武庫山の森づくり 会報(№53) 2009年9月1日発行

【活動報告】
●8月2日(日)
降水確率が午前、午後で60/30%ながら大雨洪水警報と雷注意報が発令され、「午前中は突然の雨に注意」とのこと、早々に活動は中止にしました。ところが、9時頃になると晴れ間が見え始め、もしやと思いましたが、ひょっこりお一人が来られ「前回遣り残した下草刈りをする」と言って作業を始められました。しかし、ものすごく蒸し暑く作業は1時間少しで終了しました。昨夜来の降水量は宝塚市内で160ミリを記録したとのことで、森の中を雨水が音を立てて流れていました。

広場にはイノシシが掘り起こした穴がいたるところにあります。育樹畑や湿地付近でも昼間に歩き回っているのを数回見掛けました。イノシシが先に気が付けば逃げていきますが、突然出くわすと攻撃されるかもしれません。安全のため音を立てて歩き、イノシシが逃げていくようにしてください。

 
●8月15日(土)
今年の梅雨明けは例年になく遅く、この日も「梅雨明け十日の酷暑」なのか「残暑厳しい酷暑」なのか分からないような作業日でした。そんな中でも19名の方が参加され午前中だけでしたが全員で汗を流しました。
作業は、下草刈り、散策路の整備、湿地の整備などを行いました。雑草は益々背丈を伸ばしていますが、竹林跡斜面に植樹したドングリ類の中には雑草よりも高く育ってきたものもあります。アベマキやクリの中には実を付けはじめるまで育ってきたものもあります。来年あたりからはこの斜面の下草刈りの必要もなくなるかもしれません。入り口付近や育樹畑周りに生い茂っている雑草も刈り取りました。散策路の整備では竹林へ向かう道の整備をし、更に入り口付近の土砂が排水溝に流れ出ないように土留めの修復もしました。湿地はこのところの雨で土手を越えて水が流れ出ています。そのため土手のかさ上げをしました。シオカラトンボやアカトンボ(ショウジョウトンボ)が飛び交い、いよいよビオトープらしくなってきました。一年中水が溜っているような場所を目標に改良を進めていきます。また、秋からの作業に備えて伐採すべき樹木の選定を始めました。枯木や込入った木々等を処分していきます。

【連絡・報告事項】 
●またまたハチが攻撃的になる季節を迎えます
これから10月の終わり頃までハチが攻撃的になります。特にスズメバチは危険です。スズメバチが近くに飛んできたときは、身体を低くして静かに離れてください。また、常緑樹の葉っぱの裏に足長バチなどが巣を作っていることがあり、不注意に手を出すと群れで攻撃されますので作業時には注意して下さい。
万一を考え、単独での作業は避けてください。

●「里山関連09年度セミナー」
①「ススキ草原の生物多様性(植物)の復元をめざして」
日時:9月19日(土)座学、10月17日(土)野外観察
場所:座学⇒兵庫県立人と自然の博物館 野外観察⇒東お多福山
講師:橋本佳延先生
費用:1,000円

②「里山の植物を観察しよう」
日時:10月3日(土)小雨決行
場所:有馬富士公園
講師:石田弘明先生
費用:500円

③「気ままに植物ウォッチング③」
日時:10月7日(水)
場所:神戸市北区山田町福地
講師:黒田有寿茂先生
費用:600円

申し込み締め切り:①は9月6日、②は9月11日、③9月17日 迄に

 
●7月〜9月の作業について
 7月から9月の活動は、健康面を考慮して作業は午前中のみです。
 そのまま帰宅も良し、休憩と昼食をしてからの帰宅も良し、です。

●9月の予定
①荒れている散策路の整備をします。
②竹林の整備をします。笹状竹の処分や荒らされている土留めの修復をします。
③どんどん伸びてくる雑草を処分します
④湿地の整備をします。

●今後の活動予定
9月6日(日)、19日(土)、10月4日(日)、17日(土)

当日の天候による活動の実施、中止の連絡はしません。各自で判断され無理のないご参加をお願い致します。但し、午前7時前のNHKの予報で、降水確率が午前、午後のいずれかが50%以上なら活動は中止とします。