子どもの日本語の勉強の問題

東南アジアの様々な国では、
外国語を話せることが
就職の条件になることも多く、
特に、大学生などで、日本語を勉強したい人も多い。

そして、子どもでも日本語を勉強したいという子は多い。
純粋におもしろそう、とか、
日本のアニメを見た、とか
理由はさまざまだが、
現在の日本の小学生の英語の勉強のように、
いくつか問題がある。

自分の国の言葉が確立する前に、
他の言語を学習するのは、難しいことだし、
それを教えられる先生も、
そして、教材も少ないことも問題点としてあげられる。

私が知っている学校でも、
中学生ぐらいの生徒が
3年近く日本語を勉強していて、
ある程度話せるようになっているのだが、
中級用の教材がなく、
ビジネス会話の教科書で勉強していた。

A:何を食べますか。
B:焼き鳥がいいですね。
A:飲み物は何にしますか。
B:アルコール度の少ないものがいいですね。
A:じゃ、水割りにしますか。

というように、
中学生が勉強する内容ではなく、
本当は、現地人日本語教師が
的確に教科書の内容を書き換えないと
いけないのだが。

日本人が身近にいない環境だと、
なかなかその作業も進まず、
教師の実力が、露骨に表れてしまう。

そんなこともあり、
もし、世界的に日本語教育を広げたかったら
国政の一部として、
日本人日本語教師の派遣を
考えていく必要がある。

その点、韓国はそれを国政的に考えており、
例えば、韓国の青年海外協力隊にあたる団体は、
現地に派遣される前に、
その国の言葉と共に、
韓国語の教え方を習うそうだ。

日本語を勉強したいと言ってくれる外国人や
外国人の子ども達のために
我々は何ができるのだろうか。