子どもと一緒に感じよう。視覚機能が失われること

子育てと介護の福祉ジャーナリスト アンドウです。

今、東京では耳をすまして楽しむイベントが開催されています。


ダイアログ・インザ・ダークDID2007 東京 開催概要

チチは以前に参加したことがあります。完全に光を遮断した空間にいくつかの部屋が用意され、視覚障がい者のガイドでそこを巡ります。カフェではファインを楽しみ、公園で参加者みんなと遊びました。

視覚を失うこと。それは想像していたものとまったく異なりました。聴覚だけでなく嗅覚、触覚、そして味覚までもが際立ち、まさにシックスセンスを知ったひとときとなりました。視覚の機能が使えなくても、色は心で感じることができます。
先入観があるとこのイベントに参加する価値が失われますので感想はココまで。

視覚障がいとはどのようなことなのか。それは視覚が失われることでなく、もう一つの感覚を得るものなのかもしれません。

人種や国籍、生活感など、多様な暮らしがあることを子どもたちには知って欲しい。学校という一斉教育の場では、どうしても秩序は一つであると思わされがちですが、そうじゃないのだと。一つの空間にも、たくさん思いや感覚、望みがちりばめられていて、それを好きなように紡いでゆけばよいのだと、子どもたちには知らせてあげたい。そのきっかけとなるようなイベントです。視覚障がいの体験ではなく、秘められた自らの能力の気づくことになるでしょう。小学生以上は参加OKとのこと。いかがですか。

◆ダイアログ・イン・ザ・ダークとは?

 ダイアログ・イン・ザ・ダークは、日常生活のさまざまな環境を織り込んだまっくらな空間を、聴覚や触覚など視覚以外の感覚を使って体験する、ワークショップ形式の展覧会です。1989年ドイツのアンドレアス・ハイネッケ博士のアイディアで生まれ、その後、ヨーロッパ中心に70都市で開催、すでに200万人が体験しています。
 参加者は、その中を普段どおりに行動することは、不可能です。そこで、目の不自由な方に案内してもらいます。案内の人の声に導かれながら、視覚の他の感覚に集中していくと、次第にそれらの感覚が豊かになり、それまで気がつかなかった世界と出会いはじめます。森を感じ、小川のせせらぎに耳を傾け、バーでドリンクを飲みながら、お互いの感想を交換することで、これまでとはすこしちがう、新しい関係が生まれるきっかけになります。 (NPO法人ダイアログ・インザ・ダーク・ジャパンHPより転載)

予告していましたHCRレポートは次号に