2008/03/10のBlog
[ 21:35 ]
[ 海外の子育て事情 ]
こんにちは。
イラストライターの大枝桂子
です。
本日のお題は、
5>発達を促すコミュニケーション
。
さっそく参ります。
発達を促す介入法として紹介されたコンテンツは、
1子どもの興味のあることを話題にする
2子どもの発達に合わせた会話を心がける
3「それ」などの抽象的な言葉をさけ、明確な言葉、文章で話す
4同じ言葉や文章を繰り返して、覚える機会を増やす
5ゆっくり話す
6子どもにもゆっくり考え、話す時間を与える
7会話する機会を作り出す 等
以上、どれも分かり切ったような内容だと思うのですが、
7の「会話する機会を作り出す」のテクに含まれる
“Request for more strategy”は、ちょっと以外でした。(^_^;)
訳すと、「お願いもっと作戦」?
例1>子どもが好きなオモチャを
わざと手に届かない棚の上などに置いておき、
「またあのオモチャを取って!」という指さしや
発語を促す。
例2>ブランコを押してあげているときに、
わざと途中でその手を休める。
こうすることで、子どもの「もっとこいで!」という
言葉を引き出す。
例3>ランチのときに、
フォークだけテーブルに用意して
スプーンをわざと置き忘れる。
こうして子どもに
「スプーンもちょうだい!」と言わせる状況を作り出す。
つまり、欲しいものを手に入れるために
コミュニケーションを必要とさせるシチュエーションを
あえて作ってしまうという戦略ですね。
かなり不自然な気がしますが
「欲求」「要求」は発語の原点ですから、
なかなか言葉の出にくいお子さんには
効果があるのかもしれません。
「不自然」と言えば、
4番目の同じ言葉や文章を繰り返すというのも
こちらはやりかたが半端でないので、
少々不自然な印象を受けます。
園に観察しに行ったときも、
リンダ先生がくどいくらい同じ言葉、フレーズを繰り返していましたから。
(メーガフォン、メーガフォン、言ってごらん、
メーーガフォン!(^_^;))
実際、町でも何回かそういうシーンに出会ってます。
たとえば、あるおじいちゃん。
自分の孫に(ちょうど1才になったばかりくらいの子、
たぶん、この子には障碍はない)
近くにあった彫像の体の部位を指さしながら……
Granpa「イッツァ ショルダー。ショルダー。ショルダー」
Baby「ア~」
Granpa「イエース! (?)
ショルダー。イッツァ ショルダー。
ショルダー。ショールダー」
いかにも「インプット」って感じでしたよ。(笑)
受験期に何度も聞いた
「反復は力なり」とはまさにこのことかと思いました。
でも、それで英単語が覚えられるなら、
私も耳元で繰り返して欲しいと思った私・・。
右上にアップした図は、記憶のメカニズムを私が勝手に
イメージしたものです。
実用、もしくは練習の場面で出くわした言葉は、
記憶のエリアに向かってドンドントンネルを延ばしていく。
そして実用と記憶のエリアがつながって
しっかりしたトンネルができると、
その言葉を聞いて理解したり、使えたりするようになる。
ただし、
一度聞いただけでトンネルが貫通してしまうお得な人もいれば、
30回以上聞かないと通じない人もいる。(←私)
また、若いウチは地盤が軟らかいので、トンネル掘りも楽だから、
ドンドントンネルが増えるということもいえそうです。
(逆に年齢がいって地盤が固くなってくると、
トンネルが掘りにくくなるどころか
既存のトンネルが落盤を起こして
「ど忘れ」なんてことも頻繁に起こったり?(^_^;))
とまれ、トンネルを記憶のエリアにまで延ばすには、
何度もアクセスする必要がある。
しかも(これは私の経験によるものですが)、
同じ言葉やことがらを、同じ場所で学んだ場合より、
回数は同じでも違う場所で(違う人から)聞いた方が断然記憶に残りやすい。
つまり、園で「メガフォーン」を10回聞くより、
園の先生から5回、オウチのママから違うシチュエーションで5回聞いた方が
(あちこちで経験を重ねた方が)
より早く、トンネル工事が進むんですよね!
アメリカ式意識的リピート掘削法の善し悪しは別として、
よりたくさんの人がその子に関わることの大切さって、
そこにもあるのかなって思いました。
ではでは本日はこの辺で~。



本日のお題は、


さっそく参ります。
発達を促す介入法として紹介されたコンテンツは、
1子どもの興味のあることを話題にする
2子どもの発達に合わせた会話を心がける
3「それ」などの抽象的な言葉をさけ、明確な言葉、文章で話す
4同じ言葉や文章を繰り返して、覚える機会を増やす
5ゆっくり話す
6子どもにもゆっくり考え、話す時間を与える
7会話する機会を作り出す 等
以上、どれも分かり切ったような内容だと思うのですが、
7の「会話する機会を作り出す」のテクに含まれる
“Request for more strategy”は、ちょっと以外でした。(^_^;)
訳すと、「お願いもっと作戦」?
例1>子どもが好きなオモチャを
わざと手に届かない棚の上などに置いておき、
「またあのオモチャを取って!」という指さしや
発語を促す。
例2>ブランコを押してあげているときに、
わざと途中でその手を休める。
こうすることで、子どもの「もっとこいで!」という
言葉を引き出す。
例3>ランチのときに、
フォークだけテーブルに用意して
スプーンをわざと置き忘れる。
こうして子どもに
「スプーンもちょうだい!」と言わせる状況を作り出す。
つまり、欲しいものを手に入れるために
コミュニケーションを必要とさせるシチュエーションを
あえて作ってしまうという戦略ですね。
かなり不自然な気がしますが
「欲求」「要求」は発語の原点ですから、
なかなか言葉の出にくいお子さんには
効果があるのかもしれません。
「不自然」と言えば、
4番目の同じ言葉や文章を繰り返すというのも
こちらはやりかたが半端でないので、
少々不自然な印象を受けます。
園に観察しに行ったときも、
リンダ先生がくどいくらい同じ言葉、フレーズを繰り返していましたから。
(メーガフォン、メーガフォン、言ってごらん、
メーーガフォン!(^_^;))
実際、町でも何回かそういうシーンに出会ってます。
たとえば、あるおじいちゃん。
自分の孫に(ちょうど1才になったばかりくらいの子、
たぶん、この子には障碍はない)
近くにあった彫像の体の部位を指さしながら……
Granpa「イッツァ ショルダー。ショルダー。ショルダー」
Baby「ア~」
Granpa「イエース! (?)
ショルダー。イッツァ ショルダー。
ショルダー。ショールダー」
いかにも「インプット」って感じでしたよ。(笑)
受験期に何度も聞いた
「反復は力なり」とはまさにこのことかと思いました。
でも、それで英単語が覚えられるなら、
私も耳元で繰り返して欲しいと思った私・・。
右上にアップした図は、記憶のメカニズムを私が勝手に
イメージしたものです。
実用、もしくは練習の場面で出くわした言葉は、
記憶のエリアに向かってドンドントンネルを延ばしていく。
そして実用と記憶のエリアがつながって
しっかりしたトンネルができると、
その言葉を聞いて理解したり、使えたりするようになる。
ただし、
一度聞いただけでトンネルが貫通してしまうお得な人もいれば、
30回以上聞かないと通じない人もいる。(←私)
また、若いウチは地盤が軟らかいので、トンネル掘りも楽だから、
ドンドントンネルが増えるということもいえそうです。
(逆に年齢がいって地盤が固くなってくると、
トンネルが掘りにくくなるどころか
既存のトンネルが落盤を起こして
「ど忘れ」なんてことも頻繁に起こったり?(^_^;))
とまれ、トンネルを記憶のエリアにまで延ばすには、
何度もアクセスする必要がある。
しかも(これは私の経験によるものですが)、
同じ言葉やことがらを、同じ場所で学んだ場合より、
回数は同じでも違う場所で(違う人から)聞いた方が断然記憶に残りやすい。
つまり、園で「メガフォーン」を10回聞くより、
園の先生から5回、オウチのママから違うシチュエーションで5回聞いた方が
(あちこちで経験を重ねた方が)
より早く、トンネル工事が進むんですよね!
アメリカ式意識的リピート掘削法の善し悪しは別として、
よりたくさんの人がその子に関わることの大切さって、
そこにもあるのかなって思いました。
ではでは本日はこの辺で~。
2008/03/04のBlog
[ 19:22 ]
[ 海外の子育て事情 ]


前回、「統合保育における汎用的指導戦略」Generic Instructional Strategiesについて、2月中にアップすると書いておいて、
もう3月になってるじゃないですか!
なんでかな~

とにかく、気を取り直し、4>課題分析(課題の細分化)について書きますね。


課題分析(Task analysis)というのは、
平たく言うと、「やるべき行動がどんな流れ(Sequence)で構成されているか」を見てみましょう、といいうことです。
たとえば、一人で手を洗えない子に「自分で洗えるようになる」ことが
目標としてセットされた場合、
いきなり「はい、やってごらーん」という一言ではうまくいかないですよね。
どんな場合でも、まず大人がモデルを示すことになると思いますが、
それでも、ただ見ただけでは覚えきれないことがある。
というのは、ふだん私たちが何気なくやっている「手を洗う行動」も、
実は一連の行動の流れから成り立っていて、
知的にちょっと遅れがあるお子さんの場合、
全部一気に覚えきれないかもしれないんですね。
実際、「手を洗う行動」を細分化してみるとこんな感じです。
ステップ1

ステップ2

ステップ3

ステップ4

ステップ5

ステップ6

(手洗いの歌や、数を数える、砂時計を使うなどで、
必要十分な手洗いの時間をキープする)
ステップ7

ステップ8

ステップ9

こうやって書くと、けっこう大変なんだ~って思いませんか?
どんな行動(課題)でもだいたいはこんなふうに、
一つ一つの動作が鎖状につながって成り立ってるんです。
このうち、どのステップを飛ばしてしまっても、
ちゃんと手が洗えたことにならないんですから、
それができるようになるって、相当えらいことですよ。
一つの行動をマスターするための「課題分析の方略」としては、
1、その子に身につけて欲しい行動を目標として設定する
(手を洗う、食後のお片付けをする、など)
2、上のようにその行動をステップに細分化して書き出す
3、まず、ステップ1がひとりでできるように、サポートし、
それがひとりでできるようになったら、
次はステップ2…というように、
少しずつ一人でできるステップを増やしていく。
さらにもう一つ、
これは面白いな、と思ったのですが、
バックワードチェーンニングBackward Chaining という方法もあります。
「逆ステップ法」と訳すといいかもしれません。
つまり、ステップの後ろから、
9>8>7>…と、逆にマスターしていってもらうという方法ですね。
手洗いの例でいいますと、
まず、ステップ8までは大人と一緒に行い、
最後の「手を拭く」ことだけは一人でできるように覚えてもらう。
それができるようになったら、
次はステップ7まで大人がサポートし、
ステップ8

ステップ9

この二つをお子さんにひとりでやるように促す。
こうすると、最後のステップを先にクリアするので、
達成感も味わいやすくてモチベーションもあがる、という利点があるのだと
思います。
ところで、
こういったサポートを大人がするとき(特に日本人は?(^_^;))
ついつい、手は出さないまでも口であれこれ言いたくなりますよね。
まだ慣れないウチは、口頭で次の行動を示唆することが
必要かも知れませんが、
前にお話しした「足場理論」Scaffoldingに乗っ取って、
言葉の指示も少しずつ減らしていく必要があります。
そうでないと、指示されないとできなくなってしまうので。
余談ですが、
こちらでは、「自立」というのがすべての子どもの最終目標として
きっちりセットされています。
日本の保育者さんは、「子どもと一緒にあそぶ」というモードで
保育されるシーンがけっこうあるようですが、
こちらではそういうのはあんまり歓迎されていません。
子どもがコツをつかんだな、と思ったら、
「その子を見ない」「その場を離れる」ことが推奨されているんですよ。
おもしろいですね。
ではでは、本日はこの辺で!
2008/03/02のBlog
[ 19:28 ]
[ ポジティブ子育て ]
ユニ育ライター こがにです♪
ユニ育な毎日というのは、どちらかというと・・・
寄付をするよりも、されることのほうが多いのが現実です。
人からの行為は本当にありがたいのですが、自分にも何かできるはず??
そう思いながら、ユニ育ちゃんと自宅でのんびり過ごしている毎日です。
ありがたいことに、今はインターネットが当たり前の時代。
私がブログを始めて、もうすぐ4年ほどの月日が経ちますが
この間に、ネット事情というものが大きく変化していることを実感。
特に「ネットオークションの売り上げを寄付」「クリック募金」のように、
自分の行為と社会とが瞬時につながるような寄付活動が急増!
自宅にいながら気軽に寄付する人になれちゃうのが・・なんともうれしいです♪
===
例えば、クリック募金を集めたサイト。
できた当時は、確か障害者や難病に関するものはわずかだったのに
今は、障害者スポーツの普及や盲導犬に関するものまで多種多様。
モバイル対応のクリック募金もでき、ますます活動が広がっているようです。
また、「ココロスキップ」が提案している点字名刺プロジェクトのクリック募金は、
名刺に点字を入れる活動を広めていると同時に、点字図書館への寄付も行われるというもの。
障害者の就業環境をさらに向上させ、広報もしながら寄付をするというこのクリック募金は、
企業とタイアップするだけの活動から、ちょっとずつ変化していることを感じます。
障害児者に関わるNPOなどは、どこも資金難であることが悩み。
これからは、こうしたクリック募金の活動もさらにパワーアップしてくるのかもしれません。
===
一方、クリック募金のような手軽さはないものの、
着実に注目されているのが、「TABLE FOR TWO」の活動。
これは、この活動に参加する企業の社員食堂やレストランでTABLE FOR TWOの健康基準を満たす食事をとった場合
1食につき、20円程度がTABLE FOR TWO に寄付される制度。
この寄付により、開発途上国の学校で給食が配給されるというものです。
エネルギー量を抑えたヘルシーメニューを取りながら、寄付までできちゃう、まさに一石二鳥の寄付活動。
川田龍平さんのメルマガによると、参議院食堂へのTABLE FOR TWO導入実現と、
来たるTICADやサミットへ向けての導入準備を検討しているとのこと。
政府主導で、こうした活動が広がりを見せているのも、なかなか面白い!
しかも日本からはじまったこの活動が今、中国・アメリカ・ヨーロッパへと広がりを見せているようです。
(詳しくはサイトをご覧ください)
先進国では、4億人以上が肥満、およそ16億人が太りすぎと診断されています。
しかし開発途上国では、8億5千万人以上が飢餓あるいは栄養不良の状態で
5秒に1人の子供が飢えで命を落としています。
両者の問題を丸ごと活かすこの活動に、寄付活動の未来の姿があるように私は感じています。
===
健康なからだを作りながら、寄付。
こちらの心理的な負担を軽減しながら、寄付。
寄付という行為そのものも、プラスアルファが求められる時代。
私を含めて、自宅でユニ育にどっぷりつかる毎日だと、
「手当てが減らされる!」「この制度のこの部分が、どうしても足りない!」と、
今の制度の不備や不満を訴えることだけに、どうしてもとらわれがちになるけれど。
すべての問題をまるごと解決するような活動が、必ずあるはずです。
ユニ育を知らない人たちに、少しでも知ってもらうために。
楽しく、そして手軽に、しかも無理なく継続するために。
時代の空気を感じながら、一人ひとりができることを積み上げていく。
アイデアと発想の転換こそ、今のユニ育な毎日に必要なのだと、ブログからネットの世界を見ていつも感じています。
ユニ育に関わる団体やNPOなどは、資金難が悩みで活動が広げられず
本当に困っているところがたくさんありますが、どうぞ知恵と勇気を振り絞り!
ユニークなアイデアで、ぜひぜひ乗り切ってください~!!!!
年度末で収支決算をしている団体の皆様を、心から応援しております♪
★お読みいただき、ありがとうございました
ユニ育な毎日というのは、どちらかというと・・・
寄付をするよりも、されることのほうが多いのが現実です。
人からの行為は本当にありがたいのですが、自分にも何かできるはず??
そう思いながら、ユニ育ちゃんと自宅でのんびり過ごしている毎日です。
ありがたいことに、今はインターネットが当たり前の時代。
私がブログを始めて、もうすぐ4年ほどの月日が経ちますが
この間に、ネット事情というものが大きく変化していることを実感。
特に「ネットオークションの売り上げを寄付」「クリック募金」のように、
自分の行為と社会とが瞬時につながるような寄付活動が急増!
自宅にいながら気軽に寄付する人になれちゃうのが・・なんともうれしいです♪
===
例えば、クリック募金を集めたサイト。
できた当時は、確か障害者や難病に関するものはわずかだったのに
今は、障害者スポーツの普及や盲導犬に関するものまで多種多様。
モバイル対応のクリック募金もでき、ますます活動が広がっているようです。
また、「ココロスキップ」が提案している点字名刺プロジェクトのクリック募金は、
名刺に点字を入れる活動を広めていると同時に、点字図書館への寄付も行われるというもの。
障害者の就業環境をさらに向上させ、広報もしながら寄付をするというこのクリック募金は、
企業とタイアップするだけの活動から、ちょっとずつ変化していることを感じます。
障害児者に関わるNPOなどは、どこも資金難であることが悩み。
これからは、こうしたクリック募金の活動もさらにパワーアップしてくるのかもしれません。
===
一方、クリック募金のような手軽さはないものの、
着実に注目されているのが、「TABLE FOR TWO」の活動。
これは、この活動に参加する企業の社員食堂やレストランでTABLE FOR TWOの健康基準を満たす食事をとった場合
1食につき、20円程度がTABLE FOR TWO に寄付される制度。
この寄付により、開発途上国の学校で給食が配給されるというものです。
エネルギー量を抑えたヘルシーメニューを取りながら、寄付までできちゃう、まさに一石二鳥の寄付活動。
川田龍平さんのメルマガによると、参議院食堂へのTABLE FOR TWO導入実現と、
来たるTICADやサミットへ向けての導入準備を検討しているとのこと。
政府主導で、こうした活動が広がりを見せているのも、なかなか面白い!
しかも日本からはじまったこの活動が今、中国・アメリカ・ヨーロッパへと広がりを見せているようです。
(詳しくはサイトをご覧ください)
先進国では、4億人以上が肥満、およそ16億人が太りすぎと診断されています。
しかし開発途上国では、8億5千万人以上が飢餓あるいは栄養不良の状態で
5秒に1人の子供が飢えで命を落としています。
両者の問題を丸ごと活かすこの活動に、寄付活動の未来の姿があるように私は感じています。
===
健康なからだを作りながら、寄付。
こちらの心理的な負担を軽減しながら、寄付。
寄付という行為そのものも、プラスアルファが求められる時代。
私を含めて、自宅でユニ育にどっぷりつかる毎日だと、
「手当てが減らされる!」「この制度のこの部分が、どうしても足りない!」と、
今の制度の不備や不満を訴えることだけに、どうしてもとらわれがちになるけれど。
すべての問題をまるごと解決するような活動が、必ずあるはずです。
ユニ育を知らない人たちに、少しでも知ってもらうために。
楽しく、そして手軽に、しかも無理なく継続するために。
時代の空気を感じながら、一人ひとりができることを積み上げていく。
アイデアと発想の転換こそ、今のユニ育な毎日に必要なのだと、ブログからネットの世界を見ていつも感じています。
ユニ育に関わる団体やNPOなどは、資金難が悩みで活動が広げられず
本当に困っているところがたくさんありますが、どうぞ知恵と勇気を振り絞り!
ユニークなアイデアで、ぜひぜひ乗り切ってください~!!!!
年度末で収支決算をしている団体の皆様を、心から応援しております♪
★お読みいただき、ありがとうございました
2008/02/22のBlog
[ 13:34 ]
[ ポジティブ子育て ]
ユニ育ライター こがにです
ユニ育ちゃんも、来月で8歳。つまり私のユニ育歴も、あと少しで8年になります。
この8年の間に、医療や福祉といった数々のサービスのお世話になっていますが
その中で、唯一変わらないものというのが・・・いわゆる「訓練」のペース。
今でも、療育機関に月1回のペースで通院し、訓練を継続して行っています。
訓練とはいっても、高齢者のリハビリとはちょっと異なるのがユニ育の訓練。
その違いは、文字にも現れているのはご存知でしょうか?
高齢者の「リハビリ」は、「rehabilitation」。
頭に「re」という文字がつくように、
すでに獲得していた能力や機能が、何らかの原因で低下した場合。
その能力を回復させるために行う訓練です。
一方、ユニ育KIDSたちの「訓練」というのは、「habilitation」。
アルファベットの頭に、「re」がありません。
つまり、能力そのものを獲得する訓練になります。
そのため、子どもによっては短期間の訓練で終わる場合もあるし、
場合によっては、一生をかけてさまざまな訓練を取り組む必要がある。
ユニ育KIDSがもつ個性の違いによって、訓練の期間も方法もバラバラ・・・
それが、ユニ育KIDSの「訓練」の姿です。
身体障害の中でも、特に重度の知的障害も伴う肢体不自由児のユニ育KIDSの場合。
主にPT・OT・STという3種類の訓練を組み合わせて行うことがあります。
我が家がこれまでお世話になってきた訓練は、以下の通りです。
●PT(理学療法)
主に、下肢の訓練になります。
我が家のユニ育ちゃんの場合は、今でも首がすわっていないため
うつぶせになったり横に向くだけでも訓練になるのですが。
子どもによっては、下肢全体を装具で固定するので・・・
まるで、ロボット状態になりながら!歩行訓練をすることもあったり。
いわゆる健常児なら、あっという間に卒業してしまう歩行器も、PTでは大活躍。
そのため、療育センターでも広いスペースをとっているところが多いのが特徴です。
特に子どもは成長が早いため、装具は毎年のように作り変える必要があるのがネック。
整形外科との連携が、非常に重要になります。
●OT(作業療法)
主に、手や腕の運び方の訓練になります。
ユニ育ちゃんが幼い頃は、手や指がふれたら振動するような機械や
スイッチを入れるだけで、何か物が動くような・・・
そんなグッズを使いながら、感覚遊びを取り入れた訓練でした。
子どもによっては姿勢を維持しながら手が動くよう、訓練の先生がサポートしたり
お絵かきなどを取り入れることもあるようです。
●ST(言語療法)
言葉やコミュニケーションの訓練をするのが、主な目的ですが。
療育機関によっては、言語聴覚士の先生が摂食指導を行う場合もあるようです。
我が家の場合は、主にこの摂食指導をうけていました。
(今は、歯科医師に摂食指導をお願いしています)
食べ物をうまくとりこみ、ゴックンと嚥下するまでの口の中の動きというものを
実際に食べ物を食べながら、摂食指導をおこないます。
そのため、ランチタイムに行うことが多いのがこの訓練の特徴です。
===
東京都の場合。
就学してからは、特別支援学校にこうした専門家がオブザーバーとして入るので
学校の教育の中にこうした訓練の要素を取り込むことができるのが
通学籍の最大のメリットになりますが。
残念ながら、訪問籍になると・・・訓練士によるサポートがつかないのが悩み。
それぞれの訓練を療育機関などで継続して行う場合は、やはりここでも家族。
特に母親が!
訓練の予約、通院、訓練の付き添い、自宅のサポート方法を聞く・・・といったことを
ずっとずっと一手に引き受けのも、ユニ育KIDSの訓練の特徴です。
===
我が家のユニ育ちゃんは、生後6ヶ月のころからPTをスタートしたこともあり、
訓練歴は7年ちょっと。
その間、本当にたくさんの子どもたちの訓練風景を見てきました。
今、振り返り・・・ただ、一つ言えること。
それは・・・
ユニ育KIDSの成長は、ユニークな個性であるということ。
例えば毎日訓練を積み重ねることで、ゆっくりペースで歩けるようになった子どももいれば、
何年訓練を重ねても、歩けない子どももいます。
それは、母親の熱心さ・家族の愛情とは・・・また別のものではないかと思っています。
もちろん、機能を獲得することはすばらしいことです。
けれども、たとえ訓練を重ねて、思うように機能を獲得できない場合でも・・・
それを悲観したり、母親である自分のせいだと思う必要はない。
最近の私は、そう感じています。
ユニ育だからこそ、訓練に熱心になりすぎるあまり、リハビリを強要してしまったり
逆に、家族が「燃え尽き症候群」になるまで、熱心に取り組みすぎてしまうことのないように。
「habilitation」だからこそ、今ある機能をうまく活かしながら
のんびりのんびり成長を楽しむ・・・そんな時間を、大切にしてほしい。
ユニ育ちゃんと訓練に通院する今、ふとそんなことを感じているこがに家です。
★お読みいただき、ありがとうございました

ユニ育ちゃんも、来月で8歳。つまり私のユニ育歴も、あと少しで8年になります。
この8年の間に、医療や福祉といった数々のサービスのお世話になっていますが
その中で、唯一変わらないものというのが・・・いわゆる「訓練」のペース。
今でも、療育機関に月1回のペースで通院し、訓練を継続して行っています。
訓練とはいっても、高齢者のリハビリとはちょっと異なるのがユニ育の訓練。
その違いは、文字にも現れているのはご存知でしょうか?
高齢者の「リハビリ」は、「rehabilitation」。
頭に「re」という文字がつくように、
すでに獲得していた能力や機能が、何らかの原因で低下した場合。
その能力を回復させるために行う訓練です。
一方、ユニ育KIDSたちの「訓練」というのは、「habilitation」。
アルファベットの頭に、「re」がありません。
つまり、能力そのものを獲得する訓練になります。
そのため、子どもによっては短期間の訓練で終わる場合もあるし、
場合によっては、一生をかけてさまざまな訓練を取り組む必要がある。
ユニ育KIDSがもつ個性の違いによって、訓練の期間も方法もバラバラ・・・
それが、ユニ育KIDSの「訓練」の姿です。
身体障害の中でも、特に重度の知的障害も伴う肢体不自由児のユニ育KIDSの場合。
主にPT・OT・STという3種類の訓練を組み合わせて行うことがあります。
我が家がこれまでお世話になってきた訓練は、以下の通りです。
●PT(理学療法)
主に、下肢の訓練になります。
我が家のユニ育ちゃんの場合は、今でも首がすわっていないため
うつぶせになったり横に向くだけでも訓練になるのですが。
子どもによっては、下肢全体を装具で固定するので・・・
まるで、ロボット状態になりながら!歩行訓練をすることもあったり。
いわゆる健常児なら、あっという間に卒業してしまう歩行器も、PTでは大活躍。
そのため、療育センターでも広いスペースをとっているところが多いのが特徴です。
特に子どもは成長が早いため、装具は毎年のように作り変える必要があるのがネック。
整形外科との連携が、非常に重要になります。
●OT(作業療法)
主に、手や腕の運び方の訓練になります。
ユニ育ちゃんが幼い頃は、手や指がふれたら振動するような機械や
スイッチを入れるだけで、何か物が動くような・・・
そんなグッズを使いながら、感覚遊びを取り入れた訓練でした。
子どもによっては姿勢を維持しながら手が動くよう、訓練の先生がサポートしたり
お絵かきなどを取り入れることもあるようです。
●ST(言語療法)
言葉やコミュニケーションの訓練をするのが、主な目的ですが。
療育機関によっては、言語聴覚士の先生が摂食指導を行う場合もあるようです。
我が家の場合は、主にこの摂食指導をうけていました。
(今は、歯科医師に摂食指導をお願いしています)
食べ物をうまくとりこみ、ゴックンと嚥下するまでの口の中の動きというものを
実際に食べ物を食べながら、摂食指導をおこないます。
そのため、ランチタイムに行うことが多いのがこの訓練の特徴です。
===
東京都の場合。
就学してからは、特別支援学校にこうした専門家がオブザーバーとして入るので
学校の教育の中にこうした訓練の要素を取り込むことができるのが
通学籍の最大のメリットになりますが。
残念ながら、訪問籍になると・・・訓練士によるサポートがつかないのが悩み。
それぞれの訓練を療育機関などで継続して行う場合は、やはりここでも家族。
特に母親が!
訓練の予約、通院、訓練の付き添い、自宅のサポート方法を聞く・・・といったことを
ずっとずっと一手に引き受けのも、ユニ育KIDSの訓練の特徴です。
===
我が家のユニ育ちゃんは、生後6ヶ月のころからPTをスタートしたこともあり、
訓練歴は7年ちょっと。
その間、本当にたくさんの子どもたちの訓練風景を見てきました。
今、振り返り・・・ただ、一つ言えること。
それは・・・
ユニ育KIDSの成長は、ユニークな個性であるということ。
例えば毎日訓練を積み重ねることで、ゆっくりペースで歩けるようになった子どももいれば、
何年訓練を重ねても、歩けない子どももいます。
それは、母親の熱心さ・家族の愛情とは・・・また別のものではないかと思っています。
もちろん、機能を獲得することはすばらしいことです。
けれども、たとえ訓練を重ねて、思うように機能を獲得できない場合でも・・・
それを悲観したり、母親である自分のせいだと思う必要はない。
最近の私は、そう感じています。
ユニ育だからこそ、訓練に熱心になりすぎるあまり、リハビリを強要してしまったり
逆に、家族が「燃え尽き症候群」になるまで、熱心に取り組みすぎてしまうことのないように。
「habilitation」だからこそ、今ある機能をうまく活かしながら
のんびりのんびり成長を楽しむ・・・そんな時間を、大切にしてほしい。
ユニ育ちゃんと訓練に通院する今、ふとそんなことを感じているこがに家です。
★お読みいただき、ありがとうございました
2008/02/19のBlog
[ 05:32 ]
[ 海外の子育て事情 ]


さっそく、前回、お約束した残りの方略を紹介したいと思います。




3つじゃなくて、あと4つありました(^_^;)。
1回が長くなると、読みづらいので、
4回に分けます。今月中には全部、アップします。
それと…前回のブログを読んで思ったのですが、
表現が極めて専門家・研究者向け的になってますね。
とても冷たい印象を受けます。(自分で書いてて何を言う)。
英語の感覚でそのまま頭から出力するとそうなってしまうのかもしれません。
もう少し気をつけて書きます。スミマセン。


障碍のあるお子さんには、スケジュールの変更が苦手なことが
ままあるようです。
保育の中でも「日課・予定」をきちんと伝えて、
それに沿って行っていくと、子どもの不安感は減るはずですよね。
とくにカレッジの授業では「transitionトランジション」(一つの活動から他の活動に移る時)での慣例の必要性が強調されていました。
つまり、トランジションではどうしても「行動の変化」が要求されるので、
慣例を徹底させる必要がある、と。
たとえば、その方法として

子どもの注意をひき、お片付けの時間であることを知らせる。
自由時間→お片付けのときは、いつも必ず、この照明のオンオフを行う。
(実はこれ、こちらではメジャーな方法のようなんです。
英語のクラスの先生も、グループトーキングの終了の合図にこの照明のオンオフを利用していました。
会話していると聴覚がそちらに支配されているので、
視覚刺激で注意を喚起するためだと思います)。

次の行動に移ることを知らせる。
このときも、室内遊び→屋外遊びのときにだけ、この歌を使う。
混乱を避けるため、部屋に戻るときにはまた別の歌を利用する必要がある。
ベルを鳴らしたり、決まった音楽をかけることも可能。
帰宅時にも、帰りの準備のための曲をフィックスしておく。

パペットを使うというのもありました。
朝の導入の時に、
人形を使って「みんなおはよう!」と呼び掛けるんですね。
その人形、Mr. Quiet(ミスター静粛)っていう名前が付いていて、
朝、がやがやとしている子ども達を落ちつかせるための小道具として
使われていました。
なにか他にもいいトランジションのアイディアがあったら、
ぜひおしえてくださいね。
それではまた!
2008/02/16のBlog
[ 07:13 ]
[ 海外の子育て事情 ]


昨日、カレッジの中間テストが終わりました。
日本語でも説明が難しい「固有覚」とか「前庭覚」の定義、
さまざまな障碍の特徴・原因を「英語」で覚えなくてはならず、
あぁもう正直、大変でした。
覚えたことの中から、
「統合保育における汎用的指導戦略」の中で興味深い方法を書き連ねておきますね。


障碍の有無にかかわらず、子どもは興味のあることにしか注意を向けません。
ですから、その子が何に興味を持っているか知らなくてはなりませんが、
障碍のある子は表情が乏しかったり、障碍のない子とは違った興味の示し方をすることがあります。
興味対象がつかみづらい場合、
High Reference Inventory(興味一覧)を使って絞り込んでいくという方法があります。
その際、たとえば、オーチズムの子は「目の縁で対象物を見ようとする」とか、
脳性小児麻痺のある子の中には「喜んでいるとき体を緊張させることがある」など、その子の特徴を見つけた上で、分析する必要があります。
High Reference Inventory
●活動 ●与えたときの反応 ●取り去ったときの反応
───────────────────────────────────
バーニーの音楽 体を緊張させる 泣く
三輪車 微笑んで揺する 無反応
オマルに座らせる 泣く 泣きやむ
人形 顔をそむける 泣く
(さまざまな環境で見られた反応を集めて一覧表にし、
それをもとにその子の好きな遊びを割り出します)。


スキャホールディングScaffoldingというのは、
建築現場などで一時的に組まれる「足場」のことです。
なかなか特殊な言葉らしく、
宿題の下書きをチェックしてくれた個人指導の講師2人ともに
「へー、Scaffolding。どんな意味だか知ってる?」と聞かれたくらい。
教育の畑ではこれを「子どもの発達を一時的に介助すること」
という意味で使うようです。
つまり、
子どもがまだ一人で出来ないことに対して、
必要な量の「足場」=サポートを施し、
(足場は大きすぎても、小さすぎてもダメ)
それが少しできるようになったら、
少しずつサポートの量を減らす。
こうやって、子どもの発達を助けるというわけですね。
このスキャホールディングScaffoldingは、
ヴィゴツキーというロシアの心理学者の
「最近接領域理論」とセットで考えるとわかりやすい。
以前、ミクシーの日記にまとめたことがあるので、
部分的に変更して引用しておきます。







「さっちゃんはミカンで育つ」
ここにミカンがあります。
ふつうの、1袋に10個くらい入ってて、398円っていう種類のミカン。
このミカンの皮を、さっちゃんは自分で上手にむくことができます。
このように自分でできる発達の到達レベルを「完成した水準」と言います。
レタスをはぐとか、もっと簡単なことを含めて、
さっちゃんのできることの領域が、図の黄色の部分。
ところが、夏みかんはダメ。
皮が固いので、さっちゃんは自分でむけません。
この段階はまだ未完成の領域です。(グレー部分)
でも、私がナイフで切り込みを入れてあげると、
さっちゃんでも夏みかんをむくことができる。
それが「可能的水準」。
そして、「完成した水準」以上で「可能的水準」以下の、
「何らかの援助があるとやり遂げることができる」範囲を、
【最近接領域】と呼ぶとヴィゴツキーという心理学者が決めました。
(図のピンクの部分)。
フツウのミカンならもう朝飯前のさっちゃん。
そのさっちゃんが、切れ込みが入ったとは言え、
果敢に大きい夏みかんをむく。
そのことによってさっちゃんは器用にもなるし、筋力もつく。
むき終わったら達成感も味わえる。
こうやって、【発達の最近接領域】の中で、
さっちゃんは発達していくわけです。







この場合、何らかの援助=みかんに切り込みを入れることが
スキャホールディングScaffoldingであり、
切り込みを徐々に減らしていくことでさっちゃんの自立を
促していくことが教育目標になりますね。
カレッジで、
お父さんが赤ちゃんのオムツを替えるビデオを見ました。
1歳半くらいのかわいい男の子が、オムツ替えをしながら、
お父さんと会話をしています。
「ソック」
「ソックス」
「ソック」
「うん。ソックスだね。
自分で脱ぐ?」
「イエス」
男の子はひっぱりましたが、脱げません。
お父さんはかかとの部分だけ、引っ張って脱がしてあげます。
「ソックス、脱げるかな?」
男の子、引っ張って脱いで床に放る。
「ソック! フロア!」
これを見ていた生徒「Scaffolding!」
そう、このお父さんのかかわりもスキャホールディングScaffoldingですね。
(赤ちゃん、かわいかった

……しかし、
説明すべき戦略があと3つほどあります。
長くなるので、近日中に残りをアップすることにします。(^_^;)
2008/02/10のBlog
[ 23:07 ]
[ ポジティブ子育て ]
ユニ育ライター こがにです♪
生活の基本と言えば、「衣・食・住」。
特に重症心身障害児と呼ばれる、我が家のユニ育ちゃんの場合。
年々体のサイズが大きくなり、背骨の側湾や足の緊張が強くなっているため
既成の洋服では、徐々に着せにくくなりつつあるこの頃。
「あ~、もっと着せやすくてかわいい洋服が欲しい!」
そんな風に思いながら、7年余り過ごしていました。
しかーし!
実は最近、そんなユニ育KIDSの洋服事情が
徐々に変わりつつあります。
===
障害児のための子供服として、既製品販売しているのが・・・
●バリアフリー子供服
●エンゼルキッズウェア
この2つが、わりと大々的に障害のある子どもの洋服を取り扱っています。
どちらの洋服も、大手の子供服メーカーとタイアップしていることもあり
素材や縫製にも、独自のこだわりがあるのが特徴です。
バリアフリー子供服:
着丈が既製品よりもTシャツ類は10センチ長いので、お腹が見えにくい
エンゼルキッズウェア:
胃ろうのチューブを出すための穴(チューブホール)や
気管切開をしている子どものためのスリットに対応するためのオプションも有。
このほかにも、バリアフリー子供服のサイトに掲載されているリンクには
肌着の販売をされている業者などもありました。
確かに規模そのものは、まだまだ小さいものかもしれませんが・・・
着実に、子どもたちの洋服を選択する幅を広げています。
===
また、既製品の洋服を着やすくリフォームしたり
「自分だけの、オリジナルの洋服を納得できる形で作りたい」と思っている人には
「ハンディ&シニア企画」のオーダーメイドやリフォームがオススメ。
(※ハンディ&シニア企画 TEL 03-3786-4209)
1994年設立されたボランティア団体ですが、
高齢者・障害者がいつまでも明るく楽しく生活できるよう、
特に衣服における問題解決のための活動を継続しているのが特徴。
もちろん多少の実費は必要ですが、それぞれの体の状態に応じた
オーダーメイドやリフォームに、細かく対応が可能。
着物のリフォームドレスや、車椅子利用者・高齢者のための介護服を披露する
ファッションショーも14年間で150回以上開催!
さらに、イギリスやドイツをはじめ、キューバやスリランカなどを訪問し
衣服を通じた交流を、世界中で行っている団体です。
一人ひとりの要望とじっくり向き合い、そして完成する喜び。
代表の菊池裕子さんは「この充実感は、お金には変えられない」という気持ちから、
今もなお、活動を継続されています。
===
「バリアフリーな世の中になってきたから、そろそろ私の活動はいらないかな?
そんな風に思っていたけど。この間もファッションショーをやったらね。
まだまだ知らない人がたくさんいたことに、私は驚いたの」。
先日、私もお会いしてきたのですが、
ハンディ&シニア企画の代表である菊池さんのさりげない言葉に、
ハッと気づかされました。
「そうか!バリアフリーで外出できるようになったからこそ、
障害児者と呼ばれる人たちも、どんどんおしゃれがしたくなる。
そんな世の中に、変わってきたんだ」。
装う楽しみが、生きる喜びと生活の充実感へ。
段差がなくなり、車椅子でも自由に出かけられるようになったからこそ!
オシャレ心をくすぐる社会に変化しつつあるのが、現在の日本。なんだか、うれしい変貌です。
季節は、もうすぐ春。
あたたかくなったら、どんな洋服を着て家族で出かけようかな?
みなさんも、ぜひご一緒に~♪
★お読みいただき、ありがとうございました
生活の基本と言えば、「衣・食・住」。
特に重症心身障害児と呼ばれる、我が家のユニ育ちゃんの場合。
年々体のサイズが大きくなり、背骨の側湾や足の緊張が強くなっているため
既成の洋服では、徐々に着せにくくなりつつあるこの頃。
「あ~、もっと着せやすくてかわいい洋服が欲しい!」
そんな風に思いながら、7年余り過ごしていました。
しかーし!
実は最近、そんなユニ育KIDSの洋服事情が
徐々に変わりつつあります。
===
障害児のための子供服として、既製品販売しているのが・・・
●バリアフリー子供服
●エンゼルキッズウェア
この2つが、わりと大々的に障害のある子どもの洋服を取り扱っています。
どちらの洋服も、大手の子供服メーカーとタイアップしていることもあり
素材や縫製にも、独自のこだわりがあるのが特徴です。
バリアフリー子供服:
着丈が既製品よりもTシャツ類は10センチ長いので、お腹が見えにくい
エンゼルキッズウェア:
胃ろうのチューブを出すための穴(チューブホール)や
気管切開をしている子どものためのスリットに対応するためのオプションも有。
このほかにも、バリアフリー子供服のサイトに掲載されているリンクには
肌着の販売をされている業者などもありました。
確かに規模そのものは、まだまだ小さいものかもしれませんが・・・
着実に、子どもたちの洋服を選択する幅を広げています。
===
また、既製品の洋服を着やすくリフォームしたり
「自分だけの、オリジナルの洋服を納得できる形で作りたい」と思っている人には
「ハンディ&シニア企画」のオーダーメイドやリフォームがオススメ。
(※ハンディ&シニア企画 TEL 03-3786-4209)
1994年設立されたボランティア団体ですが、
高齢者・障害者がいつまでも明るく楽しく生活できるよう、
特に衣服における問題解決のための活動を継続しているのが特徴。
もちろん多少の実費は必要ですが、それぞれの体の状態に応じた
オーダーメイドやリフォームに、細かく対応が可能。
着物のリフォームドレスや、車椅子利用者・高齢者のための介護服を披露する
ファッションショーも14年間で150回以上開催!
さらに、イギリスやドイツをはじめ、キューバやスリランカなどを訪問し
衣服を通じた交流を、世界中で行っている団体です。
一人ひとりの要望とじっくり向き合い、そして完成する喜び。
代表の菊池裕子さんは「この充実感は、お金には変えられない」という気持ちから、
今もなお、活動を継続されています。
===
「バリアフリーな世の中になってきたから、そろそろ私の活動はいらないかな?
そんな風に思っていたけど。この間もファッションショーをやったらね。
まだまだ知らない人がたくさんいたことに、私は驚いたの」。
先日、私もお会いしてきたのですが、
ハンディ&シニア企画の代表である菊池さんのさりげない言葉に、
ハッと気づかされました。
「そうか!バリアフリーで外出できるようになったからこそ、
障害児者と呼ばれる人たちも、どんどんおしゃれがしたくなる。
そんな世の中に、変わってきたんだ」。
装う楽しみが、生きる喜びと生活の充実感へ。
段差がなくなり、車椅子でも自由に出かけられるようになったからこそ!
オシャレ心をくすぐる社会に変化しつつあるのが、現在の日本。なんだか、うれしい変貌です。
季節は、もうすぐ春。
あたたかくなったら、どんな洋服を着て家族で出かけようかな?
みなさんも、ぜひご一緒に~♪
★お読みいただき、ありがとうございました

2008/02/05のBlog
[ 11:54 ]
福祉ジャーナリストの安藤です。
春を呼びこむ?大雪で青梅マラソンは中止になっちゃいましたけれど、みなさんスポーツしてますか~~~
〝健全な肉体には、健全な精神が宿る〟と体育では言いますけれど、今日は体育ではなくスポーツと健全な生活の話です。
先週、八方尾根スキー場(長野県白馬村)で開催されたジャパンパラリンピックスキー競技大会(アルペン)を取材してきました。
〝ジャパンパラリンピック〟はパラリンピックで活躍できる選手を育成する目的で開催される国内最高峰の競技会です。スキー(アルペン、クロスカントリー)、スレッジホッケー(アイスホッケーの車いす版)、アーチェリー、陸上、水泳の各競技で毎年開催れています。今回のアルペンは長野オリンピック女子滑降コースを使用。まさに国際レベルの大会です。出場選手にもワールドカップや世界選手権、そしてパラリンピックなど、国際大会で表彰台を狙える人たちがたくさんいます。
ところでスキーって道具は多いし、移動や宿泊もあるから大変、費用もかかると敷居の高いイメージが強いもの。そんなスキーを選手達はどうやってしているのでしょうか。
まずスキー場は積雪がありますから完全なバリアフリーは期待できません。それでも駐車場からすぐに滑ってゲレンデへアクセスできるところなど、チェアスキーでも便利なスキー場はたくさんあります。リフト乗車は、チェアスキーでも用具の機能としての問題はなく普通に乗れます。ただ係員にチェアスキーへの理解や接客経験があると安心して補助を頼めます。ゲレンデで一番問題になるのはトイレです。これは〝どこでできるか〟事前に調べておく必要があります。立位で滑るならバリアはそれほど気にならないでしょう。(むしろ滑るテクニックのバリアが・・・)
選手たちは移動や宿泊も一人でこなしちゃいます。自分でハンドルを握り運転し、ホテルへチェックイン。入浴そのほか、自分たちでちゃきちゃきとやっています。そして費用も自分で稼いだり、トップ選手になればスポンサーから援助を受けていることもよくあります。
車いすユーザーや肢体切断などの身体障がい者、軽度の知的障がい者など選手たちの障がいは多様です。そんな障がいのあるスポーツ選手達が、どうしてここまで自立してスキーや生活をできるのでしょうか? 福祉施設、授産施設などを知っている方ほど〝特別なケース〟と思うかもしれません。しかしこれは、ちっとも特別なことじゃないのです
そのヒントがじつはスポーツにあるのです。
身体障がいがあると、それをいかにして補うかが〝自分で暮らす〟ためのポイントになります。自分にマッチした補装具(義肢、車いすなど)や支援機器(パソコン、コミュニケーション機器など)、移動手段(自動車の運転補助装置、バリアフリーな経路の確保など)、人的介助(ボランティア、協力者など)を整え、生活する環境(自宅や職場)のバリアも排除します。これらは〝技術的〟にはすでに実現されていることですが、取材をしているこの支援技術を限り使いこなせている障がい者はまだ少ないという印象があります。
なぜなのか
その人にマッチした支援プランを横断的にコーディネートできる専門家がごくわずかしかいないためです。医者は治療の専門家だから暮らしを見据えた支援方法については素人。理学療法士や作業療法士についても、ケガのリハビリではなく、障がい者の自立生活について臨床経験と知識が豊富な人はとっても少ないのが現状です。障がい者団体にしても、稼いで自由自在に生活している会員が少ないので経験的な情報をそれほど持っていません。じゃあ特別支援校はといえば、熱心な教師の〝個人的なノウハウ〟と巡り会えればラッキー。各校のケースについて横断的なアーカイブさえないの教育界が現状ですから、学会で事例を知れる医療界よりも遅れています。
当事者が相談できる専門家が不在なのです
こうした状況で、とっても頼もしいのがスポーツ団体です
パラリンピック選手たちを取材していると、彼らの生活力にはとても驚かされます。スポーツで世界を目指すにはとても費用がかかります。1回の海外遠征で数十万円。それを年間数回こなしていますが、ほとんどの場合は費用を自己負担しているのです。
ということは、選手たちは生活費に加えて、スポーツの費用を稼ぎ、また大会や合宿で仕事を休んでいる期間の生活費も用意し、配偶者や家族の〝自分だけあちこち大会に行ってズルイ!〟という批判を押さえ込むだけのマネーも積み上げる、すごい稼ぎ人なのです。
なぜ稼げる=自立生活ができるのか?
それはスポーツで知り合った先輩から後輩へ、〝自分で生活する〟ために必要なノウハウが伝承されているからです。
どんな車いすなら自由自在に走り回れるのか?
どうすれば就職できるのか?
どうすれば車の運転ができるのか?
・・・・・どうすれば恋人をつくれるのか?
選手達は口を揃えて言います。
「障がいがあってもたくさんことができると体育館で知りました」
体育館とは各地にある障害者リハビリセンターのことです。車椅子バスケットボールなど、スポーツチームの多くがここを拠点に活動しています。そして入所していたときひまつぶしにのぞいた体育館で同じ障がいの〝先輩〟に呼び止めら、いろいろなアドバイスを受けるようになるのです。センターの正式なプログラムもありますが、体育館や打ち上げ会場のファミレスで提供されるインフォーマルな自立支援プログラムを頼りに自立生活するための環境を整えていくわけです。
あくまでもインフォーマルなことですから、だれもスポーツをすれば生活できるなどと教えてはくれません。選手達も体育館での偶然な出会いがあったからスポーツができる=ゆとりある暮らしをするための方法を知れたのです。
ですから、子どもたちにはスポーツをすすめたい。親よりも先生の言うこと、さらに先生よりも同じ障がいのお兄ちゃんお姉ちゃんの言うことに子どもは育てられるでしょう。かつての日本にあったガキ大将ヒエラルキーとでもいいましょうか、そんな互助プログラムがスポーツにはあるようです。
春を呼びこむ?大雪で青梅マラソンは中止になっちゃいましたけれど、みなさんスポーツしてますか~~~
〝健全な肉体には、健全な精神が宿る〟と体育では言いますけれど、今日は体育ではなくスポーツと健全な生活の話です。
先週、八方尾根スキー場(長野県白馬村)で開催されたジャパンパラリンピックスキー競技大会(アルペン)を取材してきました。
〝ジャパンパラリンピック〟はパラリンピックで活躍できる選手を育成する目的で開催される国内最高峰の競技会です。スキー(アルペン、クロスカントリー)、スレッジホッケー(アイスホッケーの車いす版)、アーチェリー、陸上、水泳の各競技で毎年開催れています。今回のアルペンは長野オリンピック女子滑降コースを使用。まさに国際レベルの大会です。出場選手にもワールドカップや世界選手権、そしてパラリンピックなど、国際大会で表彰台を狙える人たちがたくさんいます。
ところでスキーって道具は多いし、移動や宿泊もあるから大変、費用もかかると敷居の高いイメージが強いもの。そんなスキーを選手達はどうやってしているのでしょうか。
まずスキー場は積雪がありますから完全なバリアフリーは期待できません。それでも駐車場からすぐに滑ってゲレンデへアクセスできるところなど、チェアスキーでも便利なスキー場はたくさんあります。リフト乗車は、チェアスキーでも用具の機能としての問題はなく普通に乗れます。ただ係員にチェアスキーへの理解や接客経験があると安心して補助を頼めます。ゲレンデで一番問題になるのはトイレです。これは〝どこでできるか〟事前に調べておく必要があります。立位で滑るならバリアはそれほど気にならないでしょう。(むしろ滑るテクニックのバリアが・・・)
選手たちは移動や宿泊も一人でこなしちゃいます。自分でハンドルを握り運転し、ホテルへチェックイン。入浴そのほか、自分たちでちゃきちゃきとやっています。そして費用も自分で稼いだり、トップ選手になればスポンサーから援助を受けていることもよくあります。
車いすユーザーや肢体切断などの身体障がい者、軽度の知的障がい者など選手たちの障がいは多様です。そんな障がいのあるスポーツ選手達が、どうしてここまで自立してスキーや生活をできるのでしょうか? 福祉施設、授産施設などを知っている方ほど〝特別なケース〟と思うかもしれません。しかしこれは、ちっとも特別なことじゃないのです
そのヒントがじつはスポーツにあるのです。
身体障がいがあると、それをいかにして補うかが〝自分で暮らす〟ためのポイントになります。自分にマッチした補装具(義肢、車いすなど)や支援機器(パソコン、コミュニケーション機器など)、移動手段(自動車の運転補助装置、バリアフリーな経路の確保など)、人的介助(ボランティア、協力者など)を整え、生活する環境(自宅や職場)のバリアも排除します。これらは〝技術的〟にはすでに実現されていることですが、取材をしているこの支援技術を限り使いこなせている障がい者はまだ少ないという印象があります。
なぜなのか
その人にマッチした支援プランを横断的にコーディネートできる専門家がごくわずかしかいないためです。医者は治療の専門家だから暮らしを見据えた支援方法については素人。理学療法士や作業療法士についても、ケガのリハビリではなく、障がい者の自立生活について臨床経験と知識が豊富な人はとっても少ないのが現状です。障がい者団体にしても、稼いで自由自在に生活している会員が少ないので経験的な情報をそれほど持っていません。じゃあ特別支援校はといえば、熱心な教師の〝個人的なノウハウ〟と巡り会えればラッキー。各校のケースについて横断的なアーカイブさえないの教育界が現状ですから、学会で事例を知れる医療界よりも遅れています。
当事者が相談できる専門家が不在なのです
こうした状況で、とっても頼もしいのがスポーツ団体です
パラリンピック選手たちを取材していると、彼らの生活力にはとても驚かされます。スポーツで世界を目指すにはとても費用がかかります。1回の海外遠征で数十万円。それを年間数回こなしていますが、ほとんどの場合は費用を自己負担しているのです。
ということは、選手たちは生活費に加えて、スポーツの費用を稼ぎ、また大会や合宿で仕事を休んでいる期間の生活費も用意し、配偶者や家族の〝自分だけあちこち大会に行ってズルイ!〟という批判を押さえ込むだけのマネーも積み上げる、すごい稼ぎ人なのです。
なぜ稼げる=自立生活ができるのか?
それはスポーツで知り合った先輩から後輩へ、〝自分で生活する〟ために必要なノウハウが伝承されているからです。
どんな車いすなら自由自在に走り回れるのか?
どうすれば就職できるのか?
どうすれば車の運転ができるのか?
・・・・・どうすれば恋人をつくれるのか?
選手達は口を揃えて言います。
「障がいがあってもたくさんことができると体育館で知りました」
体育館とは各地にある障害者リハビリセンターのことです。車椅子バスケットボールなど、スポーツチームの多くがここを拠点に活動しています。そして入所していたときひまつぶしにのぞいた体育館で同じ障がいの〝先輩〟に呼び止めら、いろいろなアドバイスを受けるようになるのです。センターの正式なプログラムもありますが、体育館や打ち上げ会場のファミレスで提供されるインフォーマルな自立支援プログラムを頼りに自立生活するための環境を整えていくわけです。
あくまでもインフォーマルなことですから、だれもスポーツをすれば生活できるなどと教えてはくれません。選手達も体育館での偶然な出会いがあったからスポーツができる=ゆとりある暮らしをするための方法を知れたのです。
ですから、子どもたちにはスポーツをすすめたい。親よりも先生の言うこと、さらに先生よりも同じ障がいのお兄ちゃんお姉ちゃんの言うことに子どもは育てられるでしょう。かつての日本にあったガキ大将ヒエラルキーとでもいいましょうか、そんな互助プログラムがスポーツにはあるようです。
2008/02/04のBlog
[ 21:03 ]
[ ポジティブ子育て ]
ユニ育ライターこがにです♪
もともとペーパードライバーだった私ですが、
ユニ育ちゃんのおかげで、運転を10年ぶりに再開してから
今年でもう4年ちょっとになります。
初めは、ハンドルを握るだけでオロオロしていたのに
10キロ、20キロ、30キロと、どんどん走行距離がプラス。
療育センターや大学病院が遠いおかげで
気がつけば、都内はほとんど運転できるようになりました。
平日は、わりとハンドルを握っている私が
ここ数年の間に一番変化したと感じているのが、
実は、ガソリンスタンドのサービス。
フルサービスのステーションがどんどん減り、
変わりにセルフサービスが増えてきたのが目に付きます。
しかも、サービスルームの充実ぶりに驚くばかり。
例えば、JOMOの「Value Style」のお店の場合。
タバコの分煙化だけではなく、マッサージチェアの設置や
子供用の塗り絵やオムツ交換のシートがある上に、
入れたてのコーヒーが飲める、スタンドのあるところまで。
それはもう・・・
「癒し系ガソリンスタンド」と言わんばかりのサービス。
もちろんドライブウェイとサービスルームの段差はなく、バリアフリー。
車椅子用トイレも完備されているので、車椅子ドライバーも安心!
女性ドライバー1人でも、子供連れでも、みんながゆったりくつろげる空間へと
着実に変化しているのが、・・・ちょっとうれしいこのごろです♪
もちろん、既存の古いスタイルのガソリンスタンドも、負けてはいません。
先日、家族で出かけたガソリンスタンドの入り口にあったのが
「障害者ドライバー、ぜひお声をかけてください」という看板。
店舗そのものは、決して新しいわけではないのですが
「気軽に一声かけてくれたら、、いつでも僕らが対応しますよ」と
何ともうれしいコメントを言う、フレンドリーなスタッフ。
確かに、このステーションは入り口が狭い上に
歩行者の往来も多いので、入店しづらい店ですが
こうしたスタッフがいるということが、何より心強い。
全国のガソリンスタンドに、こうしたサービスに対応できる
ハートフルなスタンドが、たくさん増えてきて欲しい。
そんな思いもあり、今日はこのブログに書いてみることにしました。
===
環境の面から考えたら、本当は車での外出は控えたいところ。
それでも、重症心身障害児と呼ばれる子どもたちの外出には
まだまだ車は欠かすことのできない乗り物です。
ある時は、栄養剤の注入場所となり。
ある時は、オムツ交換のシートにもなる。
ある時は、ゴロンとお昼寝もできる上に
ある時は、痰の吸引などを心置きなくできる場所。
それが、我が家にとっての車という乗り物です。
エコドライブを心がけながら、
これからも、いろんな場所に家族そろって出かけられる・・・
そんな幸せな時間を、大切に過ごしていきたいです
★お読みいただき、ありがとうございました
もともとペーパードライバーだった私ですが、
ユニ育ちゃんのおかげで、運転を10年ぶりに再開してから
今年でもう4年ちょっとになります。
初めは、ハンドルを握るだけでオロオロしていたのに
10キロ、20キロ、30キロと、どんどん走行距離がプラス。
療育センターや大学病院が遠いおかげで
気がつけば、都内はほとんど運転できるようになりました。
平日は、わりとハンドルを握っている私が
ここ数年の間に一番変化したと感じているのが、
実は、ガソリンスタンドのサービス。
フルサービスのステーションがどんどん減り、
変わりにセルフサービスが増えてきたのが目に付きます。
しかも、サービスルームの充実ぶりに驚くばかり。
例えば、JOMOの「Value Style」のお店の場合。
タバコの分煙化だけではなく、マッサージチェアの設置や
子供用の塗り絵やオムツ交換のシートがある上に、
入れたてのコーヒーが飲める、スタンドのあるところまで。
それはもう・・・
「癒し系ガソリンスタンド」と言わんばかりのサービス。
もちろんドライブウェイとサービスルームの段差はなく、バリアフリー。
車椅子用トイレも完備されているので、車椅子ドライバーも安心!
女性ドライバー1人でも、子供連れでも、みんながゆったりくつろげる空間へと
着実に変化しているのが、・・・ちょっとうれしいこのごろです♪
もちろん、既存の古いスタイルのガソリンスタンドも、負けてはいません。
先日、家族で出かけたガソリンスタンドの入り口にあったのが
「障害者ドライバー、ぜひお声をかけてください」という看板。
店舗そのものは、決して新しいわけではないのですが
「気軽に一声かけてくれたら、、いつでも僕らが対応しますよ」と
何ともうれしいコメントを言う、フレンドリーなスタッフ。
確かに、このステーションは入り口が狭い上に
歩行者の往来も多いので、入店しづらい店ですが
こうしたスタッフがいるということが、何より心強い。
全国のガソリンスタンドに、こうしたサービスに対応できる
ハートフルなスタンドが、たくさん増えてきて欲しい。
そんな思いもあり、今日はこのブログに書いてみることにしました。
===
環境の面から考えたら、本当は車での外出は控えたいところ。
それでも、重症心身障害児と呼ばれる子どもたちの外出には
まだまだ車は欠かすことのできない乗り物です。
ある時は、栄養剤の注入場所となり。
ある時は、オムツ交換のシートにもなる。
ある時は、ゴロンとお昼寝もできる上に
ある時は、痰の吸引などを心置きなくできる場所。
それが、我が家にとっての車という乗り物です。
エコドライブを心がけながら、
これからも、いろんな場所に家族そろって出かけられる・・・
そんな幸せな時間を、大切に過ごしていきたいです
★お読みいただき、ありがとうございました

2008/02/02のBlog
[ 03:33 ]
[ 海外の子育て事情 ]


本日は今所属している「統合保育」のクラスで学んだことを
紹介したいと思います

こちらの教育現場では、なんですが、
●明確に目標設定をすること
●目標にどの程度近づいたか評価すること
この二つが大変重要視されてます。
今まで取ったクラスでもすべて、学期の初めに
「あなたのGoal(ゴール・目標)はなんですか?」
を調査書に記入させられ、
クラスによっては学期の最後に「自己評価」させられました。
障碍児保育でもまたしかり。
先生と親、時に専門家も交えて、
「今のこの子の目標は?」というのを明確に設定し、
評価していく。
日本の保育現場と比較して、
面白いなあと思うのはそこなんですが、
たとえば、ある園に軽度発達障碍が疑われる
やんちゃな子がいたとしますね。
日本でその子についてミーティングが職員間で
開かれた場合、おそらくその会議のタイトルは、
「A君の事例」。
会議はたぶん各先生が、
「A君はこんなことをした。そこが心配」
「こんなこともした。そこも心配」ということを
あげてく。
そして会議がドンヨリ暗くなってきたあたりで、
「どうしたらいいでしょうねえ」という話になってくる。
一方、こちらの場合は、
(授業でロールプレイはしますが、
本当の会議には出たことがないので
実際の現場はわからないのだけれど)、
おそらく会議のタイトルは、
「A君の目標達成のための戦略会議」。
もちろん、こんな心配事がある、
こんなこともやらかした、という気になる点は
同じようにあげていくんですが、
心配な状態→→→→心配でない状態(目標)
というように、「心配でない状態が彼のゴールなのだ」と
はっきり意識化、言語化される。
(日本の会議の場合は、
「言わなくても当たり前」的に意識されていないでしょうか?)
さらに授業では、
その目標(Gaol)に向かうまでに
幾つかの小目標(Objectives)を設定するよう指導されました。
たとえば、ひどいカミツキ癖のある子がいたとします。
1日に10回くらいかみついてしまう子。
この場合、「カミツキ0」が最終目標になると思いますが、
いきなりそこに目標を置かず、
「明日は5回くらいになるようにする」(小目標)
・引き金になりやすいB君の行動をマーク(C職員担当)
・多発する時間帯にマンツーマンで付く(Dアシスタント担当)
・背後の要因を調べる(E職員担当)
というふうに、各々の職員の目標も決めていく。
そしてまた会議をやって、
戦果を報告し、評価し合い、
「じゃ、明日は目標値を2回に設定しましょう。
C職員はターゲットにFちゃんも加えて」
とか、それぞれの職員の目標も調整し直す。
プラス、記録を取るときに、
その目標がどのくらい達成できたかを「常に」意識できるよう、
記録紙に初めからその小目標値を書き込んでおくという
方法も教えてもらいました。
たとえば、簡略化して書くとこんな感じ。↓
──────────────────────────────
発達段階エピソード記録紙 C職員
対象児 A 日付2008.1.31
──────────────────────────────
<A君の小目標>
カミツキを5回に減らす
<C職員の目標>
─B君との関わり
・トラブルを回避
・A君との関係向上
────────────────────────────── <コメント>
B君がA君のおもちゃに興味を持った。すかさず、同じ物がある
事を伝え、トラブルを回避。A君とそれで一緒に遊ぶことを提案するが、
それは却下される。
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(アンダーライン以外の部分は、仕事が始まる前に記入されている)。
こんな風にシステマチックにする最大の理由は、
アメリカの保育界もまた人材不足の問題があるからだそうです。
フォーマットを決めて動けば、時間を節約できるからですね。
つい、日本人の私は、
「そんな子どもを物のようにマニュアルで管理するような方法はちょっと…」とか頭をかすめてしまうのですが、
理想と現実をきっちり分けて考えろ、と。(笑)
どこまでも合理理的なアメリカ。
でも、学ぶものはあるんじゃないかな?