親子で作ろう! エコクッキングが終わりました。

「地産地消」「食育」「食品ロス削減」の親子料理講習会が終わりました。

子供たちに、家で食事を作ってほしいと、*身近な料理 *簡単にできる *おいしい *食材を新鮮なうちに使う知恵を持ち *少しの食材で、食材を残さずに使い切る をポイントに開催

10組23人の予定が、直前のキャンセルがあり、台風が近づいてくる中、8組18人の親子が参加してくれました。

スタッフや親はあまり手を出さずにいても、細かな絵で解説したレシピで笑顔で頑張っていました。

「みじん切りってどうするの」と言う子は、お母さんがやって見せているのを見て、時間がかかっても皆のにんじんを刻み切っていました。

シェフになりたいという男子の手際が良く、パッパと調理をしていましたが、米を洗うのが初めてで、こんなに簡単なら家でやってみると言っていました。

予定より早く作り上げ、食事をしながら「面白かった」と話が弾みました。

食品ロス削減にしても地産地消にしても、喜んで自分で作り、食べきることを子供が喜んで関わったら、未来は明るいと思います。

エコなオムレツは、地域と季節柄を考え、「ピーマン」を「成長が早くしなびやすいいオクラ」に、「ねぎ」を「葉物野菜のじく」に、「ベビーチーズ」を「切り落としベーコン」へと、地元産の子供が好きな材料で食品ロス削減を考えられるものに変えました。

きらきらフルーツゼリーは粉寒天でなく、同じ寒天でも「かんてんパパ」のようなポットの湯でも作れる寒天を使い、家でも自分で作れるものにしました。

子供一人一人がボールとざるとで米を洗い、みんなで炊飯器炊きをしました。
お母さんたちにも好評で、ギッシギッシと米を研がず、簡単に研いで簡単にご飯にできると精米技術との向上に驚いておられました。
無洗米を買っていると言っておられたお母さんは、「新米からこのやり方にする」と言っておられました。

朝採りのオクラと前日に買ったオクラと、畑で採らずに残してもらっていた大きな角のような硬いオクラを見比べて触ってもらい、成長の早いものは柔らかいうちに食べるよう話しました。
日を置くと黒くなってくる、しなびてくるオクラ、そうならないうちに食べちゃいましょう。
すぐに食べれなかったら湯がくか、「チン」して、さましてから冷凍庫に入れと置きましょう。残さずに食べられます。

野菜を刻み、炒めて、卵と合わせて、焼くだけで立派なオムレツになる。
夏の緑が少ない季節に、子供が好むオクラは栄養価をとってもってこい。

大人だったり、経験を積んでくると、初歩の初歩や最初の頃のことはもう終わったところと、知っていて当然となってしまう。大人が使うレジメもまた不文律ばかり。

大人にとっては知っていて当然!!
でも子供にとっては初めて。大人でも初めて接するする者にとっても初めて。

伝えたいと思うなら、受け取れる形にしてやりたいと思います。

食品ロス削減の工夫を若い世代に伝えたいと生活学校連絡協議会レシピ集からレシピを使うことが、食品ロス削減全国運動の活動助成の条件の一つでした。

若者向きの料理ではありませんでしたが、ビスタの活動してきた「消費者と生産者との交流会」で、生産者が作って下さった豊作の大量食品や病虫害で傷付いた食品を愛おしんで、どう捨てないで活用できるかと腐心されてきた料理と、多くの災害や中には戦争を乗り越えてきた生活学校スタッフが作ったレシピとは同じようなものでした。

今、冷凍、チルド、真空パウチ、瞬間乾燥、粉末化など食品保存方法が変わり、我々も多くのものを手元に置くようになっています。

飽食の時代に必要以上持たない、持つものを使い切ることを皆が心から思えるよう、子供の時代に食品が作られ育つ過程や誰かに料理を作ってあげて喜ばれる幸せ感を覚えてくれたなら、食べ物を大事にすると思います。