シアタースポーツの様子 10月7日

10月からスタートした「シアタースポーツ」
これは、「演劇をスポーツのように楽しもう」という
まったく新しい演劇のスタイルです。

いろんな方が参加してくれました。

下は、小学校2年生
上は、50歳くらい。

まさに「老若男女」。
小学生、中学生、高校生、社会人など。
一人だけ昔演劇をやっていたという方で、
その他は演劇自体が始めての方ばかり。

そして、ほとんどの方が、
「シアタースポーツって何か知らないけど、面白そうだから来てみた。」
とのこと。

ウチの参加者の特徴なのですが、
「分からないけど、好奇心の赴くまま、とにかくやってみる」
という方が多い。

「思い立ったら、即行動」
これを続けていれば、自分の向かいたい方向、
なりたい自分に近づけていけると思うんです。

そして、このシアタースポーツも、
ただ演劇を楽しむだけではなく、
演劇を通じて、日常生活に役立つマインドを手に入れられるんです。
「思い立ったら、即行動」
それはそのうちの一つ。

今回はスタート時ということで、お互い初対面の方がほとんど。
始めは、簡単なコミュニケーションゲームからスタート。

人間バスケット

一人だけイスがなく、他の人はイスに座ります。
「朝ごはん食べてきた人ー」とか
自分に当てはまることを言って、
当てはまる人はイスから移動して
そのすきにイスに座るゲーム。

実はこれが自己紹介の代わりになっています。
シアタースポーツでは、自己紹介をしません。
普段の自分の肩書きから離れて、自由になるためです。

2ドット

この絵は、参加者全員で描きました。
どうやって書いたか分かりますか?

2つの点を打ち、それを目にします。
ひとふでづつ描いて、次の人に回します。
文字も一文字づつ足していきます。
そうしてできたのがこの絵です。

シアタースポーツでは、演劇をするといっても
面白いことを無理にひねり出すということはしません。
その人が、その人らしくあることを大切にします。
そして、そんなありのままのアイディアが交わることで
新しい、楽しいものが生まれるのです。

こんなふうにゲームをしながら、一つづつ気づいていきます。
そして最後には、お芝居ができてしまっています。

エモーショナルリプレイ

はじめに短いシーンを作ります。

そしてこんなメニューを観客にくばります。

さっき作ったシーンを、この中から感情を一つ選んで味付けします。
セリフは全く同じですが、注文の入った感情で再現するのです。

「ありがとう」というセリフ
喜びをこめた場合。
怒っているけど「ありがとう」という場合
恥ずかしいけど「ありがとう」という場合

同じセリフでもいろんな気持を込めることができます。
これが演劇をやる時の一つの醍醐味ですね。

そしてこれは日常でも、そのまま生かせます。

人は言葉の意味ではなく、どんな気持が流れているかを捉えて判断します。
どんな気持を込めているか。

「おはよう」
「今日も一日がんばろう」と思いながら?
「決まりだから挨拶しておこう」と思いながら?
それは相手に全部伝わってます。

そんな感じで終了しました。
最後には全員でお芝居をすることもできました。

シアタースポーツのいいところは
全く演劇をやったことがない人でも
最後にはお芝居ができてしまっているところ
しかも、苦しむことなく楽しみながらいつの間にか。

社会生活を送っていると、
感情を表に出すことができないことが多くあります。

怒っていても笑わなければならなかったり。
特に男性に多いのは、「男は強くなければならない。」と言われて育ち
弱い気持を解消できていなかったり。

感情を解消せずに押さえ込むと、その感情はどんどん積み重なり
いつか爆発します。

週に一度、このような場で、感情を開放しておくと、
感情のバランスが取れます。
そしてまた次の週から元気に社会生活が送れるのです。
そんな、自分を自由に解放し、自分を取り戻せる場にしたいです。

一人でも多くの方に、このシアタースポーツを知ってもらい
楽しんでいただきたいと思っています。

毎週土曜のお昼開催中
シアタースポーツ
NPO法人夢広場