今日の例会参加者は、5組のご夫婦と1人のお父さん、そして
1人のお母さんの計12人であった。そして話がはずんだことで、
今日も時間を1時間延長することになった。

今回が4回目というお母さんが初めてお父さんを連れて来られた。
お父さんは海外へ単身赴任されていて、今日はたまたま帰国
されていて、お会いすることが出来た。

会員さんの中には、単身赴任の経験者が何人かおられるが、
子どもさんに何らかの影響があるのかも知れないし、また

お母さんにとっても子どもが不登校やひきこもりをした時に、誰も
相談する人が居ないと言う不安は大変だったろうなと思ってしまう。

この会に参加して心の苦しみをはきだし、少しでも気持ちの安らぎ
が得られることを願うばかりである。

 そして今日はもう1組のご夫婦を紹介しよう。このご夫婦は子どものひきこもり暦
20年というベテランで長年勉強されて来ているが、夫婦間のコミュニケーションが
充分でなく、いつもすれ違っているように私は感じていた。

アドラー心理学では「課題の分離」という言葉が使われる。これは誰の問題ですか?
ならばその人が解決しましょう。他の人が介入してはいけません。という教えである。

お父さんが「これは私の問題である」と考えて子どもと向き合おうとするが、その結果
両者の関係が悪くなり、家庭内の空気も悪くなる。その修復のためにお母さんが
苦労される。

よってお母さんは、お父さんが子どもと対峙することを避けてほしいためにお父さんの
行動を止めに入るというパターンである。これだと波風は立たないが、いつまで
経っても問題は解決しない。

今回お父さんは一大決心して、子どもと対峙されたとのことである。今後子どもが
どう変わるのか。家庭内の空気が良くなるのか悪くなるのか気になるところである。

 アドラー心理学の本には、「子どもの不適切な行動は、勇気をくじかれたことに
よるのであるから、子どもを勇気付ければ自ら行動を改善しようとする。」とか

「自分の不幸の原因は周りの人にあり、その人たちを変えない限り幸せになれ
ないと思っている人が居るかも知れないが、自分自身の課題を見つけ出し、

その解決を人に求めるのではなく、自分の力で解決に向かって行けるよう勇気
付けていく必要がある。」と書かれている。

とは言っても子どもを勇気付けるにはどうすれば良いのか。やはり子どもを自分の
価値観で評価するのではなく、そのまんまを認めてやるということなのかなあ・・・・。
頭の中では出来るのだが、すぐ顔に出てしまうので難しい。 (石塚 記)