■子ども安全連絡網の本格稼働に向けて(2)■

〜第5回ワークショップの開催〜
(最終回 2006.1.30)
最終回のワークショップでは、実証実験を振り返り、本格稼働に向けての自由なご意見を伺いました。

緊急下校連絡では子ども安全連絡網が役立った
・生駒で昨年の12月22日に雪が10センチ、山上ではさらに積もり、下校中の事故も危惧されたため、8:30までに緊急下校を判断し、11:30に帰すところを11:00に下校させた。この時に緊急情報を流し、迅速な対応をとることができた。従来の地区連絡網だとこのような迅速な連絡はできなかったと思う。
・伝言の地区連絡網でも流したが、途中でとまってしまった。そこからまたスタートしたが、終わりの方では役に立たなかった。たいへんありがたかった。
・停電になると学校のパソコンも止まってしまうので、発信もできない。緊急用の連絡回線しか使えなかった。事前に予測できることには対応できるが、急な出来事に対しては学校は弱い面がある。

システムの運用面
・FAXと電話が同じ番号の場合どうなるのか。←両方のメディアに情報を順次発信する。(事務局)
・緊急時に備えて、キーパーソンの人は複数メディアを登録することも必要。
・古紙回収などはFAX、緊急時は携帯というような振り分けはできないか。
・緊急時と通常時の運用上の優先順位をつけることが必要。メディアの数よりは、役割別に受信方法を選択できたら良い。
・従来通りのプリントで確認できるものと、このシステムとの使い分けは、育友会で判断すべき問題だと思う。
・月1回は確認の意味でも流す必要がある。年に数回だと、緊急時に本当に届くのか不安になる。

・学校では、流す情報は最小限に抑えたい。秋は台風、冬は雪、春と秋は不審者の情報が主になる。プリントでは間に合わない場合に使用したい。昨年は不審者情報が4〜5回あった。
・発信の頭に「学校」、「不審者」などの書き方を工夫している。
・連絡内容は、全員がメールという想定でテキスト入力してきた。128文字程度が適切である。これ以上長いと、電話の人は理解しにくい。
・音声の音色はなんとかならないか。子どもが怖くなってすぐ切ってしまう。
←聞きなれた声を入れることは可能だが、コストを下げるため割愛した。音声で吹き込むことを想定すると、入力側の機器が必要。 (事務局)

終わりに
・子ども安全連絡網は非常に有用なことがわかった。学校や育友会全員、感謝している。単なる携帯メールをこのような誰にでも情報をすぐに流せるシステムにしてもらったことはたいへん良かった。育友会の意見を運営面でも生かしていきたい。
・当初、どういう形なのか規制せずに始まったが、我々の希望がかなうように努力していただき感謝している。このシステムは、便利というより、あってほしい、なくてはならないものかなと思う。