学習会 「自分らしい人生のしめくくりを考える」

あしたをひらく女性の会に下のようなご意見が寄せられ、高齢化社会の進行に伴い、各々の終末について深く考える機会となりました。ひらく会として、人としての尊厳を失わず自身の最期をどのように迎えるかという全人類の課題であるこの問題に取り組みます。

「お母さんが痙攣を起こされました。救急車を呼びます。」夜中グループホームから89歳の義母について容体急変の報せでした。急いで搬送先の急性期の病院に着くと、集中治療室に運び込まれ、「延命処置をしますか?」の質問に、痙攣状態の義母を目の前に気持ちが動転し、考える間もなく「ハイ!」と答えてしまいました。 
一週間の後、症状が落ち着いたことから人工呼吸器は外されましたが、経鼻栄養はつけたまま療養型の病院に移ることに・・・

転院後半年を過ぎた今でも、口から食事は出来ず、寝たきりで鼻から栄養補給です。同室の4人も皆一様に鼻に食事用のチューブを入れ、引き掻かぬように両手に手袋をはめられ、うつろな目で唯々空を見つめ、お迎えを待っているとしか思えません。

解答はなかなか見つかりませんが、“自分の最期は自分が決める”覚悟が必要ではないかと思います。尊厳死協会への加入、エンディングノートの作成もありますが、救急現場でその意思が伝わるかどうかが疑問です。
提案としては元気なうちに自分の最後について、家族と充分に話し合って文書化しておくこと。文書は救急車で運ばれる場合を想定して、「安心キットきんたくん」同様、冷蔵庫に入れ、救急隊員に携帯してもらう仕組みなどいかがでしょうか?
(男性 67歳)

学習会 「自分らしい人生のしめくくりを考える」
〜エンディングノートからみえてくるもの〜

場所:萩原自治会館 1F 集会室
日時:2013年4月23日(火)1時半〜3時半
講師:早野 矢須男氏
 
講師プロフィール NPO法人ニッポン・アクティブライブ・クラブ(ナルク)本部企画室長として現場での様々なボランティア活動の傍ら、「ナルクエンディングノート」を開発