皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

赤黄色に色づく木々の葉に、今年の山々の最後の命のきらめきを感じます。
冬ごもりを始める動物たちに見習い、じっと内側にエネルギーの灯を溜め込み、来るべき新年を今から待ちたいです。

さて、四季折々を通じて、世界各国、日本でも、いろいろな「祭り」というものがありますが、それらは現在進行形で「生きて」おり、決して昔からの風習を地味に守っているだけではないと感じられることがしばしばあります。
特に、新しい風習、「祭り」が「生まれる」現場にも、時に触れることがあります。

特に近年、10月の末に、「ハロウィン」というお祭りが日本にも定着しつつあります。
ハロウィンは、子供や若者が主役という、特にメディアに取り上げられて、最初は流行りものというイメージがありましたが、近年その時期が近づくにつれ、10月末の空気の色、光、香ってくる金木犀のにおい、湿ってくるような秋の雰囲気の中で、本当に魑魅魍魎が百鬼夜行のように表を歩いているのではと思わせるような独特の「祭り」としての持ち味を醸し出すようになってきたと思われます。

そこには、人間が仕掛ける「祭り」としての演出以上に、自然が持っているその季節が、時期がやってきたというやんわりとした合図があり、そこに無意識に祭りが「生まれだす」マジックが隠されていると思います。四季の中に新たに生まれてきた「祭り」の時期が、今後何十年と重なるうちに、どのように変容していくか楽しみでもあります。
 ムニュ