お遍路さん〜2月26日(月)〜②

野田さんたちとお別れした後、

自転車で20分くらいの

今晩宿泊している11番霊所「藤井寺」側にあります

アットホームな旅館に行き、チェックイン。

そして藤井寺を参拝。

わびさびのある、とってもステキなお寺でした♪

それから、ネットで見つけた「いやしの舎」という

お遍路さんが無料で泊れる場所を見学しに行こうと思い

自転車で向かったのですが、途中で道が

分からなくなってしまい、スーパーから出てきた

おばあさんに道を尋ねますと

「私よくそこ行くけん(※「けん」は徳島弁らしい。

めっちゃカワイイ♪)、案内してあげるよ。運動にもなるしね。」と

ナントそこから一キロある場所まで

自転車で一緒について来てくださりましたっ☆

ゆっくり走られるおばあちゃんの速度に合せて

いろんなことをお話していました(^^)。

おばあちゃんやこの町の昔のこと、

おばあちゃんの普段の生活や健康法・・・

そして、その場所に着きました。

そこの無料宿泊所は、「鴨の湯」という温泉の敷地内にあり

私はその温泉に入ることにしました。

おばあちゃんは、私が昼食を食べてないことを

知ると、さっきスーパーで買ったばかりの巻寿司を

たくさん分けてくださりました。

おばあちゃんは、「私、ちょうど2個しかいらんけん、

残り全部あげるよ〜!」ってめっちゃ満点の笑顔で

おっしゃっておられました。

そして、温泉の受付まで案内して下さった後、

「ごめんね。小銭、ちょっとしかないけんど、コレ」

と言って、私の右手に、おばあちゃんの両手と一緒に

100円玉が二枚あって、それを私を乗せて下さりました。

(※四国・お遍路道では、お遍路さんしている人に

「お接待」という、モノやお金などをあげたりする風習があります)

私はお礼にと、自分が描いた絵のカードを

差し上げようと、おばあちゃんに

わたしたのですが、いったん両手て受け取った後、

「気持ちだけいただきます。ありがとう」と言って

カードを返されました、そして

「私、絵はかけんけど、書はそれなりに書けるけん・・・」

と言って、ひらがなの「す」はこう書くもんだよーって

やさしく教えてくださりました。

そのおばあちゃんと別れた後、ひとり

温泉に入ってますと、そのおばあちゃんをはじめとして

いろんな方々のやさしさや愛情が思い出され、

一人、目頭を熱くしておりました。。。

〜つづく〜