活動報告(2018年4月20日版)

篠山市のみなさん、こんにちは。

4月になって新年度を迎えました。

今年度も特定外来生物(アライグマ&ヌートリア)の捕獲事業を活動として進めていきます。 

アライグマは我が国の自然や生活地域に適応し過ぎて憂慮事態になっています。

220頭目はメスの個体が捕獲できました。

3月14日の出来事で、里山のエリアでの捕獲でした。※通算220頭目

■この時期から、アライグマの幼獣が生まれる頃になります。

 1〜2月が交尾期と言われていますが・・・
 これまで捕獲活動をしてきて、被害に遭われた皆さんの声を聞いてみますと、

・「天井裏に何か居るみたいなんよ」
・「何ンか、ミャーミャーと鳴く声が聞こえるのよ」
・「特に、朝早い時間にゴソゴソ音がするのよ」

■アライグマが屋根裏に侵入した時は、こんな現象が起きます。

①何度か下見として、建物の様子を見に来ます。

②屋根裏や天井裏に、布切れや巣作りの資材は持って上がらずに、天井板の上に出産します。

③出産をすると、授乳のために母乳を豊富にする為にエサを追うことになります。

④アライグマは、夜は野外に外出していて屋根裏(営巣)には居ません。

⑤時間軸はしっかりしていて、決まった時に決まった行動をする動物です。

夜は暮れ(午後6時〜7時頃)に出て行って、翌朝は夜明け(午前4時〜5時頃)に帰ってきます。だから、早朝にゴソゴソ音がするのです。

■去年度捕獲したアライグマの分析をしました。

これまでのデータでは、5〜6kgの個体が多かったのですが、去年度は6〜7kgの個体が多く捕獲される事態となりました。

頭胴長とは、鼻先からお尻(肛門)までを計測したもので、これも50〜60cmが多かったです。

捕獲隊数を調べてみますと、メスがオスよりも8%ほど多く掛かっていました。

ちょっと心配なことですが、年々アライグマの躯体が大きくなっているような気がします。

■今年度も更に捕獲活動を進めていきます。

◎自衛と自助が大事です。

出没や侵入が確認されたら、侵入経路や時間の影響を確認しましょう。

◎その次に大事なことは、みんなで考える「地域力」。

独りで考え過ぎないで、地域の人たちにも被害を話して、地域の話題にしていきましょう。特に協働が大切です。

指導:兵庫県森林動物研究センター

活動支援:篠山市農都創造部

後方支援:篠山市猟友会

中間支援:一般社団法人ウイズささやま

【発行元】 NPO法人大山捕獲隊

【記載責任】西牧 正美

〒669-2803 篠山市大山上432 079-596-0254 (転送対応電話)