皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

草原に夏の虫の声を聞き、蝉の鳴き声も曇り空の隙間から暑い空気を連れてきました。

最も重くむせかえる季節の到来です。

さて、先日ムニュの姉が男の子を出産し、ムニュにとっては初めての甥っ子が誕生しました。
妊娠中から、姉はムニュの居る実家に帰っていたのですが、姉のおなかに宿っている新しい命の存在は、希望と同時に不安と恐れも抱かせました。

姉の妊娠中も、相変わらずあちこちで不穏なニュース、災害の速報、世界情勢の不安定さは続きました。それらは、けっして身内が妊娠したからといって、消え去ったり、楽観視できるものではないと強く突き付けられました。
それでも、命は生まれてくる。そして、順番通りなら、私たちはその命に「次」を託して消えてゆくのだと、当たり前のようなことに、静かな気持ちになりました。
新たに生まれ来るものの影で、終わってゆくもの、消えてゆくもの、変わってゆくもの。
それらはもうどんなにどうあってほしいと思っていても、到底手におえないものなのだと感じ、そしてそれでよいのだと思いました。

新たに生まれてきた命が、どうこの世界で何に出会って、そして別れてゆくか。
託したいと思い差し出すもの以上に、その何百倍も新しい空気を存分に吸ってほしいと思います。

 ムニュ