『古墳時代の終わり』

(%青点%) 後期講座(9月〜1月:全14回講義)の第8回の講義報告です。
・日時:11月16日(火)am10時〜12時
・場所:すばるホール(3階会議室) (富田林市)
・演題: 「古墳時代の終わり」
・講師:笠井 敏光先生(文化プロデューサー・大東市総合文化センター館長)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*時代区分について*
旧石器時代−縄文時代ー弥生時代−古墳時代−飛鳥時代−奈良時代ー平安時代−鎌倉時代−室町時代−戦国時代−江戸時代−明治時代−大正時代−昭和時代−平成時代

・時代区分の基準はイロイロ
①「土器の種類による区分」…縄文、弥生
②「古墳による区分」…古墳 (*旧石器・縄文・弥生・古墳の時代区分は、考古学による調査・分析によるものである)
③「宮都による区分」…飛鳥、奈良、平安
④「幕府による区分」…鎌倉、室町、江戸
⑤「天皇による区分」…明治、大正、昭和

前方後円墳
・前方後円墳とは、「前方が方形と後部が円形」という日本独特の形状をしている。
古墳時代とは、前方後円墳の時代(3C中〜6C末)。
・前方後円墳は日本列島の広範囲に分布しており、北は岩手県から南は鹿児島県にまでおよんでいる。→ 異なる地域が墓制を共有するのは、何らかの深いつながりが存在したからで、大和政権が日本を統一した証拠ともいえる。
・また、近年、朝鮮半島西南部でも若干の存在が確認されている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(%エンピツ%) 講義の内容
1.講義の冒頭に、笠井先生より質問… 「陵墓は公開すべきですか?」 「陵墓は調査すべきですか?」
・受講生の多くが、”公開すべき”、”調査すべき”に手を上げました。(*笠井先生の見解は最後に記載しています)

2.古墳時代の終わり
古墳とは?
・墳丘(高まり)のある墳墓のこと。
・宮内庁では、「古代高塚式墳墓」という。
②古墳時代とは?
・「前期」…いろいろな形状の墳墓が出てくる【「円墳」「方墳」「四隅突出型墳(出雲文化圏)」「前方後方墳」】。
・「中期」…前方後円墳は巨大化し、日本列島の広範囲に分布する
・「後期」…前方後円墳の築造は修了し、その後、首長墓は主に円墳・方墳に移行し、大王墓など一部の首長墓は八角墳などに移行する。
③埋葬施設
・竪穴式石室(3世紀中〜5世紀後半)…一人(単葬)、1回かぎり(追葬・改葬なし)
・横穴式石室(5世紀後半〜7世紀初)…複葬、複数回、家族墓、追葬・改葬あり
・横口式石室(7世紀初〜)
④古墳の3つの要素の変化
・墳丘…形、大きさ、外装(埴輪、葺石、段築)
・主体部…竪穴式、横穴式
・副葬品…厚葬→薄葬
⑤最後の前方後円墳は?
・見瀬丸山古墳(欽明天皇陵)、河内大塚山古墳
⑥なぜ、前方後円墳が造られなくなり、方墳・円墳・八角形墳に変わったのか?
・政権の変動
・価値観の変化
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(%紫点%) 冒頭の「陵墓は公開すべきか。調査すべきか」に対する笠井先生の見解は…”なんでも公開・オープンにするのは反対です。考古学は日進月歩しているので、時間をかけて検討すべきと思う。”