熊野前の立体交差と、路地の奥のやまと湯

今回も伝統建築の銭湯です。そろそろ息切れですが。
日暮里舎人(とねり)ライナーはこれまで公共交通に恵まれなかった荒川沿いの舎人、水元と日暮里を結んでいます。そんな性格から起点側の日暮里、西日暮里以外あまり鉄道との乗り換え駅がありません。唯一乗り換えられるのが、都電荒川線で、熊野前で交差しています。三ノ輪橋行きが熊野前電停に止まっていると、ちょうど日暮里舎人ライナーが上を通り過ぎて行きました。今なら新交通システムでなく、荒川線から分岐する新しい路面電車、LRTを走らせたかもしれません。荒川線の電車もLRT風の電車が増えてきました。

熊野前から歩いて隣の東尾久三丁目電停に近いところにあるのがやまと湯です。商店街から入った細い道路の途中にあるので、ちょっと分かりにくいかもしれません。通りからも見える行灯看板が目印です。伝統的な和風建築ですが、狭い道に面していて、全景を写真に収めるのはなかなか難しいです。
内部も伝統的な構造なのですが、格天井は明るい模様の布張り、浴槽の背後は白樺林の写真と内外のリゾート地の写真、なにより玄関や脱衣場のあちこちに張ってある狼などの動物の立体画、全体にちょっと落ち着かない感じもします。庭の池には鰻が本当にいるのかしら、亀はいましたが。お湯はちょうどいい温度で、熱湯と書かれた方も気持ちいい熱さです。
やまと湯 荒川区東尾久3−13−3 15:30〜24:30 金曜お休み 都電東尾久三丁目から5分