第14回 千里コラボ大学校を7月9日(土)に開催致しました。
「終のすみか 老後の暮し方」と題して、二宮幸博さんに
ご講演頂きました。
オープニングは、加福共之さんの質問に答えて頂く形で、楽器の説明を
フルートの松林靖子さんにお話頂きました。お二人のトークは、演奏者を
身近に感じることができました。
続いて、バッハとモーツアルト作曲の2曲を、ピアノの川上時子さんと
演奏して頂きました。
二宮さんの所属する協会で実施した全国ベースでの過去4年間の、
「シニアの悩み110番」の電話相談結果は、本年度も「家族・親族」
「遺言・相続」「健康・医療」に関する事項が上位を占めたことが
報告されました。
シニアライフアドバイザーとして、相談業務に当たっておられる二宮さんの、
実例の基づく示唆に富んだお話を頂きました。この種の問題を解決する
基本は、「高齢者が何を希望するかという、スタート点を明確にすること」
であるとのご説明は、大変説得力がありました。
また、遺言書や成年後見制度についてもお話頂きました。これらの利用に
ついては、自分が判断出来る間に実行する必要があることを強調されました。
あわせて、「終のすみか」に関して、生活と住居および介護や認知症との
係りについて、公的・民間施設の状況とその問題点のお話がありました。
「契約書は細部に亘ってよく読むこと」、の大切さを教えて頂きました。
受講者の皆さんもこれら問題に対しては、「考えねばならないが、考えたくも
ない問題」との捉え方をされていたような方も多く、「これを機会に考えてみよう」
との、思いを持たれた様子がアンケート結果から見て取れました。
この意味から、講演者の協力を得て、受講者の希望にマッチした講演会が
開催できたことを、大変嬉しく思いました。
最後に講演に関連する図書を、千里図書館司書の石田さんにご紹介頂きました。 (原)