企業とNPOが協働するために

仕事柄、NPOの方々と会う機会が多い。
そのとき、いつも思うのだが、NPOの方々の話を理解することは難しい。
NPOのミッションはもともと効率化を追求する営利部門や
公平性を追求する政治部門では対応が困難だからだ。
そのため、シンプルに説明することは難しいし、複雑なことを複雑なまま理解すること
が大切だ。
そのことを踏まえた上でNPOの皆さんに次のことをお願いしたい。

まず徹底的に考え抜いた上で、最も解決が必要な課題をシンプルに表現すること
そして、相手の理解レベルに合わせて考え抜いた順番に基づき、慎重に説明していけば良い。

次に活動のプロセスを生の声で伝えること
単純なサクセス・ストーリより、プロセスの方が企業としては具体的な支援がしやすい。
次の会議室が確保できないと言うような生の声を聞けば、会議室ならと言う企業も多いだろう。

そして、自らの活動内容を見つめ、数字で表現できるものは可能な限り数値化すること
しかし、NPOはお金や利用者などが多ければ良いと言うものではない。
勿論多いに越したことはないが、まずは質。
そこで、質を数字で表現する指標を独自に開発すること。
このNPOを支援すればこの指標が改善できると言えると企業担当者としては有り難い。

最後に企業は年度ベースで指向する。
大まかな年間スケジュールがあれば良い

今は企業の多くはまだまだNPOと協働することに懐疑的だけど
一旦NPOと協働することが必要だと理解すれば行動は早い。
その時こそ本当の意味での企業とNPOの協働が可能となるだろう