“A Big Idea from a Small Country” – 南米エクアドルからの提案

先日9月6日に青山の国連大学でエクアドルが始めるヤスニ国立公園で始めるイニシアティブについて、来日していた環境大臣と文化庁官と、生物多様性などに関わっているNGOとの懇談会というのがありました。

エクアドルはどこにある国かわかりますか? 「人によってはアフリカにある国と思っている」と政府の人も冗談交じりに言っていましたが、南米にある国です。ペルーとコロンビアにはさまれた太平洋側にある比較的小さな国です。また、ガラパゴス諸島も領有し、生物多様性がとても豊かな国です。人口は、1450万人ほど。

懇談会にあらわれたのは、環境大臣のDr. Marcela Aguinaga(マルセラ・アグイニャガ)さんと文化庁官のDr. Maria Fernanda Espinosa (マリア・フェルナンダ・エスピノザ)さん。それ以外にも、要職についたような人と、お連れの国会議員さんという大人数。しかし、二人の大臣に、その隣に座ったほかの2人も全員女性。さすが南米らしく、それぞれ紫、白、ピンクの服とカラフルで、アイラインばっちりのお化粧です。

ヤスニ国立公園は、総面積約168万haという広大な公園。エクアドル政府からの提案は、この公園の下には石油資源が眠っていますが、これを採掘するかわりに、永久的に保全をする。その代わりに世界から保全のための資金を集めるというもの。

このイニシアティブに対して、一番最初に賛同してくれた政府は、チリだったそうです。自分の国で大地震という大きな災害があったにもかかわらず! すでにいくつかのヨーロッパの国などが資金提供を約束しているよう。

最後には、「日本政府も賛同するよう、是非働きかけをしてください。」というメッセージでした。

環境大臣はまだ30代か、40代前半というような若い女性。文化庁官は、IUCNの代表などをしていたというNGO出身の方。エクアドルの貧困率は、日本より高いかもしれないけれど、人事は日本よりも革新的な感じです。

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このイニシアティブについてのより詳しい情報があります:
http://suslab.seesaa.net/article/161969040.html

イギリスのガーディアン紙の記事
http://www.guardian.co.uk/environment/2010/aug/04/ecuador-oil-drilling-deal-un