かつて私が大学生の時にNHKで放送されていた、スペシャルドラマ『大地の子』。
故・山崎豊子さん作の小説をテレビドラマ化したものです。
【大地の子 あらずじ(NHKホームページより)】
敗戦の混乱の中で、中国満州(現東北部)に残されてしまった幼い兄妹。
慈悲深い中国人養父母に拾われ、高等教育を受け、鉄鋼技師として成長した陸一心(日本名:松本勝男)の半生を追いながら、子供を探し続けた実父とともに、日中共同事業の製鉄所建設を成し遂げるまでの戦後40年間の日中現代史を描く。
・・・司馬遼太郎さんと共に好きな小説家である山崎豊子さん。
お二人共大阪在住で生涯小説を書き続けた生粋の大阪・関西人。ペンと紙だけで権力者たち【悪魔】を鋭くえぐり出す気魄と同時に、古今東西の一般民衆に対する愛と尊敬の念が深く凄すぎて、感動しっぱなしです。
「大地の子」は、現代を生きる我々が想像を絶する過酷な状況の中、時代に翻弄されつつも懸命に生きる一般の人たちたちの物語です。
私が大学を卒業し、バブル崩壊/就職氷河期という時代に翻弄される私自身を、主人公である陸一心の中に観、何度も観ては、陸一心程ではない、戦争で命が取られる訳でもないし。自由で平和な日本で生まれ育っていることに感謝しながら、【自分探し】をし、自分が幸せだと心底感じられる、人生を掴もう!」と何度も励まされていました。
あれから四半世紀経った自分を顧みますと、いろんな人/存在たちの絶大なるサポートをいただきながら、紆余曲折を経つつも、それなりに「自分らしさ」や「幸福感」を観じられる人生を見つけられたと今、とても満足しています。
あの時は「就職難のせいで、就職したいところに進めなかった」と恨みつらみ状態でしたが、今は「就職難のおかげで、自分自身の人生のあり方について真剣に考え、時間はかかったけど、自分らしい答えを探し出せた」と、唯一無二の自分らしい生き方に、感謝出来るようになりました。
・・・私が「大地の子」を何度か観ていた時から四半世紀が過ぎいつの間にか、私の祖父母世代/戦争体験者の殆どがあの世に旅立たれ・・・この世界は戦争が無くなるどころか、殺戮兵力の殺傷能力があの頃と桁違いに上がり、紛争・戦争というものが増えているように観じます。
戦後80年という節目を迎え、今の私が改めて「大地の子」を観てみたいと思い、新たにDVDを購入しました。(小説は四半世紀前に購入しました)
15日の終戦記念日前後に一気に全10話を観、20代の時とは、全く違う観方をしていることに気づきました。より客観的・全体観でもって、観れるようになっていました。
ドラマはフィクションですが、山崎豊子さんの10年近い、制約・障害の多い命がけの現地取材を経ており、実際の中国残留孤児の方々や養父母の方々など、ドラマに関連するホウボウの方々の取材をされており、それがぎゅっ☆と濃縮/昇華された感じで、嘘くさくなく、非常にリアルな説得力があり、何度も大泣きしました。(とりわけ陸一心の父・陸徳志がステキ過ぎて感慨深いです)
実際、戦争時代に生き、はたまた戦争に行かれた人たちと、平和な時代に生き、戦争に行ったことない人・体験したことがない人とは、雲泥の差がある境地がそのドラマにはありました。
私は戦争を知らない平和時代の人間ですが、自分の祖父母・曾祖母たちの時代に起こったことを絶対に忘れることなく、国内外の平和・安寧に貢献していきたいと改めて強く思いました。
どこの地域や国、民族の人であり、みんな等しく平和に生きる権利があります。
何人VS何人、何民族VS何民族、右派VS左派などなど、世界は二元以上の対立で満ちています。
対立からは破滅しか生まれません。対立がなくなれば調和し、愛が生まれます。
2つ以上のグループ双方にあらゆる工作を仕掛けて対立させ、【漁夫の利】で双方から善良な民衆の生命と財産を奪い続けている闇の権力者がいます。
戦争がいつまで経ってもこの世界から無くならないのは、【戦争したい、権力のある人たちがいるから】です。
(※権力というものを持っていない人が、大規模な争い事を仕掛けることは出来ません)
表に出てこないので【闇】、闇の権力者/真の権力者です。表に出てきているのはダミーです。
結局、その闇勢力の工作で分断や対立をさせられた、我々一般民衆は、無駄な争いに大切な生命エネルギー(意識)を奪われて、
本当の敵が誰なのか?その真実が消えなくなり、虚実の敵と戦い、戦った相手と共に朽ちていくのです。
どこの人であろうとも、愛と平和を愛し、それを日々の生活で実践されている人たちはこの世界にはたくさんおります。
その人達と国境や民族、言語の壁を超えて、合一、調和し、闇の権力者達を駆逐し、いつかは武力や恐怖ではなく【愛】や【徳】でもって平和な世界になればいいなと、今上陛下と共に、祈る毎日でございます。
外国の方はあまりご理解いただけないかも知れませんが、今上陛下(天皇家のみなさま)程、国内外の平和と安寧を願い、様々な行いをされている方は、この世界にはおられない、稀有な存在であると観じており、今上陛下がおられるからこそ、我が国のまつりごと(政治)がどんなに混乱・堕落しようとも、安心安全な気持ちでこの国で住まうことが出来ております(=人=)☆
