萬年橋VS清洲橋を横目に常盤湯へ

お正月からだいぶたちましたが、おめでたい名前の常盤湯、萬年橋で続けたいと思います。(銭湯の名前はだいたい縁起がよいものが多いですが。)
地下鉄清澄白河駅の角にある清澄庭園から北へ、小名木川を渡る萬年橋は、立派なアーチです。隅田川へ流れ込む各河川の一番下流の橋は、ゲートを兼ねて特にアーチなど意匠を凝らした構造にしているのが、震災復興橋梁共通のデザインです。私見ですが左岸側では萬年橋が一番いいと思います。
萬年橋の北のたもとに行くと、ここから見る清洲橋が一番きれいと書かれています。萬年橋の目の前で清洲橋を見ろというのはあんまりだと思いませんか。萬年橋はこっち見ろよといっているかもしれません。清洲橋はあまり例のない自碇式吊橋で、確かに見事ですけど。ちなみに自碇式吊橋は大阪では舞洲にある此花大橋がそうです。
(写真はタイドアーチの萬年橋の方です。)

常盤湯は萬年橋からはすぐです。破風のある立派な和風建築を、きれいに改装してあります。重々しい玄関は扉を残したまま閉め切って保存、向かって左に新しい玄関があります。といってフロントかというと、再び男女別に入り直して番台です。
ここは何より庭が広くて立派です。脱衣場から浴槽までのサイドいっぱいに広がっていて、大きな池にたくさんの鯉が泳いでいます。ゆったり縁側でくつろぐことができます。
浴室も明るくきれいで、浴槽の背景には早川絵師のペンキ絵、富士山と海があります。浴槽は3つに分かれていて、中央が広く、左右は二人ずつくらいの大きさで、左が低温湯、右が高温湯と書かれています。かなりお客さんが多かったのですが、高温はおろか、真ん中の広い浴槽もほとんど誰も入ることができず、みんな順番を待って狭い低温の方へ。でも正直いって高温の方でも煮え湯というほどではなかったです。
常盤湯 江東区常盤2−3−8 15:30〜23:30 木曜お休み 大江戸線森下駅から5分くらい