暑い・・・(平成22年8月2日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

今日も暑くなりそうです。
6:30 孟子不動谷到着です。

今日は9時から、来週日月に行われる海南市わんぱく公
園わんぱくクラブの「わんぱくキャンプ」なので、その準備
作業を行うことになっています。

ありもとは一人、一足早く来て、谷の中を一回りします。

繁殖期がほぼ終わるこの時期、鳥の声は一気に静かに
なります。
繁殖するのに必要な広さのナワバリを確保したり、隣接
の競合個体へのナワバリ宣言を行う必要がなくなったの
で、親鳥たちは囀りをやめてしまいます。
それぞれが自分の「食いぶち」の昆虫をもとめて活動す
るだけなので、本当に動きが「見えなく」なるのです。
今朝も幼鳥のものに違いないたどたどしい節回しのクロ
ツグミの囀りと、サンコウチョウの囀りを聞いただけでし
た。

とんぼ池では、マルタンヤンマの羽化がピークを迎えて
います。
今朝も3頭の♀が褐色のハネをはためかせながら飛来
し、スイレンやガマの繊維に産卵していきます。

太陽が高くなるにつれて、どんどん気温が上昇します。
とんぼ池のほとりのネムノキに、モンキアゲハとナガサ
キアゲハしか姿がありません。
クロアゲハやカラスアゲハは、暑過ぎて活動を休止して
いるのでしょうか?
そういえば昨年から、初夏にツマグロヒョウモン以外の
ヒョウモンを見かけなくなりました。
昨年は秋にメスグロヒョウモンもミドリヒョウモンも見れ
たので、今年も暑過ぎて羽化直後に休眠してしまって
いるのでしょう。

温暖化(?)の影響は、里山のチョウたちにも及んでい
るのでしょう。

クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツク
ボウシ・・・
セミも一通り鳴きだしました。
あとはミンミンゼミを残すのみですが、このセミも寒冷
地型の種なので、気温の上昇に影響を受けそうです。

クリリ クリリ
天堤池の下の林道で、キビタキの幼鳥に出会います。
コナラの葉影で、フライングキャッチをしながら、小昆
虫を捕食しています。
もう両親から離れ、すっかり独り立ちしたようです。
あと2週間もすれば、渡りを開始することでしょう。

9時前になって、孟子に賑やかな草刈り機の音が響き
ます。
わんぱく職員の坂本さんがやってきて、やすゆき公園
の草刈りを始めてくれています。

今日は理事長、坂本さん、ありもとの3名でキャンプの
準備を行います。
炊事場の清掃や食器に洗浄、こんにゃく座の中の清掃
に子どもたちの寝具である毛布の天日干し等、盛りだく
さんの「メニュー」を3人で黙々とこなしていきます。

時折休憩し清涼飲料水で熱中症を予防しつつ、汗だく
になりながら作業をしていきます。

ピックィー ピックィー!!
サシバの幼鳥の声がしますが、上空を見上げても姿は
ありません。
先週根来山では独り立ちしていたので、おそらく孟子の
幼鳥も独り立ちしていることでしょうが、残念ながら森の
仲から姿を現してはくれませんでした。

半成熟のチョウトンボが上空を舞っています。

勇ましい格好のオニヤンマが、目の前を飛びすぎます。

参道の上を、小さなコハンミョウが這い回っています。

12時になって、昼食を食べます。
食後、2人はしばらく「昼寝」をはじめたので、ありもとは
一人、散策しながらデータを取ります。

那賀寺前のサルスベリと隣接するエノキの葉上で、♀の
ゴマダラチョウが産卵しています。
500mmレンズでピントを合わすと、お腹の先から緑色
の宝石のような卵が産み落とされています。

ゴマダラチョウはごく普通の里山のチョウですが、産卵シ
ーンに出くわしたのは初めてのことです。

どんな普通種でも、森林性の昆虫の生態を野外で確認
するのは結構骨が折れます。
今日はゴマダラチョウの産卵シーンが、一番の「収穫」
でした。

13時になって、作業を開始します。

午後からは、那賀中学の藤井先生も来てくれて、掃除を
手伝ってくれました。
天日干しした毛布をたたんでこんにゃく座に運び、ログハ
ウスの中を清掃して寝る場所を確保します。

16時
作業をひと段落して、3人はめいめい帰途につきます。

一人残ったありもとは、天堤池に向かいます。

16:30を過ぎ、少し太陽の勢力が弱まったところで、池
畔のネムノキにたくさんの昆虫が集まってきました。

昼間はナガサキアゲハとモンキアゲハだけだったのが、
クロアゲハ、カラスアゲハが飛来し、とうとう最後にミヤマ
カラスアゲハがやってきました。
今年孟子でミヤマカラスアゲハを見るのは、初めてのこ
とです。
今年はちゃんと出ているんだえろうか?と心配していた
のですが、これでひと安心です。

ホシホウジャク、ヒメホシホウジャクの2種のスズメガも
飛来して、一心に蜜を吸っています。

♀のネアカヨシヤンマが1頭、摂食飛翔しています。

上空を叫びながらホトトギスが飛んでいます。

孟子で1日ゆっくりいるのは、本当に久々ぶりのことです。

やはり時間をかけて観察すると、たくさんの「発見」があり
ます。

さて来週、この静かな里山に、かしましい25名の子どもた
ちが集結します。
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<鳥類>
カイツブリ、アオサギ、サシバ、コジュケイ、キジバト、ホト
トギス、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、ツバメ、キセキレイ
セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、キビタキ、サン
コウチョウ、クロツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジ
ュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、ハシボソガラス
ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、トノサマガエル、ツ
チガエル、ヌマガエル、ウシガエル、ニホントカゲ、ニホン
カナヘビ、ニホンイシガメ
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<昆虫類>
キイトトンボ、ベニイトトンボ、クロイトトンボ、モノサシトンボ
ハグロトンボ、オニヤンマ、ネアカヨシヤンマ、ヤブヤンマ
マルタンヤンマ、ギンヤンマ、ハネビロエゾトンボ、オオヤ
マトンボ、ハラビロトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトン
ボ、ショウジョウトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、リスア
カネ、ナニワトンボ、ネキトンボ、コシアキトンボ、ウスバキ
トンボ、チョウトンボ
オオカマキリ幼、ヤブキリ、ヒメギス、マダラスズ、カマドウ
マ、トゲヒシバッタ、ヒシバッタ、ツマグロイナゴモドキ
ホソヘリカメムシ、アメンボ、オオアメンボ、ヒメアメンボ、
クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウ
シ、アオバハゴロモ
ムネアカオオアリ、トビイロケアリ、クロヤマアリ、ニホンミ
ツバチ、サキグロホシアメバチ、コガタスズメバチ、ヒメス
ズメバチ、オオスズメバチ、セグロアシナガバチ、コアシナ
ガバチ、オオフタオビドロバチ、スズバチ、キオビベッコウ
ベッコウバチ、フタモンベッコウ、オオモンクロベッコウ、
ヒメベッコウバチ、ジガバチ
アカウシアブ、ヤマトアブ、アメリカミズアブ
スジグロシロチョウ、キチョウ、アオスジアゲハ、アゲハ、
モンキアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスア
ゲハ、ナガサキアゲハ、キアゲハ、ウラギンシジミ、ヤマト
シジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、イチモンジ
セセリ、チャバネセセリ、ゴマダラチョウ、イチモンジチョ
ウ、アサマイチモンジ、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、ヒカ
ゲチョウ、クロヒカゲ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ
カラスヨトウ、オオトモエ、キマダラツバメエダシャク、キン
モンガ、ホシヒメホウジャク、ホシホウジャク
ウリハムシ、キマワリ、コアオハナムグリ、シロテンハナム
グリ、カナブン、マメコガネ、カドマルエンマコガネ、コハン
ミョウ、ヨツボシオオキスイ、ヨツボシケシキスイ、ヤマトタ
マムシ
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