さくらびレポート200:遊んでいるかのように描く

教育の理想的な姿とは、どんなことなのでしょうか。

静かな教室で、生徒が集中している姿?

話し合い場面で、クラス全員が自分の考えを堂々と行っている姿?

クラス全員がテストで100点取るクラスの姿?でしょうか・・・?

私は、理想的な教育の姿は

「まるで遊んでいるかのように学ぶ」姿だと思います。

美術教育で言えば「まるで遊んでいるかのように描く、創る」姿でしょうか。

美術でしたら、できそうな感じがしますね。

実は、今日、1年生のあるクラスの授業中に、ふとそんな思いにかられ、「お、できるかもしれない」「美術は実現できそうな気がする」と瞬間的に、なぜか感じたのです。

勉強をしているという実感はおろか、絵を描いているという気持ちもないかもしれない。遊んでいるだけだよ!と絵の具で、色や形で遊んでいる。そんな姿が美術教育の理想なのではないか。・・・本人たちに「なぜそんなに一生懸命にやっているの?」と尋ねたら「え?おもしろいからにきまっているじゃん。一生懸命なんてやってないよ」
と答える授業が理想的なのではないでしょうか。

創造的な意欲、発想、思いついたことをすぐ実行してみる実践力、課題を自分でみつけて解決する、道具を自分で創造的に作り出す・・・・・など、よく考えると、これらを実現するにはお勉強では不可能で、「遊び」でしか生まれないのです。

そういったある種の希望と、現状の限界を一気に感じた一日でした。

それにしても、1年生はよく絵を書きます。