拒む心=求める心への接近 深沢道子 江幡玲子

ゆれ動く思春期への援助と援助者のあり方を問い返す!その2

「重要であるな」は親が自身の生活に追われて
子どもの世話をないがしろにしている場合や
子沢山で「丈夫で手のかからない子」としていつも放置された子どもが
そうした親の態度から受け取るメッセージです

「どうせ子どもは親から離れていくのだから
私も女性として自立するために何かしたい」という母親の相談に
子どもの年齢を聞くと「1歳半」という答えが返ったことがありました

たしかに親が自立する権利も大切ですが
子どもの「養育してもらう権利」は赤ん坊がそれを主張できないだけに
一方的に否定されてしまう危険がありはしないでしょうか

親自身が劣等感が強かったり不安が強いと
子どもの自己主張に耐えられなかったり
子どもが「目立つこと」元気よく活発なことに規制を加えがちになります

「でしゃばるな」「他の人に譲りなさい」「我慢しなさい」といわれ続けたり
そうした態度で常に接していられると、子どもは
「自分は重要な人間なんだ。自分はこの世に一人しかいないという意味で
みんなと同等に重要なのだ」という自信がもてません

・・・・・・・親の権利と子どもの権利がぶつかる時、弱い立場の子どもの権利
最善の利益が優先されなければならないんですね・・・・・・

<土手にタンポポが咲いてました>