「街道をゆく」シリーズ

いよいよ来月・・・

待ちに待った熊野古道

【中辺路 〜滝尻王子→熊野本宮大社〜】

徒歩巡礼チャレンジです(>0<)

テンション上がるワ〜!!

それに関連しまして司馬遼太郎先生の

『街道をゆく8』をゲットし、熊野古道を予習〜^^♪

以前、妹が購入していた「南蛮のみち」も

熟読させて頂きましたが、

この街道をゆくシリーズは司馬先生の視点から

徒然なる風土記という感じでとっても読みやすく面白いので、

このシリーズ全43巻読破したいです

(嗚呼、ゆっくり読む時間が欲しい〜>0<!!!)

個人的には、熊野・古座街道よりも、

同じ本に収録されている「種子島みち」の方が

インパクトがありました(笑)。

種子島は江戸時代、薩摩藩に属していましたが、

「薩摩なんて田舎じゃー」的な感じで(?)、

薩摩にはあまり見向きもしないで、

この島の人たちは昔から船を器用に操り、

黒潮に乗って紀伊半島にしょっちゅう行っており、

常に日本の中心地(京都・奈良・大坂など)から

ダイレクトに情報を取っていたそうです!

この種子島、そんなに大きくないのですが、

お米がたくさん取れるそうで(しかも温暖なので年2回!)

食うに困るということがなく、

争いごとのない平和で豊かな島なので、

技術等の伝承や蓄積も凄いハイレベルだったそうです。

種子島に偶然漂流して来たポルトガル人より、

鉄砲が伝わった際も、

種子島から採れる良質で無尽蔵にある砂鉄で鉄砲を作り、

それを大坂・堺にダイレクトに

伝えることが出来たということです。

な、なるほど。。。(^0^)☆

こんなことまで学校の歴史の時間では習わんかったゾ〜!

この「街道をゆく」は「週刊朝日」の連載として

1971年に始まり、司馬先生が亡くなる1996年まで、

25年にわたり続いたそうです。

司馬先生がその土地土地を訪問した時に出会った風景や人・・・

風土がこの本の中にギュッ☆と濃縮されていて、

私が生まれる少し前から幼少期・青春時代の

日本の風土がとてもよく感じられ、とても懐かしく感じます。

当然、その土地土地の歴史や歴史的人物も登場します。

学校の歴史の教科書に出て来るメジャーな人物ではなく、

野に咲く一年草のような人たちにもスポットライトを当て、

時代を超え、私たちにその人・歴史の存在をそっと、

そして確かな手応えを持って教えてくださいます。

私はいつも司馬先生の本を読んでいて感じている、

小説の軸となる部分は【日本人とは何か?人間とは何か?】

という本質的且つ確信的部分です。

そりゃー、司馬先生もいち人間ですから、

その分析や思考に間違いがある時もあるかとも思いますが、

私は司馬先生の本を読むことによって、

私の今のリアル人生では決して会うことの出来ない人や風景、

場所・・・歴史に触れることが出来、

大河の歴史の中に溢れ出ている

【叡智】というものを一つ一つ、

自分自身のやり方で、手に入れることが出来ています。

現在は、かつて私の父が私が生まれる頃に購入した

「土地と日本人」という、司馬先生の対談集を読んでいますが、

バブル時代が始まった・土地高騰が始まった時代、

社会に対して一石を投じた物凄い本だと感じ、

一所懸命読んでいます。

あのバブルという虚構の時代から今、

改めて学ぶこと・活かすこともあるのではないでしょうか。

過去から学ばない人間、歴史を知らない人間は、

親祖先も含めて同じ罪・過ちを繰り返し、

未来永劫進化成長することは難しいのではないでしょうか。