西日本豪雨災害 活動報告(第20報)

8月15日(水)、岡山県笠岡市にある柳生写真館を訪問し、西日本豪雨災害で被害を受けた写真の救済について、情報共有をしました。
柳生写真館は、現在は写真の受け入れを締め切っていますが、7月13日からの一か月間で約15万枚の写真を受け入れ、全国の写真店と協力して、洗浄にあたっていました。写真店としての仕事を続けながらの写真洗浄はボランティアではありますが、一枚ずつ丁寧に気持ちを込めて洗浄されていました。洗浄が終わった写真は、手紙を付けて被災された方々に返送されており、「家族の大切な思い出」である写真だからこその心配りに、訪問した私たちも大変感激しました。また、東北の写真店が「東日本大震災のときの恩返し」と言って、写真の救済に名乗り出てくれたということを聞き、被災地と被災地の大きなつながりを感じました。
 現在は、地域の高校と連携が取れたこともあり、柳生写真館での写真の受付は終了となりましたが、今後も写真救済のニーズは続いていくものと思われます。NVNADとしても、本ブログで報告しています通り、Hさんのご自宅から写真を引き取り、洗浄修復作業を続けております。写真という視点からも、長期的な支援を続けていきたいと考えています。
 新たな写真洗浄のお問い合わせは、様々な団体・写真店が行っていますが、まずは、お住まいの地域のボランティアセンターにお問い合わせください。
報告者:宮前良平(大阪大学大学院博士後期課程/日本学術振興会特別研究員)