H27年度になって初めてのブログである。月1回の例会は続いて
いるが、特筆すべきことが無いためお休みしていた。

 今日は、昨年の4月と5月に遠方から1時間かけて来てくれた
当事者の方が、1年ぶりに先月と今月来てくれた。

 昨年の時は、体が弱く、週2日のバイトにやっと行けるように
なったと言っていた彼が、体の回復がまだまだのため、同じ週2日の
バイトではあるが1年間続けることが出来た。仕事にはすっかり慣れて、
少し余裕が出て来た。仕事が自分に向いているのとマイペースでやることに他の
従業員や上司の方が温かく見てくれているので続けられているとのこと。

 働く気さえあれば週2日の仕事でもある。もちろん給料は5万円位しか貰えない
ので、親の援助がないと生活出来ないが、彼は頑張って自分の出来る精一杯の
ことをやっているので、働きに出れない子を持つ親にとっては羨ましい限りである。

 彼が言うには、「ひきこもりとは、情けない自分を隠す作業である。自分は100点
の人間なのに、1点から始めなければならない。理想の自分を捨てて、現実の自分
からスタートしなければならない。自分は社会的にこうあるべきなのに、それに
向かってどうするのか?

 自分を責めるパターン と 親や社会を責めるパターンとがある。理想を手放す作業
と今の自分を良しとする作業が要る。どちらの作業もしんどい作業である。物の見方
を変えるしか実現する方法は無いんだろうなt思っている」 と。

 彼は問題解決に向かって着々と歩を進めているようで、後は体調の回復を待つだけ
であろう。 (石塚 記)