守りにもボールに行く子、それ以外の子と分かれます。つまり役割は絶えずあって、細かい事がたくさん繋がって『攻めている・守っている』が繰り返されるのです。

ですが、まだ今は一つの事しか考えられない子がいるのが現状なので、ここを受け止めてゆっくり、ゆっくりと『1つ以上の事』が考えられる、考えようと出来る成果を残せてあげられるようにやっていきたいと思います!

だからみんなも焦らずに自分は出来るんだと信じてやってほしいと思います。