あしたをひらくエネルギーのはなし その1

2月7日(火)湯山台在住の工学博士 石津顕さんをお迎えして、エネルギーについての学習会を行いました。雨模様にも拘わらず、参加人数30数名と盛況で、原発事故後のエネルギー問題の関心の高さが覗われます。

 アメリカの環境思想家、レスター・ブラウンの「破局の予兆」からの「人類はボートに乗って川を下りながら滝壺に向かっているようなものだ。このままではやがて滝壺に転落づることになる。一刻も早く天然資源を浪費する文明から方向転換し、全速力で逆向きにこぎ出さねばならない。」という引用に、皆さん、釘づけの様子でした。食物連鎖や、水危機といった石津先生の得意分野の興味深いお話から始まり、様々な危機の一つとしてのエネルギー問題をお話下さいました。
 石津先生も、「原発は廃止の方向にいくべきだ」とのお考えです。しかし日本全体で、30%近く(関電は50%)を原発に依存している現状では、今すぐ全部廃止はできない。そこで再生可能エネルギーの開発が急がれます。
 しかし、2050年までには、再生可能エネルギー100%というエコフィスシナリオのくだりでは、「未来はそんなに暗くないのかな」と少しばかり勇気づけられました。