昨日は数名とミーティングをした中で、智貴くんとは『いい選手とは?』の話をしました。人それぞれによって、いい選手という形は違うかと思う。そして、自分自身その理想の形は随分と変わりました・・・・

選手としても今やっている自分がチームメイトを見ても、いい選手だなぁ〜と思う選手とはいます。その選手のどこを見て言うのか?また逆になかなか変わらない選手って何が原因なんだろうか?と考えたりします。そんな悩んだ時の答えって、だいたい純粋な子供がいつも教えてくれるものです。智貴くんに話した事も、自分が子供を見て、悩んで考えた結果見つけた結果だったのです。そして、その考えは『そうなんじゃないかな〜?』とおぼろげに思っていたのが『絶対にそうだ!』と確信へと変わったのです。

コーチが社会人1年目の時でした・・・その時のコーチがすごいと思う選手の形は、昨日、智貴くんが言ったのと同じ、『基礎が出来て、意図のある選手、ミスをしない』と。。。。そうです!つまり『完璧』に近い選手なんです。でも、そこを例えば目指しても、その通過点はどうなりますか???ミスが起こる度に『しまった・・・』『やっぱり俺はあかんわ・・・』『またミスしてしまった・・・』『もう絶対にしないように・・・』なんて思いますよね???それが『いい選手になれない原因』だと気付いたのです。

どういう事なのか???という事ですが、プロになってもミスってあります。ミスしない人間、選手はこの世にいないって事です。つまり『ミスは起こるもの』であって、ミスをしない事が一番いい形と思ってもダメだという事なんです(%笑う男%) でも、指導者である自分が、『ミスはいいよ』と言ってるのではありません。ミスはやはりしないほうがいいのはいい。でも!!『いい選手』になる為には、ミスはたくさんするべきなんです。今のたくさんの経験をしようとしている時から、『ミスを怖がっている』とまともなプレーが出来ません。それこそ、ミスしないようにするには、『きちんと止めてきちんと蹴る』しかしないのです。実際にそれだけを1試合やってみるとどうでしょうか???楽しくないですよ。変化のないサッカーですから。人生でも同じだと思うんです。安全で無難な道は基盤は支えても楽しさなんてないですから・・・人は一度きりの人生は目一杯楽しむべきだと思うのです。

だから、智貴くんにもそうだし、みんなに伝えたいのは、

ミスを気にしていたら現状以上の発見もないし何も変化をしない』という事です。

世界でいろんな発明をした人も、失敗の繰り返しで周りからも変人扱いされたかもしれない・・・それでも自分の失敗を成功へのバネに変えて、結果的に『英雄』となって名を残しています。みんなにも名を残すように、って事でもありません。でも、楽しむ為には『思い切り』がいるのです。ミスは怖がるから起きるのであって、思い切ってやってみるとミス以上の成果や発見が見えます。そうやってプレーする部分を持つのが『いい選手』ではないのでしょうか?(%ニコ男%) そう考えれば日常の中でも、同じ状況はあります。無難に過ごすのか、『うまくいくかどうか分からないけどやってみよう!』と思う場面があるはずです。その選択肢がある時に、『確率が低いなら辞めておく』といつも最初からやらない人は、ずっとそんな人生になってしまうと思う。勝つか負けるかのスポーツの勝負をやっている中では、『チャレンジ』した人間の多さで結果が出てくるような気がします。だから、みんなにはそういう所を伝えていきたいと思いました。

真面目な選手が多いファルコの選手。もちろんそこに誇りがありますが、真面目だけではサッカーを楽しむ事は出来ません。自分のアイデアや意思をお互いに伝え、やってみて、失敗もし、それでもカバーしあったり、考えたり・・・そうやってチームになっていくと思う。個々が真面目にいくら取り組んでも、戦うのはチームとしてです。一人で一人を相手にサッカーするだけではないのですから・・・だからこれから、そんな『いい選手』を一人でも多くチームの中に生んでいくようにしたいと思います(%笑う男%)