今月のレポート 「コーヒーと伊勢エビ」

「コーヒーと伊勢エビ」 松崎 潤

「チェンマイ近郊少数民族の生活向上プロジェクト」を通じて、コーヒーには「ロブスター種」と「アラビカ種」があるということを知った。高級品種のアラビカ種は何となく分かるのだが、なぜ、中級以下の品種が、あの高級食材のロブスター=伊勢エビ=と呼ばれるのか、とても不思議に思っていた。

ところが、コーヒー品種のロブスターはRobustaと綴ることが判明。あのよだれを誘う伊勢エビ=Lobsterとは何の関係もないことが分かった。Robustaの英語の発音は 「ロウバスタ」に近い。多分、最初にこの綴りを見た人がそのままローマ字読みにしてしまい、それが定着したのだろう。

因みに robusta はラテン語起源で、英語に入ってrobustになった単語で、「丈夫な、頑丈な」という意味である。この品種が「さび病菌」に耐性があることから名付けられたとのことである。

伊勢エビを食べるたびに(!?)、このことを思い出しそうである。