炊飯器で炊く赤飯

炊飯器で炊く赤飯

もち米、小豆カロリー(一人分)
525キロカロリー塩分2.0グラム

赤飯 撮影・大山克巳

(4人前)材料もち米3カップ小豆2分の1カップゴマ塩適宜作り方

(1)もち米は炊く30分前に洗い、ざるにあげておく。

(2)小豆は洗い、鍋に小豆の量の8倍ほどの水と入れ、火にかける。煮たったら、100ccの差し水をする。途中でアクをすくいながら、弱めの中火で20〜30分ほど、硬めにゆでる。

(3)小豆を取りだし、ゆで汁を別にボウルにとる。小豆の上にかたく絞ったぬれぶきんをかけておく。

(4)ボウルに入れたゆで汁を、玉じゃくしですくって上の方から落とす。10回ほど繰り返す。

(5)もち米を炊飯器に入れ、「おこわ」の目盛りの水加減まで小豆のゆで汁に水を足して注ぎ入れ、小豆も入れて混ぜ、炊く。

(6)炊きあがったら飯台にとり、混ぜる。好みでゴマ塩をかける。

赤飯 卒業、入学、就職。おめでとうの季節です。

 はなむけにお赤飯を。とは思うものの、蒸すのは面倒という声も。「強火で蒸せばいいから難しくないけれど。

今回は炊飯器を使って炊きおこわにしましょう」と家庭料理研究家の土井信子さん。

 吸水性の高いもち米は炊くとベッタリしがち。うるち米を混ぜる手もありますが、「もち米100%で大丈夫」。洗ったらざるにあげ、よく水をきっておきます。

 関西では小豆を入れますが、関東はササゲを使うことが多いよう。ササゲは皮がかたくて割れにくく、縁起がいいイメージなんですね。

 小豆は硬めにゆでます。火が強いとこわれやすくなります。指でつぶして、しんが硬めかなというぐらいが目安。ゆでたら、汁をボウルに分け、小豆は絞ったぬれぶきんをかけておいてください。乾くと割れやすいのです。

 ゆで汁はお玉ですくいあげて落とす、またすくって落とす。これを繰り返します。「これを、“練る”というんです。空気に触れて汁が早く冷め、色がさえてお赤飯の色づきがよくなるようです」

 水加減は炊飯器の「おこわ」の目盛りにあわせて。土井さんはもち米と同じ分量の水加減にしました。

 炊きあがったら、すぐ飯台かボウルに移し、あおぎながら大きく混ぜて。ほら、ツヤツヤ赤く、ほどよくパラリ。

 ゴマ塩もうちで作ると香ばしい。黒ゴマ小さじ1に対し、好みで小さじ2〜4の塩を用意。フライパンでゴマをいり、同じようにさっと火を通した塩と混ぜ、添えます。

 土井さん宅ではかつて、毎月1日と15日にお赤飯を炊いていました。「今月も元気で幸せに、という思いでした」

◇栄養ワンポイント

 小豆は食物繊維やビタミンB群を多く含む食品。ただ、お赤飯ばかり食べないで、おかずも食べてほしい。こんなお祝いの食卓はいかが。

 献立例=鯛(たい)の塩焼き、茶わん蒸し、菜の花とサトイモの煮物、ウドとキュウリとアオヤギの酢の物、イチゴと牛乳の紅白ゼリー(管理栄養士・宗像伸子)