名前、変えよう! 変えよう! どう変えよう?

(%王冠%)イラストライターの大枝です。(%王冠%)

前回、ブログで「碍」の字を常用漢字に! 
キャンペーンについて書きました。

実は正直に告白すると、
その数日前に書かれた、
弾丸ひろこさんの「障害児」に変わる名前を! キャンペーンの
部分を読まずにアップしました。m(_ _)m

ほとんど偶然というか、
大事なテーマだけに必然的に重なったというか…。

でも、私も、「障害児」に完全に変わる名称をクリエイトできるなら、
それに越したことはないと思う!

別のサイトで友人のきなこさんからもらった、
『「痴呆症」だって「認知症」に
変わったんだから』って意見を読んで、
ポン! とヒザを打ちましたよ。

そうだよね!!

──で、
その改称について。
以下、ひとつのジェスチョンになるかどうかわからないんだけれど、
デアンザカレッジのクラスの一コマを早送りで再現してみます。

(%紫点%)<講義テーマ>(%紫点%)
「Myths and Fact about people with disabilities」
障碍をもつ人たちに関する神話と事実

(%緑点%)先生:みんなは障碍を持った人に対して、
どんなイメージを持っているかしら?
よく、障碍をもった人は、「勇敢」って言われるけど、
それについて、みんなはどう思う?
それは事実かしら?

たとえば、車いすに乗った子どもがいて、
それを見た障碍のない子に、
「なんであの子、車いすに乗っているの?」って
聞かれたら、あなたはなんて答える?
その子が4歳児だとして──。

(%赤点%)生徒A:私なら「ちょっとトラブルがあって、今、
車いすを使っているけど、
直に治るから」って言います。
私、4歳の子には本当のことを言いたくないんです。
ちゃんと理解できるかどうかわからないし。
5歳くらいになったらいいと思うけど。

(%緑点%)先生:他には?

(%青点%)生徒B:私の友達が車いすを使っているんですよね。
その友達を見て9歳の甥っ子から
「なんで、車いすに乗っているの?」って聞かれたとき、
「彼女は生まれたときから歩けないの。
だから車いすに乗ってるの。
あんたが足を使って歩くように、
この子は車いすで移動するのよ」って言ったわ。
そしたら、甥っ子、
「あっそ。いいんじゃない」って。(笑)」

(%緑点%)先生:ええ、両方とも偽りのない反応ね。
でも私は後の答えの方が好きだわ。
どうしてだと思う?

(%紫点%)生徒たち:事実だから。

(%緑点%)先生:そう。ウソをつく必要はないの。
本当のことを伝えていいのよ。
真実を伝えることは、
それが単なる違いに過ぎないって
子どもたちが理解する助けになるんだから。
障碍のある人が勇敢かどうかについては──

(%黄点%)生徒C: 私の母は後に車いす生活者になったけど、
彼女は勇敢だって言えると思います。
だから、人に寄ると思う。

(%緑点%)先生:そう。人に寄る。まさにその通り!
つまり、全部の人が勇敢とは言えないわよね。
だから、障碍を持っている人が勇敢だという言い方は、
正しくはないわ。

(%紫点%)(%紫点%)(%紫点%)(%紫点%)(%紫点%)(%紫点%)(%紫点%)(%紫点%)(%紫点%)

これを「障害児」の改名に当てはめて考えたとき──
先生の考えに沿えば、
「勇敢児」というような表現はあたらない、
ということになりますよね。
実際、これはアメリカの感覚なので、
日本の風土に合うかどうかはわかりません。
とくに、日本語の場合(この前説明したように)、
文字が意味を持ちますから、
望みを託して子どもに名前をつけることがよくある。
たとえば、華のように綺麗な子になって欲しいから「麗華」とか、
勇敢な人になって欲しいから「勇人」とか。
(英語の名前にも、それぞれに意味があるんだけど、
一目見てわかるものではない)
だから、もしかするとそういう改名のしかたも、
日本ではありなのかもしれない。

ただ、先生がいうように、
違いは違いとしてアピールして、
それをきちんと受け止めることも、
大事。
そういう体制作りとともに進められたらいいと、
私は思うかな。

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この間、ピープルファーストランゲージ【people-first Language】
(障碍より先に人を述べる表現)
について書きましたが、
アメリカでは、
教育省がpeople-first Languageを使うようになったのを反映して
1992年に、
「障碍児早期教育援助法」
Handicapped Children’s Early Education Assistance Act(1968)が,
「障碍のある子のための早期教育事業」
the Early Education Project for Children with Disabilities
に改名されてます。

さらに、PACER CENTER(people-first Language等を進めている
団体)では、
「もし、あなたがピープルファーストでない表現を見つけたら、
──たとえそれが、スペースの関係で、短くdisabled people と
書く必要があったような場合でも──
そこに電話したり、私たちの文書を送るなりして、
適切な表現を使うように知らせてください」と書いてます。

とすると、
日本の省庁が「disabled」って表現を使っているのを見つけた私は、
彼らに電話しなくちゃね! (笑)

とにかく、
改名いたしましょう!
頑張りましょう!
ひろこさん!

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さて。
本日、ワタクシは、
障碍のある子の学習センターにボランティアに行ってきました。
(授業の課外授業なんですよ。
行く場所を選択して、全部で12時間のボランティアが
課されています)。

フフ。とっても楽しかったです!
次回はセンターでの1日をレポートしますね。