大阪ツアー報告 2日目(4)

印象的なパフォーマンスを順に書いていきます。
15:00〜【自由】、【DJぷりぷり】、【堀尾寛太】
まず圧倒的だったのが【自由】さん。パッと見、高校生くらいの青年が、全身に空き缶やギターや鳴り物を装備して、「ダダダダ!ダー!!!!」とシャウトして登場します。やがてスピーカーの音量が上がると、全身の鳴り物に付けられたマイクが音を拾い、アンプで増幅されて、爆音がでます。激しく体を揺らしながら、「ダダダダ!!!!」という全身から音が発散されている様を見ると、一人パンクバンドをやっているかのようです。

そして【DJぷりぷり】さん。こっちはパッと見、中学生くらいの色黒の少年が、上半身裸、下半身に白い腰布を巻いて座禅を組んでいます。包装材のプチプチにマイクを入れ、ひたすら擦ります。後の解説によると、川の流れを表しているそうです(笑)。その後、悶えながら赤とピンクの絵の具を紙に上に絞り出し、全身でその紙に体当たりして絵を書いていきます。赤とピンクの抽象画ができてパフォーマンス終了。(写真がなくてすみません)

あまりパフォーマンスを見慣れていない私は、その若いエネルギーと世界観に脱帽。お客さんは、冷静に、温かいまなざしで見守っています。
BRIDGEはただのライブハウスとは全く違う場所だと改めて気づきました。客層は昨日の盆踊りと異なり、ほとんどが20代です。話によると、運営事務局側は特別な広報をしたわけではないらしく、口コミによる効果が大きいとか。このような中身の公演で、2000円をとっているにも関わらず、お客さんは満員です。需要があるということです。

【堀尾寛太】さんのパフォーマンス。木製のレコード盤の上に金属のピンが置かれています。金属ピンはレコード盤の下に磁石が置かれているため、盤が回転しても同じ場所に留まろうとします。ピンと盤が擦れる音がアンプで増幅されます。手の温もりが感じられる仕掛けに交換を持ちました。

16:00〜【ニシジマアツシ】、【デストロイドロボット+オシロスコッティ】
【ニシジマアツシ】さんのパフォーマンスは、最も音楽的な表現の強いものでした。ハープを吹きながら、手元のミキサーで音を操作していきます。ゆったりと息の長い旋律が印象的でした。お客さんは思い思いの場所に座り、まったりモード。この「ゆるさ」も本公演の魅力です。

【デストロイドロボット+オシロスコッティ】は、巨大でパワフルなオンボロロボットが、爆音に合わせて大暴れする、というもの。ぶんぶん腕を振り回したり、ガシャガシャ動く様にお客さんもビビッています。機械の動きに身の危険を感じる、というパフォーマンスも生まれて初めての体験でした。

17:00〜 「REMO」を見学
 休憩時間を利用して、4階の「REMO」(記録と表現とメディアのための組織)のギャラリーを見学。コンクリート打ちっぱなしのハコに、昨日まで日本橋電気街にあったインスタレーションが展示してあります。