わたしが法人設立のときから微力ながらお手伝いさせていただいていますNPO法人Zero73lab(ぜろななさんらぼ)。
代表の玉置さんは大阪でファッション系の仕事に就かれた後、みなべ町の梅農家を継がれ、これまでにない新たなカタチで梅製品を企画・提案されています。

その発想を活かし、農業・環境・デザインを軸に、安心・安全な農産物に触れていただいたり、豊かな自然を活かした活動を展開したり・・・というのがZero73labのミッションのひとつです。

その玉置さんから、本業の梅製品で立ち上げられたブランド「玉樹家」の展示会のご案内をいただきまして、このお盆に和歌山市は小野町にあります「小野町デパート」に行ってきました。

実はこのビル、わかやまNPOセンターが最初に独立した事務所を構えたビルなんです。
空襲に遭った和歌山市内ではいちばん古い建物ではないかと言われています。「レトロモダン」という言葉が合うような、新しい、でもどこか懐かしい空間。
いまは様々な方が展示会を開催したり、お店を開いたり、イベントをしたり・・・とたくさんの方を迎える「デパート」となっています。

当日は書道家きよ詩さんのライブパフォーマンスが行われていました。
3月に田辺市で開催された「市民活動まつり」での出会いがきっかけで、今回の玉樹家の展示会に合わせて和歌山に再登場、と相成ったわけです。

玉置さんを中心に、クリエイターなど様々な職種の方が集まって「Good Selection」プロジェクトが動き出しました。
今回のきよ詩さんのパフォーマンスもこの一環なのですが、和歌山在住で良質な作品をつくっている、また他府県在住でも和歌山で個展を開いている、そんな作家さんをバックアップし、ネットでのPR、小冊子作成、イベント開催、メジャー雑誌とのコラボ、子どもや福祉のための活動・・・など、様々な形でバックアップをしよう、というものです。

玉置さん自身、決まった規格、味気ない包装では農産物等の販路にも限界がある。なにかデザイン的な要素を加えることで、もっと素材・製品が”活きる”販売方法があるのではないか。そう考えて「玉樹家」ブランドを立ち上げた経緯があります。

もっと優れたアート、デザインを活かして、和歌山の様々な「原石」を光り輝かせていきたい、そういう願いがこの「GS」には込められています。もちろん、Zero73labのミッションにも呼応させて、NPOとしての活動にもつなげていくことも視野に入れられていると思います。

「玉樹家」の製品なのですが、梅シロップや梅ドレッシングなど、ビンの素材やカタチなどを少し変えるだけで、部屋のインテリアとしても通じるのではないか、というような製品ができあがります。

それでいて、農薬をできるだけなくし、自然にこだわった味を提供する。
モノがいいからデザインでより活きる。
NPOの活動だって、少しデザインを工夫すればもっといいものが生まれるに違いないはず。

わかやまNPOセンターの活動にも参考になり、自分自身もとても刺激を受けた展示会でありました。