初心者ならではの良さでいい 江戸小噺〜言葉あそび

こんにちは。
お花見 満開の時期になりました。
そうそうお花見も 江戸時代に始まったとか・・

言葉の表現で
「江戸小噺をやっているの」「1つ覚えたの〜」
もしも、友人からそう聞いたら、何かすごい事が出来る人のように
聞こえてしまう方も いるでしょう。

いえいえ、
聞いていただけるように話芸を磨く落語と違い
江戸小噺は 遊びの中で広がったもの。
上手い下手の物差しは 横に置いて、(そんなの関係ない!)
今楽しいから やってみよう!
一緒に楽しもう!が日常でした。
それを今ここに・・・がこの活動の出発点です。

ボランティア先では 知らない人が ほとんどですので、
まずは 小話を紹介しながら
楽しさ 笑いを 感じていただいて、お土産に読んで楽しめる資料を差し上げています。

いただいた時間の中では
これも遊びで ちょっと落語家さん風に 高座を作って
(もちろん その方が 面白いからですが)
そこで 江戸小噺を一席。

短いとは言え、高座に座る鯛員は 最初の頃は どきどきしますし、
「あっ、間違えた。最初からやり直してもいいですか?」
なんてことも ありました。

落語同様に 中身は人の会話ですから
本来は 間違いなんてないはずですが、
つい いつもの癖で 自分にダメ出し。

自分には無理?これではだめ?
沢山 江戸小噺を口にしていると、そんな心のブレーキも、いつしか 緩んできて
経験回数が増えるほどに その時出た言葉の中で
話しをまとめながら 言葉あそびを楽しむことが出来るように
なっていきます。

このボランティア鯛員の毎回の理想は・・・
鯛をまとめて 役割を決める 鯛長さんがいて、
初期メンバーが数人いて (鯛員のお手本に)
2期、3期メンバーがいつもいて
交わりあっていることです。

3期鯛員は まだ経験が少なく ボランティアへ行くのはこれからですが
そこが 素人っぽくて でも高座の上で にこにこ語りかけて
目の前で聞いているお客様にも、
「あのくらいなら、わたしにも 出来るかしら・・」
そう思っていただければ 最幸〜。

楽しそうにやっていれば 話しの流れとオチが伝わればそれでOK。
精一杯も伝わりますし、
「だんだん 上手くなってきたわね」なんて声も いただくことがあります。

そうすると ここからが、本当の言葉遊びの始まり。始まり。

ちょっと方言でやってみたり、
知っている雑学を 小話に入れ込んだり、
あっちとこっちの小噺を うまくつなげてみたり・・
1行だけ、加えてみたり 話しに膨らみが出て来ます。

また 日常生活の中でも 言葉にアンテナが立って、
「この言葉 使えるな〜」「いただき!」なんて 気づくことも増えます。

また誰かが 洒落たことを言えば、それを言葉で受け取って
盛り上がり、そこでも 一緒に笑いの交流が広がります。

楽しい関係性を築くのに 小話は大いに役立ちます。

地域の交流サロンで 小話をやる時
この 言葉あ・そ・びを 一緒に声を出して楽しむ時間を
大切にしています。
時には、スタッフさんにも高座に座ってもらったりして
その気持ちに 拍手喝采!
そう、お互いが楽しんでいる事に 拍手拍手です。

拍手するって とっても素晴らしいことだと 私は思っています。
なぜならば、
今のその人のありのままを認めることだから。
だから 江戸小噺の言葉あそびは 笑えます。

先ほどのような 心が苦しくなる物差しは一切なしにして
今ここを 存分に楽しみましょう。
江戸っ子が そうだったように・・・
受け継がれてきた言葉あそび あるもので皆が楽しめます。
江戸小噺だから 簡単にできるの かもしれません。

あ〜ありがたい。ありがたい。
あなたも 1つ覚えて 誰かに言ってみませんか?
「お姉さん、粋だね〜」「帰りです。」

そんな一言の日常ボランティアが広がることを願って。